能代市、三種町及び男鹿市沖洋上風力発電事業者選定について

発行:No.364 令和4年2月10日 発行(6)

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能代市、三種町及び男鹿市沖洋上風力発電事業者選定について
問合せ エネルギー産業政策課 電話89-2187

◆洋上風力発電事業者が選定
 令和3年12月24日、経済産業省および国土交通省は、洋上風力発電を導入する促進区域で
ある「能代市、三種町及び男鹿市沖」での洋上風力発電事業者を「秋田能代・三種・男鹿
オフショアウィンド」に選定しました。

◆事業者選定の手順
 促進区域ごとに示される公募占用指針により、事業者は公募占用計画を提出し、事業計
画など記載すべき事項を記した「供給価格」および「事業実現性に関する要素」について
評価が行われました。
 国で設定した上限価格は29円/kWhで、「秋田能代・三種・男鹿オフショアウィンド」は
13.26円/kWhを提示し「供給価格」で1位、地域との調整や事業の波及効果などで評価され
る「事業実現性に関する要素」でも1位の点数でした。

―今後の流れ―
経済産業大臣及び国土交通大臣による公募占用計画の認定

経済産業大臣によるFIT(固定価格買取制度)認定

国土交通大臣による海域の占用許可

工事計画届出、工事着工


能代市、三種町及び男鹿市沖の選定事業者および事業計画概要
事業者名/秋田能代・三種・男鹿オフショアウィンド
構成員/三菱商事エナジーソリューションズ(株)、三菱商事(株)、(株)シーテック
発電設備/着床式
出力/47.88万kW(1.26万kW×38基)
発電メーカー/GE※アメリカのゼネラル・エレクトリック
運転開始予定時期/令和10年12月


教えて!洋上風力発電!
Q. 陸上風力と洋上風力の違いは?
A. 設備利用率(発電設備の発電量が、仮に100%運転を続けた場合に得られる電力量の
何%にあたるかを表す数値)では陸上風力が20〜30%程度、洋上風力が30%以上と
いわれており、かつ陸上と比較して洋上は風況が安定しています。

Q. 世界ではどのくらいの洋上風力が建設されているの?
A. 欧州での設置が先行しています。令和2年の累計設備容量では、欧州が約3,500万kW、
アジア・太平洋が約1,000万kW。国別ではイギリスと中国が約1,000万kW、ドイツが
約770万kWとなっています。

Q. 日本ではどのくらいの洋上風力が建設されているの?
A. 令和2年12月末時点で着床式・浮体式あわせて、1万4,400kWです。国では目標を令和
12年までに1,000万kWとしています。令和4年末までに、能代港と秋田港で約14万kW
の国内初となる洋上風力発電の商用運転が開始されます。

Q. 地元の産業や雇用はどのようになるの?
A. 風車の部品数は1〜2万点といわれており、20年以上の運転期間中には継続したメンテ
ナンスも必要となることから、地元企業などの参入が期待でき、対応できる人材の育
成も重要となります。今後、地元の事業者を対象に選定事業者による説明会などの開
催を予定しています。


No.364 令和4年2月10日 発行(6)
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