マルヒコプロジェクト始動

発行:No.344 令和3年3月25日発行(2)

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マルヒコプロジェクト始動

商店街のみらいをつくる
マルヒコプロジェクト始動

 能代市の駅前・畠町通りは空き店舗が増え、シャッター街と呼ばれるほどの商店街に
なってしまいました。この現状を打破するため、若き事業者4人が中心となり、商店街の
空き店舗を借り上げて、起業者を呼び込む「マルヒコプロジェクト」を進めています。
 プロジェクトの第一歩として、駅前の空き店舗、旧丸彦商店をリノベーション(大規模
改修)し、子どもの遊び場やカフェ、初心者でも気軽に学べるDIYの学校、シェアオフィス
やコワーキングスペースなど、多世代が集まれる地域の拠点「マルヒコビルヂング」をつ
くります。
 この「マルヒコビルヂング」から、周辺へにぎわいやコミュニティを広げ、地域を再生
する「エリアリノベーション」を目指す取り組みです。
 4月1日からは、2階のシェアオフィス・コワーキングスペースがオープンします。
 ぜひ街なかに足を運んでみてください。


●マルヒコプロジェクトの経緯を、のしろ家守舎代表の湊哲一さんにお伺いしました。

◇動き出す、商店街プロジェクト
 始まりは、一昨年の「動き出す、商店街プロジェクト」です。国内で先駆的な取り組み
を行っている講師の方々から刺激を受け、空き店舗を改修した事業をやってみたいという
気持ちが高まり、商店主や個人事業主、子育てグループらが集まり、プロジェクトメン
バーとなりました。
 講師の方々と一緒に商店街を何度も歩いて空き店舗を探し、立地と外観から旧丸彦商店
をターゲットに選定しました。
 大家さんのご厚意により、令和元年の秋に、はじめて建物の中をメンバーみんなで見せ
ていただいたのですが、想像以上の広さと雰囲気に大きな可能性を感じました。一番イン
パクトを受けたのが地下の広大な空間で、ここで何かを始めてみたい!と思ったことがこ
の事業に踏み出す決意をした瞬間だったと記憶しています。
 大きな可能性を感じ、この場所から商店街の未来をつくるため、本格的に事業計画を作
り始めました。計画は旧丸彦商店に、今現在街なかに足りていないコトやモノを作り出す
ものとなっていきました。

◇コロナ禍、そして動き出す
 令和2年の春、新型コロナウイルスの感染拡大により、その動きは停滞してしまいました。
 しかし、思うように動けない間にプロジェクトメンバーの湊・阿部・鈴木・田中の4人
が中心となり、ウィズコロナ、アフターコロナを見据えた計画とするための検討を重ね、
時代に合った、より具体的で現実的な計画を練り上げることができました。

◇のしろ家守舎設立
 令和2年8月、「合同会社のしろ家守舎」を立ち上げました。活動の目標は、こどもたち
が自分の街・能代を好きになることです。商店街にこどもと大人の居場所をつくり、元気
と希望があふれ、こどもたちが巣立ってからもまた戻ってきたくなる街を目指し、本格的
に活動をスタートさせました。

◇歩道活用イベントの実施
 まずはマルヒコプロジェクトを知ってもらい、この場所を好きになってもらいたいとの
思いからイベントを行うことにしました。
 駅前商店会、市、県と協働し、歩道を安全に活用した「第0回 のしろいち」、「だん
だん・のしろ」「マルヒコdeなべっこ遠足」「帰ってきたマルヒコバザー」などのマルシェ
やバザーを実施しました。
 当日は大勢の人でにぎわい、歩道や空き店舗を活用した取り組みに手応えを感じることが
できました。

◇リノベーション始まる
 令和3年1月、事業計画が完成し、マルヒコオープンに向けて工事が始まりました。
 まずは2階のシェアオフィス・コワーキングスペースが完成します。4月1日からデザイ
ナーや建築などさまざまな業種の方々が事務所を街なかにかまえることになります。
 今後は1階と地下1階に、子どもの遊び場やカフェ、DIYを学べる学校など、街なかに足
りないコンテンツを詰め込んだマルヒコビルヂングのグランドオープンを目指します。そ
して、このマルヒコビルヂングを拠点として、人とのつながりを増やし、空き店舗を活用
することで、少しずつエリアが変わり、新たな時代にあった商店街の新しい役割を生み出
していくことができると思っています。
 街に住む人みんなで街のことを考えたら目指すべき風景が見えてくると思います。私た
ちと一緒に街の事を語り合いませんか?さあ一緒に動き出しましょう!

2月8日に今回のプロジェクトの報告会を行いました。ぜひご覧ください。
空きテナントは宝物だ!
マルヒコプロジェクト事業最終報告会

・問合せ先 のしろ家守舎 湊 哲一 電話090-2634-0420


No.344 令和3年3月25日発行(2)
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