敬老の日に寄せて

発行:No.309 令和元年9月10日発行(6)

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敬老の日に寄せて
「おじいさん」「おばあさん」ありがとう


 能代の子どもたちは、おじいさんやおばあさんから愛情をたくさんもらい、のびのびと
育っています。敬老の日を前に、子どもたちが今伝えたい感謝の気持ちを紹介します。
 今回紹介した作文は、9月16日(月・祝)敬老の日に行われる「能代市敬老式」で本人
が朗読することになっています。


●浅内小学校3年 原田 恵さん
「大すきなおばあちゃん」

 わたしのおばあちゃんは浅内小学校の近くにすんでいます。だから 、学校の帰りにたま
に遊びに行きます。わたしが行くと、「いらっしゃい」と、元気にむかえてくれます。わ
たしは、そんなおばあちゃんが大すきです。
 おばあちゃんは、何でもできます。今回は、その中の3つをしょうかいします。
 1つ目はバドミントンが上手にできることです。わたしは、たまにおばあちゃんとポンポ
コ山に行きます。そこで、おばあちゃんとバドミントンをします。ラリーをすると3回か
4回つづきます。おばあちゃんは上手で、わたしはいつもまけてしまってくやしいです。
だけど、いつかおばあちゃんにかちたいです。おばあちゃんにコツを聞いて、おばあちゃ
んをこえるくらいになりたいです。
 2つ目は、べんきょうを分かりやすく教えられることです。わたしは、おばあちゃんの家
で宿題をしていて、分からなくてこまってしまうときがあります。そんなとき、おばあ
ちゃんが教えてくれます。とくに、算数の長さや重さのべんきょうを教えてくれます。や
さしく教えてくれるので、わたしはうれしい気持ちになります。テレビのクイズ番組でも、
ほぼ全問正かいなので、そんけいします。
 3つ目はおいしいごはんを作ってくれることです。おばあちゃんは、ラーメンやチャー
ハンなどを作ってくれます。わたしが一番すきなのは、しおラーメンです。上にのりをの
せて食べると、もっとおいしいです。こんどは、わたしもいっしょに作って、おばあちゃ
んによろこんでもらいたいです。
 このように、わたしのおばあちゃんは何でもできるけど、わたしがギターをひくと、す
ぐにねてしまいます。そんなおばあちゃんをわたしがささえていけたらいいなと思います。
 ずっと元気なおばあちゃんでいてね。


●渟城南小学校5年 坂田伊桜里さん
「いつも優しいおじいちゃん、おばあちゃん」

 私には、いっしょに住んでいるおじいちゃんとおばあちゃんがいます。学校に行くとき、
毎朝げんかんに出てきて「いってらっしゃい、気をつけて行ってきてね」と声をかけてく
れます。家に帰ると、「お帰りなさい」と言ってくれるのでとても安心します。
 おじいちゃんは、さつきやバラなどたくさんのお花を育てるのが好きです。春、夏、秋
と家の周りにはいろいろな花が咲いていて、とてもきれいです。その花たちは、私たち家
族にいつも元気とやすらぎを与えてくれています。
 私がおじいちゃんのすごいと思うところは、60さいのときから毎日一日も忘れずに、天
気予報やその日の主な出来事を3行にまとめていることです。そのノートは、今ではもう
7冊目になるそうです。私も1回まねをして書いてみましたが、1週間しか続かなかったので、
14年間も続けているおじいちゃんをすごく尊敬しています。また、物事を続けることの大
切さも教えてもらいました。
 おばあちゃんは、学校や部活の帰りに迎えにきてくれます。また、お父さんやお母さん
の仕事がおそいので、代わりに夕飯を作ってくれます。おばあちゃんが作る料理はすごく
おいしくて、その中でもハンバーグやたきこみご飯、毎日出てくるみそ汁が大好きです。
4年生のときには、みそ汁の作り方を教えてもらって私も作れるようになりました。自分
一人で作って食べてもらったとき、家族のみんなが「おいしい」と言ってくれたので、と
てもうれしかったです。この後もいろいろな料理を教えてもらって、おばあちゃんのよう
に料理上手になりたいです。
 私がうれしいと思うことは、おじいちゃんもおばあちゃんもがんばればほめてくれるこ
とです。テストで100点をとったとき、運動会で1位をとったとき、絵や習字で賞をとった
ときなど、いろいろな場面でほめてくれます。ほめられると、次もがんばろうという気持
ちになります。おじいちゃんとおばあちゃんが私にやる気を出させてくれるのです。
 おじいちゃんやおばあちゃんがいることで、私たち家族は安心してくらし、いろいろな
ことを教えられ、助けられています。本当におじいちゃん、おばあちゃんには感謝してい
ます。私もおじいちゃん、おばあちゃんのように優しく、人に尊敬される人になりたいと
思います。そして、おじいちゃんとおばあちゃんが私たち家族を見守り、元気をくれるよ
うに、私もこれからいろいろなことをがんばって、おじいちゃんたちに元気パワーを返し
ていきたいと思います。
 最後に、大好きなおじいちゃん、おばあちゃん、いつまでも元気で長生きしてください。


●二ツ井中学校1年 野呂美澄晶さん
「おばあさんたちの言葉」

 昨年の夏、私は地域の焼き物づくり体験に参加し、おばあさんたちからいろいろな言葉
をかけてもらいました。焼き物づくり体験は、自分が作りたいものを作るといった内容で、
私が住んでいる地域のおばあさんたちと一緒に作りました。私は二回目の参加でしたが、
やはり簡単にできるものではなく、失敗を繰り返しました。
 「内側にこうやって練り込むんだよ」
 おばあさんたちが話している声が聞こえます。そこで、私もそのやり方を試してみるも、
失敗。内側に内側に、とやってみても失敗ばかりです。
 「これをこうやって練り込むの」
 突然、おばあさんが話しかけてきました。
 「どうやってやっているんですか」
 私は思わず質問してしまいました。
 「雑にやるんじゃなくて、丁寧に丁寧に優しくやるんだよ」
 「自分では優しくやっているつもりなのですが」
 会話しながら優しく教えてもらいました。
 「おめ、強く練り込みすぎてるべ」
 なまった口調で笑われましたが、おばあさんたちから言われたことに注意し、動きをま
ねするように、自分の作品を回しながら、優しく練り込んでいきました。
 言われたとおりに続けていくと、知らず知らず夢中になり、次第に楽しくなっていきま
した。
 完成が近づいたとき、また話しかけられました。
 「おめ、さっきより上手になってるべ。夢中になれば楽しいもんだな」
 優しい口調と笑顔で、おばあさんたちは褒めてくれました。その言葉がうれしくて、ラ
ストスパートをかけました。その後も失敗はありましたが、おばあさんたちのおかげで、
楽しく焼き物づくりができました。
 今回の焼き物づくり体験で、私はおばあさんたちからたくさんの言葉をかけてもらうこ
とができました。何度も失敗し、やめたくなることもありましたが、おばあさんたちのお
かげで夢中になって楽しくできました。この体験で制作した焼き物は、能代市役所ニツ井
地域局の子育て支援センター「さんぽえむ」に展示されたそうです。指導していただいた
おばあさんたちのおかげだと思っています。
 また、コツをつかめば、何事も楽しく夢中になれる。これも、おばあさんたちから学ん
だことです。
 焼き物づくり体験の機会がまたあったら、ぜひ参加し、またおばあさんたちに会いたい
です。そして「うまくなったなあ」「手つきが慣れてるねえ」など、褒められるようにが
んばりたいと思います。


問合せ 教育研究所 電話73-5178


No.309 令和元年9月10日発行(6)
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