地域の安全・安心を守る消防団員を募集しています

発行:No.320 令和2年3月10日発行(8)

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地域の安全・安心を守る消防団員を募集しています

 地域の安全・安心を守るために設置されているのが消防団です。
 消防団はどういう組織で、どういった活動を行っているのかや、団員の身分などについ
てお知らせします。

・問合せ 防災危機管理室(能代消防署内)電話52-3311
     地域局総務企画課 電話73-2112

●消防団とは?
 消防団は、消防署などと同じく、それぞれの市町村に置かれている消防機関です。
 消防職員は仕事として消防業務をしていますが、消防団員は自分の仕事をほかに持ちな
がら、職員と同じように消防業務にあたっています。

●団員の身分と待遇
 消防団員の身分は、非常勤特別職の地方公務員で、年報酬や、災害時の出動などへの手
当を支給します。
 また、公務災害補償や長く団員を務めると、慰労のための退職報償金も受けられます。
 さらに、市では、団員の福利厚生充実のため、共済・互助制度の掛け金を公費で負担し
ています。

●活動内容
 地域における消防防災のリーダーとして、平常時、災害時を問わず、その地域に密着し
た活動を行っています。
 火災が起きたときの消火活動はもちろん、地震や風水害など大規模な災害時の救助や救出、
警戒巡視、避難誘導などのほか、平常時でも災害に備えた訓練や、住民への防火啓発など、
さまざまな活動を行っています。

●団員の減少
 地域の安全・安心のため、さまざまな活動をしている消防団ですが、ここ数年、団員数は
減少の一途をたどり、2月1日現在で、定数850人に対し、実員696人、充足率が約8割となっ
ています。
 災害時などには、消防署員だけですべてのことに十分対応することができるとは限りま
せん。このようなとき、地域の事情に詳しい消防団が活躍しますが、このまま減少が続く
と、その活動の低下が心配されます。
 近年は団員の仕事の形態が変わってきており、団員の7割を超える方が就業者となって
います。就業者は一般的に自営業の方よりは、時間に都合をつけづらいため、参加できる
活動が限られることがあります。加えて、勤務先が自宅から離れていることもあり、昼間
の災害発生時における地域での活動が思うようにできないことも心配されています。
 このため、団員の確保と活動しやすい環境づくりを消防団の最重要課題と位置付け、さ
まざまな取り組みを行っています。
 具体的には、昼間の火災や大規模な災害などの限定された活動にのみ従事する機能別消
防団員の導入や、団員の勧誘活動をしてもらう団員確保推進員の委嘱、広報紙でのPRや成
人式での募集チラシの配布、自治会や事業所などへの協力要請などです。
 また、消防団に積極的に協力している事業所を認定し表示証を交付しているほか、この
事業所への優遇措置として市独自の報償金制度も設けています。

●女性の活躍
 全国的に消防団員は減少していますが、女性団員は年々増加しています。
 能代市では今年度しらかみ看護学院の女子生徒24人が学生団員として入団しています。
 消防団は消火活動や後方支援などの活動のほか、住宅用火災警報器の普及促進や高齢
者宅の防火訪問、地域住民に対する防災教育や応急手当の普及指導など、さまざまな役
目があります。
 男女を問わず、地域の安全・安心のために、皆さんのお力をお貸しください。


No.320 令和2年3月10日発行(8)
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