市議会12月定例会 市長説明

発行:No.339 令和3年1月1日発行(6)

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市議会12月定例会 市長説明

 市議会12月定例会が、市役所本庁舎議場で11月30日(月)から12月16日(水)までの17
日間の会期で開催されました。初日に行われた市長説明の概要をお知らせします。

・問合せ 総務課 電話89-2113


●新型コロナウイルス感染症の対応
 国内では11月上旬から新規感染者数が急激に増加している中、県内でもクラスターによ
る感染が拡大しており、本市においても予断を許さない状況となっています。市では、市
民の皆さんに対して、マスクの着用や手洗いなどの基本的な感染対策の徹底を呼び掛ける
とともに、感染防止策がとられていない店舗の利用や、「三密」の場での会食は避けるな
ど、最大限の注意をお願いしています。市民の皆さんには、引き続き、感染対策を徹底す
るとともに、医療従事者やその他の関係者の方々への誹謗中傷などを慎んでいただくよう、
重ねてお願いします。

●能代市仮設診療所
 8月31日の設置後、9月までは週1日、10月以降は週2日、かかりつけ医などからの予約が
あった場合に開設しており、11月27日までの約3カ月間に、6日間開設して11人の検体採取
を行い、PCR検査の結果は全員陰性となっています。また、県では、インフルエンザとの
同時流行に備え、新型コロナウイルスの検査を行うかかりつけ医などを「診療・検査医療
機関」に指定し、検査体制の充実を図っていますので、能代市山本郡医師会と協議しなが
ら、引き続き適切に対応していきます。

●新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業
 国では、今年度の予備費を使用して、新型コロナウイルスワクチンが実用化された際に
早期に接種を開始できるよう体制確保を行うこととしており、市町村の役割として、医療
機関などとの委託契約、接種費用の支払、住民への接種勧奨、予診票や接種券の個別通知
などが示されています。今後、具体的なスケジュールや手法など、国・県からの情報収集
に努めながら、適宜対応していきます。

●新型コロナウイルス感染症に関する経済対策
 総合的な相談窓口を設置し、国の持続化給付金や家賃支援給付金などの手続支援を行う
とともに、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた幅広い事業者を支援する能代市事業
継続支援金を交付してきました。10月からは、影響が長期化する中で事業に大きな影響を
受けている事業者を支援する追加の経済対策として能代市長期影響継続事業者支援金など
の交付も開始しました。11月27日現在、能代市事業継続支援金は1336事業者へ2億6720万円、
能代市長期影響継続事業者支援金は307事業者へ2億7641万7千円のほか、能代市コンベン
ション施設運営事業者支援金、能代市公共交通事業者バス車両維持支援金、能代市公共交
通事業者タクシー車両維持支援金、能代市生活バス路線維持費補助金(新型コロナ対策)
を支給しています。今後も感染症の影響を注視しながら、効果的な経済対策を検討すると
ともに、情報通信技術を活用したリモートワークやサテライトオフィスへの支援など、
ウィズコロナ・アフターコロナの施策についても検討していきます。

●新型コロナウイルス感染症の指定管理料への影響
 休業などで生じた利用料収入の減収額や感染防止対策に要した費用を、支出が抑制され
た費用を考慮した上で市が負担することとし、今後、指定管理料の変更に向けた手続を進
めていきます。

●能代市公共施設等総合管理計画個別施設計画
 能代市公共施設等総合管理計画個別施設計画は、平成29年3月に策定した能代市公共施設
等総合管理計画に沿って、今年度中に策定することとしています。限られた財源の中で公
共施設サービスを提供していくため、長期的な視点を持って施設の在り方について検討し、
平成26年度末時点の公共施設の延床面積に対して、30年間で35%の縮減に取り組むことと
しています。現在、庁内での検討結果をたたき台としてホームページで公表するとともに、
意見交換会などでご意見を伺っていますが、今後も、市民の皆さんと情報共有を図りなが
ら進めていきます。

●ご遺族支援コーナー
 死亡届に関連した手続に特化した専用窓口を、10月15日、本庁舎1階に開設しており、11
月26日現在の利用件数は、29日間で80件、1日平均3件の利用となっています。コーナーの
開設により、ご遺族の各窓口への移動や書類記入の負担が軽減され、手続に係る時間の短
縮にもつながっており、利用された方からは好意的な声をいただいています。今後も、現
在実施している利用者アンケートの結果を反映させながら、ご遺族の負担をより軽減でき
るよう努めていきます。

●再エネ海域利用法に基づく促進区域
 本年7月に促進区域に指定された「秋田県能代市、三種町及び男鹿市沖」においては、
11月27日に、事業実施希望者からの公募占用計画の受付が開始されました。6カ月間の受
付期間終了後、国の審査、第三者委員会による評価などを経て、事業者が選定されるこ
ととなります。加えて「秋田県八峰町及び能代市沖」においては、11月17日に第1回協議
会が開催され、指定に向けた協議が始まっています。本市沖における洋上風力発電事業は、
能代港の整備も併せ、着実に進展しており、市としましては、洋上風力発電事業を地域の
活性化につなげるため、引き続き、能代港洋上風力発電拠点化期成同盟会を中心に取り組
んでいきます。

●秋田県種苗交換会
 11月3日に行われた秋田県農業協同組合中央会理事会において、来年行われる第144回秋
田県種苗交換会の開催地に能代市が決定されました。本市での開催は平成24年以来9年ぶ
り、13回目となります。来年の開催に向け、主催される秋田県農業協同組合中央会と協議
を進めるとともに、あきた白神農業協同組合、秋田やまもと農業協同組合および山本郡3町
との緊密な協力体制のもと準備を進めていきます。

●(仮称)イオン新能代ショッピングセンター
 大規模小売店舗立地法に基づく店舗新設の届出に先立ち、10月29日に出店計画概要書が
提出されました。イオングループのディベロッパー部門からの報告では、「12月上旬まで
には法に基づく届出を行い、住民説明会の開催などを経て、順調に進めば令和3年秋頃の
開店となる。」とのことでありました。

●特認校制度の導入
 浅内小学校での実施を検討してきましたが、小規模校ならではの特色ある教育活動の下
で教育を受けたいという児童および保護者の要望に応えるとともに、児童の新たな人間関
係の構築や授業の充実など、学校の活性化にもつながることから、通学区域外からの転入
学を可能とする特認校制度を導入することとしました。令和4年度からの本格実施へ向け
て、3年度は試行期間とし、制度の導入に伴う成果や課題を明らかにしながら取り組んで
いきます。

●文化財等収蔵庫の整備
 本市に所在する貴重な文化財などは、個人所有のものが多く、所有者の高齢化が進む中
で、散逸、滅失などが危惧されることから、寄贈・寄託を受け入れる保管施設の整備が課
題となっています。市では、旧朴瀬小学校を活用し、全市的な文化財等収蔵庫として整備
するため、今年度、温度・湿度などの環境を調査し、改修などの方針案を取りまとめまし
た。今後、議会のご意見をお伺いしながら、整備に向けて検討したいと考えています。ま
た、文化財などの受け入れにつきましては、今年度中に収集方針を策定し、収蔵庫整備に
合わせて実施していきますが、整備されるまでの間、個々の相談に応じ、緊急性の高いも
のについては受け入れたいと考えています。

●子ども館展示室のリニューアル
 1階展示室「自然科学館」は、昭和62年開館当時からの展示物や遊具が大部分で、時代の
ニーズに合わなくなっていることから、観覧者は徐々に減少してきている状況にあります。
市としましては、「宇宙のまち」を感じることができる身近な施設として、1階展示室を2
階展示室と同様に、展示テーマを「宇宙」とし、子どもたちが楽しみながら、遊び学べる
要素を取り入れたリニューアルを検討したいと考えています。

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