市議会9月定例会

発行:No.357 令和3年10月10日 発行(4)

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市議会9月定例会

市長説明
 市議会9月定例会が、市役所本庁舎議場で9月7日(火)から30日(木)までの
24日間の会期で開催されました。
 初日に行われた市長説明の概要をお知らせします。

問合せ 総務課 電話89-2113

■新型コロナウイルス感染症の対応
 全国的に感染者が急増し、9月7日現在で21都道府県を対象地域とする緊急事態宣言が
発出されており、県内でもクラスターの発生や変異株の影響などにより感染が継続的に
確認されています。能代保健所管内においても、8月中旬以降、若い世代を中心に感染
者が増加していることから、8月20日に新型コロナウイルス感染症に関する能代市対策
本部会議を開催し、市民の皆さんへ日常生活における感染防止対策を再徹底することや
県外との往来を避けていただくことなど、やむを得ず来県等される方には事前のPCR
検査や来県後の健康観察などの感染防止策をお願いする市長メッセージを発表しています。
また、市主催のイベントなどについては、感染拡大防止の観点から開催の必要性を改めて
確認し、中止や延期、オンラインによる開催、規模縮小などを検討することとしました。
その他のイベントなども、同様の検討をしていただくようお願いしており、のしろ産業
フェア2021については中止が決定されています。さらに、市職員については、基本的
な感染対策や健康観察など、従来からの対応を再徹底するとともに、当面は県外や県内の
他地域への出張は原則として行わないこと、会食は控えることなど、感染状況を踏まえ、
より慎重な行動をとるよう通知しました。このほか、医療体制の確保状況について情報
収集するとともに、能代市山本郡医師会と連携しながら、必要に応じて県に対し申し入れ
などを行っていくこととしています。

 新型コロナワクチン接種については、5月8日から開始した高齢者の集団接種では、7月末
までに希望する方の接種を終えることができたほか、国のワクチン供給状況を見極めながら、
12歳以上64歳以下の方の接種を、7月11日から順次進めてきています。9月5日現在、高齢者
では、1万9,500人が1回目の接種を、1万9,262人が2回目の接種を終え、高齢者の9割を超える
方が1回目の接種を終えています。また、全体では、3万5,291人が1回目の接種を、2万9,351人
が2回目の接種を終え、対象者の7割を超える方が1回目の接種を終えています。これまでの
予約状況および今後の国からのワクチン供給量を踏まえ、集団接種の1回目を9月26日に、
2回目を10月17日に終了する予定としています。能代市山本郡医師会をはじめ、ご協力いただ
いた医師、薬剤師、看護師などの皆さんには、心から深く感謝を申し上げます。
なお、令和4年2月までは新たに対象となる方や接種を希望する方への対応が必要となること
から、医療機関での個別接種を継続していくことを同医師会と確認しており、詳細が決まり
次第、周知していきます。

 能代市仮設診療所については、令和2年8月31日の設置後、かかりつけ医などから予約が
あった場合に開設しており、2年度は、8日間で13人の検体採取を行っていますが、県指定の
診療・検査医療機関で検査ができるようになったこともあり、3年度の利用実績はまだありま
せん。本事業は、県の委託事業であり、9月末までの契約となっていますが、このたび、県か
ら事業の延長について意向確認があり、能代市山本郡医師会と協議した結果、新型コロナ
ウイルス感染症が拡大している状況などを踏まえ、4年3月末まで延長したい旨、回答しています。
延長が決まれば、引き続き、同医師会のご協力を得ながら、適切に運営していきます。

 新型コロナウイルス感染症に関する支援策については、7月下旬から幅広い事業者を対象と
した能代市長期影響継続事業者支援金の交付を開始しており、9月5日現在、431事業者へ
2億1,343万1千円を支給しています。低所得世帯および子育て世帯に対する生活応援商品券は
8,094世帯へ1億1,943万円分交付しており、12月末まで319事業所で利用できることとしています。
大学生・高校生などを対象とした能代市大学生等応援給付金は、1,033件、3,453万円を支給
しています。このほか、子育て世帯生活支援特別給付金、能代市奨学金の追加募集、公共交通
事業者車両維持支援金、がんばるのしろの商い支援補助金、PCR等検査事業費補助金などの
支援を行っていますが、今後も感染症の影響や国・県などの動向を注視しながら、効果的な
経済対策などについて検討していきます。


■公立保育所の今後の在り方
 これまでの検討において、私立保育所は、多様なサービスを提供しやすいこと、国および県
からの財源を確保できること、また、保育所の運営が、社会情勢や国の政策の移り変わりとともに、
民間へ移行していることなどから、民間移管を基本としてきました。

 第四保育所については、令和4年度末で廃止することを既に決定していますが、今後の入所児童
数および保育士数の見込み、施設の状況などから、二ツ井子ども園、きみまち子ども園について、
7年度から8年度を目途に民間移管を進めていきたいと考えています。

 今後、保護者や地域、事業者などの皆さんからご意見等をいただきながら、民間移管を進める
ための具体的な手法や条件などを検討していきます。


■能代火力発電所の長期運転継続の要望活動
 9月3日に能代市議会議長、能代商工会議所会頭とともに、東北電力株式会社能代火力発電所を
訪問し、火力発電での新技術の確立および実用化による脱炭素化に取り組みながら、能代火力発電所が
長期に運転継続されるよう、同社のテレビ会議システムで樋口康二郎取締役社長に要望しました。

 東北電力グループでは、二酸化炭素排出の実質ゼロに向け「カーボンニュートラルチャレンジ2050」
を宣言しており、火力発電の脱炭素化に向けた取り組みの一つとして、木質チップよりも高い熱エネ
ルギーを有する、ブラックペレットによる混焼実証を能代火力発電所で行うこととしています。

 市では、能代火力発電所の長期にわたる運転継続が図られるよう、引き続き、行政、商工団体、
関係事業者などが一体となって要望活動を行っていきます。


■能代地域のし尿くみ取り料金の改定
 くみ取り料金の改定は3年に一度行われています。過日、株式会社能代清掃センターから市に対し、
180リットルまでの基本料金を、税別で、現行の1,791円から1,890円とする改定趣意書が提出されました。
 市では、その内容を精査の上、能代市環境審議会へ報告しご審議いただいたところ、改定内容は妥当と
のご意見をいただきました。市では、審議結果を踏まえ、改定趣意書に沿って手続きを進めていきます。
 なお、新料金については、10月1日くみ取り分から適用されることとなり、広報のしろなどで周知して
いきます。


■第144回秋田県種苗交換会
 10月29日から11月4日までの7日間、能代市総合体育館を主会場とし、河畔公園、近隣民有地を協賛会場
として開催する準備を進めています。協賛事業である農工商フェアには7業者、物産販売展には31業者から
の出店申し込みをいただいているほか、多くの広告協賛もいただいています。協賛会場では、物産販売など
のスペースを準備するほか、来場者用の駐車場として会場周辺や下浜埠頭などに約2,500台分を確保する予定
としています。例年開催されている協賛行事のうち、秋田県農業機械化ショーと植木苗木市については、
開催団体より「県外からの出展参加者もあり、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため開催は見送る」と
の申し出を受けていますが、あきた白神農業協同組合と秋田やまもと農業協同組合との合同で、地域農業を
支える農業機械を紹介する「おらほの農機展示会」を開催したいとの申し出がありました。現在、協賛会場
内での農機具展示スペースの調整を進めています。開催に当たっては、新型コロナウイルス感染症対策を
万全に講じていきます。


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