市議会3月定例会市長説明

発行:No.368 令和4年4月10日 発行(4)

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市議会3月定例会市長説明

 市議会3月定例会が、市役所本庁舎議場で2月21日(月)から3月17日(木)までの25日間
の会期で開催されました。
 初日に行われた市長説明の概要をお知らせします。
問合せ 総務課 電話89-2113

■新型コロナウイルス感染症の対応
 全国的に感染が再拡大しており、県内でも感染力の強いオミクロン株の影響やクラスター
 の発生などにより感染が継続的に確認されていることから、県では3月4日まで感染警戒レ
 ベルを3に引き上げ、警戒に努めています。能代保健所管内においても、1月以降、感染者
 が急激に増加してきたため、市民の皆さんへ「マスクの着用」や「手洗い」などの基本的
 な感染防止対策を再徹底すること等をお願いする市長メッセージを発表するなど、機会を
 捉えて注意喚起を行っています。
 市民の皆さんには、引き続き基本的な感染防止対策の徹底をお願いするとともに、感染さ
 れた方やそのご家族、医療機関の関係者などに対する誹謗・中傷・詮索は控えていただく
 よう重ねてお願いします。
 新型コロナワクチンの3回目接種については、国からの前倒しの方針を踏まえ、当初の予定
 を早め、高齢者の個別接種を1月24日から、高齢者施設などの入所者等の接種を1月31日から、
 高齢者の集団接種を2月19日から、それぞれ開始しています。高齢者以外の方についても、
 ワクチン供給量などを考慮しながら、可能な限り前倒ししていきます。
 5歳から11歳の方の小児接種については、国の通知などを踏まえ、3月7日から開始する予定
 です。12歳以上の方とワクチンの取り扱いが異なることから、特定の医療機関での個別接
 種で対応することとしています。
 新型コロナウイルス感染症に関する経済対策については、幅広い事業者を対象とした能代
 市長期影響継続事業者支援金を交付しており、令和3年1月から6月までを対象期間として、
 616事業者へ3億125万8千円を支給しています。さらに、7月から12月までを対象とした今年
 度2回目となる支援金を本年1月中旬から交付しており、2月17日現在で408事業者へ1億9101
 万9千円を支給しています。
 昨秋からの感染状況の改善に伴い、地域経済に明るさが見え始めていましたが、1月からの
 感染拡大により、再び大きな影響が出ているところであり、現在、プレミアム率30%の「の
 しろトクトク商品券」発行に向けた準備を進めています。
 今後も感染拡大の状況や国・県の動向などを踏まえながら、市民や事業者のニーズを的確に
 捉え、効果的な施策を検討していきます。
 
■雪害の対策
 今冬はここ数年にない降雪量となっており、1月21日午前9時の積雪深が、二ツ井地域で132cm
 と豪雪対策本部設置基準を超えたことから、市長を本部長とする能代市豪雪対策本部を設置
 しています。同日開催した本部会議では、被害などの状況把握に努め、市民に対して情報提
 供や注意喚起を行うほか、高齢者などへの対応や除排雪対策等を実施し、市民の安全安心の
 確保に努めることとしました。
 2月17日現在の被害の状況については、人的被害が除雪や雪下ろし作業中の転倒、転落などに
 よる負傷者9人、住家被害が一部破損5棟、非住家被害が公共建物で16棟、その他空き家、倉
 庫などで8棟、学校2件、ビニールハウスの倒壊など農業施設27件のほか、アーケード破損な
 どの被害を確認しています。
 除排雪対策については、能代地域では雪捨て場の不足が見込まれたため、県や民間事業者の
 ご了承を得て下浜ふ頭や河畔公園西側など新たに4カ所を追加しました。
 また、1月25日から31日まで旧市内の幹線道路の一斉排雪を、2月7日から16日まで市東部、南
 部など郊外の幹線の排雪を実施したほか、二ツ井地域では、委託業者にも依頼して幹線道路
 の排雪作業を実施しています。こうした状況から、除排雪に必要な予算を専決処分させていた
 だきながら、市民の安全確保に努めているところです。
 高齢者などの見守りや除雪ボランティア、雪捨て場の提供、除排雪作業などの雪害対策にご協
 力いただいた市民の皆さんをはじめ、県、能代山本建設業協会、民間事業者など関係者の皆さ
 んに厚くお礼申し上げます。
 市民の皆さんにおかれましては、雪害対策に対するご理解とご協力を賜りますとともに、引き
 続き除排雪や屋根の雪下ろし作業などでの事故には十分ご注意くださるようお願いします。
 
■子ども家庭総合支援拠点
 子どもとその家庭および妊産婦などを対象に切れ目のない継続的な支援を行うため、子ども
 家庭総合支援拠点を本年4月から子育て支援課内に設置します。
 同拠点の設置により、相談支援体制の拡充、要保護児童などへの早期支援、児童虐待の防止
 等につなげていきたいと考えています。
 
■洋上風力発電事業の進捗状況
 地元企業も参画する丸紅株式会社を中心とした特別目的会社「秋田洋上風力発電株式会社」
 が、昨年12月から、秋田港飯島ふ頭にブレード、タワー、ナセルを搬入しており、この春か
 ら、能代港港湾区域内で出力約4200kWの洋上風力発電設備20基を据え付ける工事に着手し、
 年末までに国内で初となる本格的な洋上風力発電事業の商用運転を開始する予定と伺っています。
 また、再エネ海域利用法に基づく促進区域に指定されている「能代市、三種町及び男鹿市沖」
 では、昨年12月24日に三菱商事エナジーソリューションズ株式会社、三菱商事株式会社、株
 式会社シーテックを構成員とする「秋田能代・三種・男鹿オフショアウィンド」が事業者に
 選定されました。
 市では、この事業に、より多くの地元企業が参入できるよう、今後、同事業者と地元事業者
 とのマッチング機会を設けることとしています。
 加えて、昨年9月に促進区域に指定された「八峰町及び能代市沖」では現在、事業者を公募中
 であり、本年6月10日に公募が締め切られた後、年内にも事業者が選定される予定です。
 市としては、全国に先駆けたこれらの洋上風力発電事業の推進により、産業振興や雇用創出、
 地域活性化など、地域が多くのメリットを享受できるよう、引き続き、能代港洋上風力発電
 拠点化期成同盟会を中心に取り組んでいきます。
 
■中国木材株式会社新工場建設
 昨年11月15日付で同社から能代工業団地の近接地に用地を確保してほしい旨の協力要請があり、
 同社とも協議しながら検討してきました。この結果、能代工業団地東側に隣接する農地など約
 8.5ヘクタールを候補地とし、12月9日に土地所有者、12月13日には周辺の方々を対象とした説
 明会を開催しています。本年1月から、商工労働課内に工業用地対策室を設置して体制を強化し
 ており、今後、同社の新工場建設・操業が円滑に進められるよう、支援に力を尽くしていきます。


No.368 令和4年4月10日 発行(4)
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