男女共同参画

発行:No.313 令和元年11月10日発行(9)

この記事を掲載した紙面のPDFファイルは、こちらからダウンロードできます。
   >>広報のしろ PDFファイル
紙面の確認や印刷にはPDFファイルが適しています。




男女共同参画
能代市男女共同参画都市宣言9周年事業

能代の未来を切り拓く男女共同参画社会をめざして
〜男と女のトリセツ〜

 能代市男女共同参画都市宣言9周年を記念したフォーラムを開催します。男女共同参画
社会の在り方についてゲストの方々と一緒に考えてみませんか。申し込み不要です。

・日時 11月23日(土・祝)午後1時〜
・場所 能代市役所大会議室(旧議事堂)
・基調講演(午後1時10分〜)
  演題 笑うあなたに福来る
  講師 テレビ・ラジオ パーソナリティ 石垣政和さん
・トークセッション(午後2時20分〜)
  石垣政和さん
  能代市男女共同参画推進委員 川間一平さん
                牧野康子さん
・費用 無料
・問合せ 市民活力推進課 電話89-2148


レポート
8月29日〜31日 国立女性教育会館(埼玉県嵐山町)
2019年度男女共同参画推進フォーラムに参加して
能代市男女共同参画推進委員会委員 北川智彦

 秋田県でも女性参議院議員が誕生し、今回のシンポジウムのテーマが「政治分野への女
性参画」ということで参加を希望しました。その中で大沢真理東大名誉教授は、ジェン
ダー(女性差別)社会は、少子高齢化・経済の停滞など「大きな社会的損失を招く」とし、
女性の就業や出産・育児が支援されず「罰を受けている」状態であり、人口減少社会とし
て極めて不合理だ、と発言しましたが、確かにその通りの社会だと納得しました。
 男女共同参画の先進地・北欧の分科会で、子どもに大人の考えを押し付けない教育や政
治討論を学校で行うことで政治への関心を形成していることが発表され、子どもの教育に
必要なのは「学力」ではないこと、男女差別のない教育の重要性を理解しました。
 「女性の権利を国際基準に!」という分科会では、政府は「女性差別撤廃条約」を批准
したものの、それを実効あるものにする「選択議定書」は批准しないため、差別撤廃につ
ながらないことが訴えられました。また政府は、2020年までに指導的立場に占める女性の
割合を30%にする、という目標を掲げていますが、いまだに女性の進出を遮る「ガラスの
天井や壁」が厳然と存在しています。そのため、日本の男女格差を示す「ジェンダーギャ
ップ指数」は、世界で110位という情けない順位になっています。
 また、家庭や教育の場に「男らしい」「女らしい」という男女差別意識が潜んでおり、
日本社会に差別がなくならない原因ではないか、ということも問題となりました。
 少子高齢化・人口減に悩む地域は「女性差別のないまち」づくりが問題解決の決め手で
はないでしょうか。今回の参議院選挙では、女性や若者の秘めていたパワーを見ました。
このどこにでもある「宝物」を発掘し、中心に据えることで、能代の豊かな未来が創られ
ると確信した研修でした。


No.313 令和元年11月10日発行(9)
広報TOPページへもどる