市議会12月定例会 市長説明

発行:No.385 令和5年1月1日発行(8)

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市議会12月定例会 市長説明
 市議会12月定例会が、市役所本庁舎議場で11月29日から12月20日までの22日間の会期で
開催されました。
 初日に行われた市長説明の概要をお知らせします。
問合せ 総務課 電話89-2113


●新型コロナウイルス感染症の対応
 9月以降、全国的に新規感染者数が減少しましたが、その後、再び感染が拡大しています。
本市では、医療機関でクラスターが発生し診療を一時制限したほか、学校や保育所等でも
休校や学級閉鎖等の対応をとるなど、市民生活への影響が出ており、今後、季節性インフ
ルエンザとの同時流行も懸念されます。市民の皆様には、人と人との距離の確保や状況に
応じたマスクの着用、手洗いなど、基本的な感染防止対策の徹底を改めてお願いします。
 新型コロナワクチンの接種については、現在、1、2回目の接種を終了した12歳以上のす
べての方を対象として、オミクロン株対応ワクチンを用いた追加接種を行っており、11月
22日現在、9,418人、21.5%の方が接種を終えています。
 新型コロナウイルス感染症は、これまでも年末年始に流行していることや、特例臨時接
種の期限が令和5年3月31日であることなどから、速やかな接種を呼び掛けるとともに、今
後も、能代市山本郡医師会、関係機関などと連携をとりながら、ワクチン接種が円滑に進
むよう、状況に応じて適宜対応していきます。

●第2次能代市総合計画後期基本計画
 11月18日に議員の皆様に第1次素案をお示しし、ご意見をいただきました。また、28日に
は総合計画市民協働会議から提言書が提出されています。今後、これらを踏まえて、第2次
素案を取りまとめ、改めて議員の皆様にお示しするとともに、パブリックコメントを実施
して市民の皆様からもご意見をいただいたうえで、年度内に策定することとしています。

●第2次能代市空家等対策計画の策定
 平成30年度から5年間を計画期間とする能代市空家等対策計画に基づき、市内の空家の把
握や管理不全の空家などへの対応に努めてまいりましたが、空家の件数は年々増加し、苦
情や相談なども増え続けていることから、5年度からの新たな計画を策定したいと考えてい
ます。
 これまでの取り組みに加え、空家の除却に関する相談や支援の拡充などについても先進
事例を参考に検討を進めており、空家等対策協議会や議会などのご意見もお伺いしながら、
年度内の策定を目指していきます。

●能代市デジタル・トランスフォーメーション推進計画
 能代市デジタル・トランスフォーメーション推進計画検討委員会のご意見や専門家の助
言をいただきながら検討を進め、11月4日に素案を取りまとめています。
 今後、議会のご意見をお伺いしたうえで、パブリックコメントを実施し、年度内に策定
したいと考えています。

●キャッシュレス決済の導入
 来年1月から、本庁舎および二ツ井町庁舎の窓口で発行する住民票の写しなどの各種証明
書の交付手数料について、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済に対応したキャッ
シュレス決済を導入することとし、準備を進めています。
 これにより、市民の利便性の向上や収納業務の効率化が図られるほか、非接触による新
型コロナウイルス感染予防にもつながると考えています。

●市主催敬老会の見直し
 以前から、参加者、参加率とも年々減少傾向にあり、元年度の参加率は8.3%と対象者数
の1割にも満たない状況であったことから、今年度、各単位老人クラブ会長、自治会連合協
議会理事、民生児童委員協議会地区会長の方々などに、アンケート調査を行ったところ、
63.7%の方が、地区主催が望ましいという結果でした。現に、地区主催の敬老会への参加
率が高いことから、地域共生社会の実現の一助にもなり得ると判断し、5年度から市主催の
敬老会を廃止し、地区主催の敬老会に移行してまいりたいと考えています。

●環境基本計画などの中間見直し
 第2次能代市環境基本計画および第2次能代市一般廃棄物処理基本計画は、平成30年度か
ら10年間を計画期間として取り組んでいます。
 今年度、両計画が中間年を迎え見直しをするため、市民アンケートを実施し、市民団体
などからなる「環境のまちづくり市民懇談会」を開催して、指標目標などについて検討を
重ね、11月18日には、提言書をいただいたところであります。
 今後、素案を取りまとめ、議会のご意見をお伺いするとともに、パブリックコメントを
実施し、能代市環境審議会への諮問・答申を経て、年度内に取りまとめていきます。

●能代港港湾区域内の洋上風力発電事業
 「秋田洋上風力発電株式会社」によりますと、国内で初となる本格的な洋上風力発電事
業の商用運転が、12月中にも開始される予定とのことであります。
 能代港港湾区域内での出力4200Kwの洋上風力発電設備20基の商用運転開始に向けた準備
が進められています。
 こうした中、日本初の洋上風力発電設備を一目見ようと、風車タワーの据付工事が開始
された7月以降、本市で対応した分だけでも約230名が視察に訪れています。
 今後も視察による来訪は継続するものと思われ、建設・メンテナンスにとどまらず、視
察に訪れる方々の宿泊や飲食、交通、小売分野など地域へのさまざまな経済波及効果があ
るものと考えています。

●全国洋上風力発電市町村連絡協議会
 11月8日、能代港港湾区域内の洋上風力発電設備や、洋上風力発電の拠点港として整備が
進められている能代港などの視察研修を行い、本市を含め、16自治体約40名が参加しました。
 今後も、洋上風力発電などに関連する先端技術や先行事例を学びながら、会員市町が一
体となって事業の円滑な普及を図り、持続可能な循環型社会の構築に寄与できるよう努め
ていきます。

●能代港「はまなす画廊」
 秋田県建設部能代港湾事務所から、能代港大森ふ頭用地造成工事の進捗に伴い、はまな
す画廊の一部を撤去し、フェンスを設置する計画である旨の報告がありました。
 具体的には、来夏以降、はまなす画廊の北側約4分の1の護岸を撤去後、フェンスを設置
する方向で検討しており、今後、国土交通省と協議していくとのことであります。
 市といたしましては、岸壁を市民などに開放していただいている県、並びに壁画作者の
皆様に感謝するとともに、今後の港湾整備計画を見据え、壁画を画像データとして保存す
るなど、対応を検討していきます。

●能代市教育等の振興に関する施策の大綱
 現行の大綱が令和4年度で終了するため、5年度から5年間を実施期間とした、本市の教育
などの総合的な施策に関する方向性を定める新たな大綱を、今年度中に策定することとし
ています。
 策定に当たっては、国や県の教育振興基本計画、市の総合計画などを踏まえて素案を作
成し、今後、市総合教育会議において教育委員会と協議のうえ、議会や市民の皆様のご意
見をお伺いしながら進めていきます。 


No.385 令和5年1月1日発行(8)
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