のしろのしごと

発行:No.402 令和5年10月25日発行(31)

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のしろのしごと
能代の魅力ある企業を紹介

株式会社 大栄木工
所在地/能代市扇田字扇渕(能代工業団地内)

木製防火戸をはじめ伝統的な建具を製造・販売
重要な仕事を任せることで効果的に若手を育成
 昭和22年創業。主力製品の木製防火戸をはじめ、障子やふすま、格子戸、組子細工といっ
た伝統的な建具を製造し、迎賓館や官邸、大使館、ホテル、社寺仏閣などに納めています。
 近年力を入れているのが、幾何学的紋様が特徴的な伝統技法の組子細工製品です。昨年
6月には新ブランド「shinboku」を設立。繊細な組子細工をあしらった名刺入れなどが好評
です。
 先人たちから受け継いできた技術はそのままに、組子細工の部材の製造には機械を導入。
作業効率を上げたことで、高品質の製品をより多くの方に届けることができています。
 「機械の操作は若手に担当してもらう」とは能登一志代表取締役社長。「毎年、求職者
が多いが、いかに長く働いてもらうかが大切。新人でも重要な仕事を任せることで自分の
居場所があると実感しやりがいにつながる」といいます。
 社員の平均年齢は33歳。ベテランが若手に技術を伝え、互いに腕を磨き合っています。


現場からひと言!
 地元に貢献したいという思いがあり、伝統工芸品にも興味があったことから、組子細工
の職人に憧れて昨年入社しました。現在は、設計担当としてパソコンで木製建具の図面を
描く仕事をしています。図面を描いた製品がきれいに仕上がって来たときに楽しいなと感
じます。
 分からないことがあって職人の方に聞くと、忙しい作業の合間でも優しく教えてくれて
ありがたいです。私も後輩が入ってきたときにしっかり教えられるように、知識を蓄えて
いきたいです。

会社のいいところは現場経験を積む機会が多いこと。設計・工務部門では各地の施工現場
を見る出張が多くあり、金物のつけ方など図面を描くだけでは分からない部分も学べます。

設計担当 佐藤海悠(みゆ)さん


No.402 令和5年10月25日発行(31)
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