市議会3月定例会
発行:No.345 令和3年4月10日発行(4)
この記事を掲載した紙面のPDFファイルは、こちらからダウンロードできます。
>>広報のしろ PDFファイル
紙面の確認や印刷にはPDFファイルが適しています。
市議会3月定例会
市長説明
市議会3月定例会が、市役所本庁舎議場で2月22日(月)から3月18日(木)までの25日
間の会期で開催されました。初日に行われた市長説明の概要をお知らせします。
・問合せ 総務課 電話89-2113
●新型コロナウイルス感染症の対応
ワクチン接種については、市町村を実施主体として、2月17日から一部の医療従事者の
先行接種、その後、医療従事者、高齢者、基礎疾患のある方などの優先接種、そして、
16歳以上一般の方の接種を順次開始することとなっています。国からのワクチンの供給量
や供給時期をはじめ不確定要素が多いほか、接種していただく医師や看護師、薬剤師など
のスタッフ、集団接種会場や接種できる医療機関の確保など、さまざまな課題があります
ので、市では、能代市山本郡医師会、山本郡3町、関係機関などと協議しながら準備を進
めています。
引き続き、国・県からの情報収集に努め、ワクチン接種ができるだけ円滑に進むよう、
状況に応じて適宜対応していきます。
新型コロナウイルス感染症に関する経済対策については、市では、昨年5月に総合的な
相談窓口を設置し、国や県の各種給付金の申請支援を行うとともに、能代市事業継続支
援金、のしろ地域振興券、能代市長期影響継続事業者支援金、能代市新型コロナウイルス
感染症対策支援資金保証料・利子補給費補助金、能代市コンベンション施設運営事業者支
援金、能代市公共交通事業者バス車両維持支援金、能代市公共交通事業者タクシー車両維
持支援金、能代市生活バス路線維持費補助金(新型コロナ対策)、がんばるのしろの商い
応援事業費補助金を支給し、独自の施策により事業継続の支援と地域経済の下支えに努め
てきました。
主な支援金などの実績ですが、能代市事業継続支援金は1493事業者へ2億9860万円の支給、
のしろ地域振興券は6億6255万8千円分の発行、能代市長期影響継続事業者支援金は525事業
者へ4億9076万2千円の支給となっています。
また、ひとり親世帯臨時特別給付金、生活困窮者住居確保給付金などの支給、市税・各
種保険料などの減免、徴収猶予、納付相談や奨学金の返還期限の猶予などにより、収入が
大きく減少した方への支援をしてきました。
市としましては、今後も感染症の影響や国・県の動向を注視しながら、必要な対策を検
討していきます。
市では、市民の皆さんに対して、マスクの着用や手洗いなどの基本的な感染対策の徹底
を呼び掛けるとともに、緊急事態宣言の対象地域や感染拡大地域への不要不急の往来をで
きるだけ控えていただくようお願いしています。
また、市民の皆さんには、医療従事者やその他の関係者の方々への詮索・誹謗中傷など
を慎んでいただくよう重ねてお願いします。
●今冬の災害状況
今年に入り暴風雪による被害や火災が多発しています。1月7日から8日、2月15日から
17日にかけての暴風雪では、家屋などの屋根、シャッターや農業用施設などの破損、倒
木や公共施設でも被害が発生し、1月7日から8日には、停電が長時間にわたったことから、
市では、5カ所の自主避難所を開設したほか、東北電力ネットワーク株式会社から職員の
派遣を受け、連携して対応に当たりました。また、1月18日から19日、28日から30日、2月
4日から5日にかけて暴風雪警報が発表された際にも、情報収集体制をとって対応しました。
建物火災は、1月以降7件発生していて、能代山本広域市町村圏組合消防本部では、2月
1日から14日まで建物火災多発警報を発令し、市でも防災行政無線で火災予防を徹底する
よう周知しています。
1月7日から8日の暴風雪の際、自宅で2人の方が亡くなったほか、20日の火災により1人、
2月1日の火災により1人の方が亡くなっています。お亡くなりになられた方々に対して、
ご冥福をお祈り申し上げるとともに、被害にあわれた皆さんに心からお見舞い申し上げます。
●本因坊戦
第76期七番勝負の第2局が5月24日、25日に旧料亭金勇で行われることが決定し、今回で
4度目となります。現在三冠を有する「本因坊文裕」こと井山裕太九段が、10連覇を目指
す注目の対局となります。また、挑戦者は4月上旬までに決定する見込みです。市としま
しては、新型コロナウイルスの感染防止対策を講じた上で本因坊戦やこれに伴う記念事
業が実施できるよう、本因坊戦能代市開催実行委員会並びに、関係者の皆さんとともに
準備を進めていきます。
●高齢者福祉計画・第8期介護保険事業計画
能代市活力ある高齢化推進委員会のご意見やニーズ調査の結果などを踏まえ、「地域で
支えあい、高齢者が住み慣れたわがまち能代で、いつまでもいきいきと安心して暮らせる
まちづくり」を基本理念とする計画案を取りまとめていて、今年度内に策定することとし
ています。令和3年度から5年度までの第1号被保険者の介護保険料については、介護報酬
の改定や、新たな地域密着型サービス事業の整備などによる介護給付費の増加が見込まれ
ますが、介護給付費準備基金の取り崩しなどにより、基準額を現行の月額6千800円に据え
置くこととしています。
家族介護用品支給事業については、これまで、介護保険制度の地域支援事業交付金を活
用して実施していましたが、国から、地域支援事業の対象外とすることが示されたことに
より、3年度以降、介護保険特別会計から一般会計へ移行して事業を継続することとしま
した。今後も高齢者の自立支援、重度化防止などの取り組みを推進していきます。
●洋上風力発電の動向
再エネ海域利用法に基づく促進区域となり、公募が開始されている「能代市、三種町及
び男鹿市沖」では、去る12月24日、協議会による応募予定事業者に対する説明会が開催さ
れました。1月29日には「八峰町及び能代市沖」における第2回協議会が開催され、当市か
ら、事業者には洋上風力発電と漁業との共生を図るとともに、地域発展に貢献してもらい
たい旨を発言しています。
また、この春から能代港港湾区域において、国内最初の本格的な商用運転となることが
見込まれる洋上風力発電の海上工事が開始される予定です。こうした中、運転管理および
保守の拠点施設が建設されるとともに、洋上風力発電設備へのアクセス船(CTV)の建
造に市内企業も参画するなど民間の動きも活発となってきています。加えて、能代港では、
洋上風力発電の拠点港として、国、県による地耐力強化、ふ頭用地拡張などの整備事業が
順調に進んでいます。
市としましては、能代港が大型化する風力発電設備に対応した拠点港となるよう整備促
進を図るとともに、その効果を地域に最大限波及させることができるよう鋭意取り組んで
いきます。
No.345 令和3年4月10日発行(4)
広報TOPページへもどる