12月市議会定例会 市長説明

発行:No.316 令和2年1月1日発行(6)

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12月市議会定例会 市長説明

 市議会12月定例会が、市役所新庁舎議場で12月3日(火)から18日(水)までの16日間
の会期で開催されました。初日に行われた市長説明の概要をお知らせします。

・問合せ 総務課 電話89-2113


●指定管理者制度運用の見直し
 主に人件費についての見直しを行い、正規職員については、民間の給与実態調査を参考
として算定基準を見直したほか、ベースアップを見込んだ積算をすることとしました。非
正規職員については、市が導入を予定している会計年度任用職員制度の基準をベースにす
ることとしました。新たな算定基準については、令和2年度以降の指定管理料に反映したい
と考えています。

●職員の死亡に関する第三者委員会
 令和元年6月に職員が自ら命を絶つという痛ましい事案が発生し、当該職員の勤務状況な
どを把握するため、関係する職員に調査を行い、9月13日にご遺族に対して、その調査結果
を説明させていただきました。その後、11月7日にご遺族から、調査の経緯や調査資料の提
供、第三者による調査の申し入れがありました。市としましては、ご遺族の意向を尊重し、
調査資料などを提供するとともに、第三者による調査委員会を立ち上げ、調査を依頼した
いと考えています。

●市県民税申告相談受付会場の見直し
 第2次能代市行財政改革大綱に基づき、能代地域の各地域センター会場の廃止・集約など
について検討してきました。平成31年2月に各地域センターの申告相談受付会場で来場者を
対象にアンケート調査を実施したところ、駐車場不足や待ち時間が長いことなどについて
の意見がありました。これらの課題を解消するため、2月の申告相談から本庁舎大会議室に
会場を集約することとしました。会場の変更は、今後、広報のしろやホームページなどに
掲載するほか、個別の申告案内通知にチラシを同封するなど周知を図っていきます。

●女流本因坊戦
 10月27日、旧料亭金勇において第38期女流本因坊戦第2局が行われ、藤沢里菜女流本因坊
に挑戦した上野愛咲美女流棋聖が、激戦を制して勝利しています。また、記念事業として、
囲碁大会と前夜祭、トークイベント、大盤解説会などが開催され、市内外から多数の参加
があり、大いに盛り上がりました。関係者からは、市民および関係団体のおもてなしなど
に感謝の言葉をいただいています。開催にご尽力いただきました日本棋院能代山本支部を
初め、関係者などの皆様に厚くお礼申し上げます。今後も本因坊戦および本因坊戦にちな
んだ大会を誘致することにより、旧料亭金勇および木都能代などを全国に発信するととも
に、賑わいの創出や地域の活性化につなげていきたいと考えています。

●おなごりフェスティバル
 平成31年4月に地域活性化協議会およびおなごりフェスティバル実行委員会から、今後
の継続は難しい旨の報告がありました。市としましては、おなごりフェスティバルは、こ
れまで地域の活性化に貢献してきた主要な観光イベントであり、終了による影響も大きい
ことから、継続について実行委員会と協議を重ねてきました。協議の中では、市からの支
援拡大も提案しましたが、同会では、財政的問題だけではなく、さまざまな課題があり、
支援があったとしても継続するのは難しいとして、令和2年を最後に終了することとなり
ました。市としましては、同会の考えを尊重し、ファイナルに相応しいものとなるよう、
できる限りの支援、協力をしていきたいと考えています。

●「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律」に
 基づく協議会
 「能代市、三種町および男鹿市沖」の促進区域の指定に関し、国・県、関係市町、漁業
団体などで必要な協議を行うため、令和元年10月8日に第1回協議会が開催されました。席
上、市の意見として、市民から不安の声がある景観や漁業への影響、低周波音などによる
健康被害に配慮していただきたい旨を申し述べたほか、地域経済の活性化や事業の恩恵を
享受できる地域貢献策を求めてきました。市としましては、引き続き、促進区域の早期指
定に向け、能代港洋上風力発電拠点化期成同盟会を中心に活動を展開していきます。

●東京2020オリンピック・パラリンピック大会のホストタウンとしての取り組み
 同大会に参加するヨルダン・ハシェミット王国への支援、市民意識の醸成、大会後の交
流などを目的に、令和元年11月27日、市および有志企業の代表者などで構成する、能代市
ホストタウン実行委員会を設立しました。また、今年度の取り組みとしては、12月19日に
大使を招いて同国の紹介イベントを開催するほか、令和2年1月下旬に同国を訪問する予定
としています。政府機関、オリンピック・パラリンピック委員会、関連団体などへの訪問
により、同国との相互理解を深め、ホストタウン事業を推進していきたいと考えています。

●農業技術センター整備方針の検討状況
 令和元年8月に学識経験者などの外部委員を中心とする能代市農業技術センター整備方針
検討委員会を設置し、これまで3回の会議を開催しています。検討委員会では、同センター
の現状と課題、整備の必要性・基本的な考え方などの検討を重ね、報告書を取りまとめる
こととしています。今後、議会の意見を伺いながら整備方針を取りまとめたいと考えてい
ます。

●二ツ井地域のし尿汲取料金の改定
 二ツ井地域の料金はこれまで北秋田市周辺衛生施設組合で、し尿汲み取り料金検討委員
会を設置し、決定していましたが、同組合が令和2年3月末で解散することに伴い、4月以
降の料金は「能代市し尿処理料金改定に係る市の意見提出等に関する要綱」に基づくこと
となりました。過日、有限会社鷹阿二清掃興業から市に対し、現在の180リットルまでの
基本料金税抜き1296円を1422円とし、これを超えた分1リットル当たりの料金を現在の7.2円
から7.9円とする改定趣意書が提出されています。市では、その内容を精査し、11月1日に
開催された能代市環境審議会での審議を踏まえ、改定内容を妥当とする意見を同社へ通知
しました。新料金については、令和2年4月1日から適用されることとなり、市民の皆様への
周知に努めていきます。

●能代産業廃棄物処理センター
 10月29日に開催された環境対策協議会において、県から「今年度ナンバー2処分場内で実
施したボーリング調査の結果などに基づき、同処分場内に残存するドラム缶の分布範囲は
限定的なものと推定するとともに、この結果をもとに設定した掘削範囲について来年度に
掘削撤去工事を実施したい」との説明がありました。また、掘り出されたドラム缶は一旦
場内に保管し、令和3年度以降に処理するとの方針が示されています。市としましては、
今後も住民の皆様とともに、環境保全に向け、県と協議していきたいと考えています。

●(仮称)イオン新能代ショッピングセンター
 イオングループのディベロッパー部門の責任者から、市に対して報告がありました。そ
の内容ですが「建設予定地の地盤改良工事は最終段階に入っている。現在は実施設計と建
設に向けたスケジュールや店舗構成などの具体的な計画について検討を進めており、令和
2年春以降の建築工事着工、令和3年中の開店を目指している」とのことでした。

●能代市住宅リフォーム支援事業
 本事業は、快適な居住環境の向上を図るため、平成22年度より実施し、これまで多くの
市民の皆様に利用いただいており、令和元年度は、申請件数が増加し、補助金の不足が見
込まれることから、本議会へ補正予算を計上しています。本事業は、地域経済への波及効
果が大きいことから、来年度も引き続き事業を実施していきたいと考えています。制度内
容については見直しの要望もあることから、これまでの利用状況や事業効果の検証などを
踏まえ、検討していきます。


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