能代港港湾区域における洋上風力発電事業の効果
発行:No.357 令和3年10月10日 発行(6)
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能代港港湾区域における洋上風力発電事業の効果
問合せ エネルギー産業政策課 電話89-2187
◆洋上風力発電は再生可能 エネルギーの切り札
昨年12月、日本政府は「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を
策定しました。この戦略は、地球温暖化への対応を経済成長の機会と捉え、経済と環境の
好循環を作っていく産業政策として位置づけられており、再生可能エネルギーについては
最大限の導入を目指すとしています。
中でも洋上風力発電をその切り札として成長分野に位置づけ、産業を育成し、国際競争
力を強化していくこととしています。
◆能代港港湾区域での洋上風力工事
県では「秋田港・能代港再生可能エネルギー導入検討協議会」を設置し、平成26年に
港湾区域で洋上風力発電事業者を公募し、丸紅株式会社が選ばれました。
その後、丸紅などで作る特別目的会社「秋田洋上風力発電株式会社」を設立し、昨年3月に
陸上送変電設備着工、8月からは能代港下浜ふ頭にて運転管理事務所の建設を開始しました。
今年5月上旬に、能代港港湾区域内で風車の基礎杭となるモノパイルの打設工事を開始し、
基礎杭と風車本体をつなぐ黄色のトランジションピースをその上に据え付け、7月30日に打設
作業が終了しました。
現在は、海底ケーブルの据え付け作業を行っており、来年の春頃から風車の据え付け作業を
行う予定です。
◆地元経済への効果
洋上風力工事の進捗とともに、地元企業へ作業が発注されるなど、産業振興が進んでいます。
洗堀防止工やダイバー作業、海上作業警戒業務、陸上での土木工事などのほか、下記の事務
所開設やアクセス船の建造など、今後のメンテナンス業務への支援に地元企業が携わっていきます。
今後、一般海域での大型洋上風力発電の建設が始まれば、さらなる産業振興・雇用創出が期待
されることから、市としても導入を促進していきます。
〇運転管理事務所の開設
(2020年2月・能代港下浜ふ頭)
〇アクセス船の建造
(2021年6月)
※大森建設(株)、(株)沢木組、秋田海陸運送(株)、東京汽船(株)が設立した
「Akita OW Service」がアクセス船「RED STAR」を建造
能代港における洋上風力発電事業
出力 8万4,000kW(4,200kW×20基)
工事期間 2020年度〜2022年
運転開始 2022年末頃運転開始予定
事業者 秋田洋上風力発電株式会社
〜今後の洋上風力発電工事の作業内容〜
海底ケーブル据付 海底ケーブルを所定の深度まで埋設し設置
洗堀防止工 基礎構造の周辺に大型洗掘防止用石材を設置
風車据付 トランジションピースの上に、タワー、ナセル、ブレードの順に据え付け
試運転・試験 試運転・各種試験を実施し、その後商業運転開始
Pick Up
さらなる再エネの導入に向けて
秋田県八峰町及び能代市沖が、9月13日に再エネ海域利用法における促進区域に指定され、
事業者選定のための公募占用指針の公示に向けた準備段階となりました。
今後も、産業振興をはじめとした地域の活性化と、地球温暖化防止に向けたCO2排出削減
のため、周辺環境へ配慮しつつ洋上風力発電のさらなる導入拡大や水素エネルギーに関する
取り組みなどを進めていきます。
No.357 令和3年10月10日 発行(6)
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