市議会12月定例会

発行:No.404 令和5年12月25日発行(6)

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市議会12月定例会
市長説明

 市議会12月定例会が11月28日から市役所本庁舎議場で開催されました。初日に行われた
市長説明の概要をお知らせします。

問合せ 総務課 電話89-2113


□5年度のツキノワグマ出没状況
 県では、クマによる複数の人身被害の発生に伴い、当初は5月11日から6月30日までを期
間としてツキノワグマ出没警報を発令しましたが、その後も人身被害が続いていることか
ら発令期間が延長されてきており、今もなお警戒が呼びかけられています。
 本市においても、11月21日現在で人身被害はないものの、目撃件数は126件で前年度の2
倍以上、捕獲頭数は70頭で前年度の5倍となっています。
 市としましては、今後も鳥獣被害対策実施隊や関係機関などと連携しながら、人身など
の被害防止に努めていきます。

□7月の大雨災害への対応
 義援金、寄附金などについては、多数の個人・企業の方々のほか、銀河連邦の構成市町
からご支援いただき、11月21日現在で計1490万191円となっています。義援金および寄附金
の一部は、被災者の方々へ見舞金として支給することとし、11月14日から順次支給を進め
ています。義援金、寄附金などをお寄せいただいた皆さまのご厚情に改めて深く感謝申し
上げます。
 悪土川の治水対策については、国・県・市が参加する米代川水系流域治水検討会が設置
され、現在、具体的な対策項目の検討を行っており、今後、水害対策プロジェクトをまと
める予定となっています。また、河川改修事業の推進などについて、あらゆる機会を捉え
要望を行っているところです。
 市としましては、引き続き被災者支援に努めるとともに、早期の災害復旧に取り組んで
いきます。

□バスケの街づくり
 人気漫画「スラムダンク」が原作の映画「THE FIRST SLAM DUNK」が大ヒット興行となっ
たことから、作品に登場する強豪校のモデルと言われている現在の能代科学技術高等学校
やバスケの街能代を聖地として、本市への来訪者が大幅に増加しています。
 能代バスケミュージアムの来館者数も、これまで平均で年間約4千人でありましたが、今
年度は10月末までに約1万2千人が訪れています。
 市としましても、この機会を捉えて新たな商品開発の研究や関連事業の企画をしながら、
バスケの街能代のPRや魅力向上に向けた取り組みを進めていきたいと考えています。

□中国木材株式会社能代工場の操業開始
 国内で6カ所目の国産材製材拠点であり、東北では初めてとなる能代工場が6年1月に操業
を開始する予定とのことであります。
 本市では、工場の建設・操業が円滑に進められるよう、能代工業団地内の用地確保や法
令に基づく手続きなどを支援するとともに、用地の造成、工業用水道事業の立ち上げなど
に取り組んできました。
 1月の操業時には、能代山本地域などからの採用者53人と県外からの転勤者44人の計97人
が同工場に勤務するほか、同工場への勤務に向け能代山本地域などから採用した22人が他
工場で研修中とのことであります。加工工場が稼働する4月には、来春に市内の高校を卒業
する予定の9人を含む24人を採用する見込みで、同工場には、1月の操業時点で研修中であっ
た社員も加わり、135人が勤務する予定と伺っております。将来的には能代山本地域などか
らの採用者を210人まで増員する予定であり本市の最重要課題である良質な雇用の確保、若
者の流出抑制・流入増加に大きく貢献するものと大変期待しております。
 新工場が早期に地域の工場として認知されるよう努めるとともに、スムーズに操業がで
きるよう引き続き支援していきます。

□AIオンデマンド交通「まちなかコサクル」
 新たな移動手段として、あらかじめ時刻やルートを決めず、AI技術を活用し、予約状況
に応じて、効率的な配車および経路設定をする公共交通の実証運行に取り組んでいます。
この取り組みは、本年11月1日からの2カ月間を予定し、能代市巡回バス「はまなす号」の
運行エリアに、中川原地区などを加えた市街地において、100カ所の乗降場所を設置し、実
施しています。11月21日までに、延べ830人の方々からご利用いただき、利用者から「乗降
場所が歩ける範囲に設置され、外出の機会が増える」などの声が寄せられており、多くの
市民の皆さまが日常的に利用する交通手段の一つとして、市街地での交通の利便性向上が
期待できると考えています。
 この取り組みに当たっては、秋田能代・三種・男鹿オフショアウィンド合同会社から地
域共生施策の一環として協賛を受け、街頭でのパンフレット配布などの周知活動にもサポ
ートいただいています。
 運行期間終了後には、AIシステム上の蓄積データなどを基に検証を行い、今後の方向性
について検討を行うこととしています。こうした取り組みを含め、引き続き、より利便性
の高い、市民に親しまれる交通ネットワークの構築・維持に取り組んでいきます。

□第3期中心市街地活性化計画
 第2期計画の期間が今年度で終了することから、新たな計画の策定作業を進めています。
 現計画の策定時から中心市街地を取り巻く状況は大きく変化し、マルヒコビルヂングな
どのリノベーションした空き店舗の活用が多くなり、「のしろいち」をはじめとする新た
な集客イベントが生まれ、駅前ホテル建設構想や畠町再開発などの動きもあります。
 こうした動きをさらに加速するため、民間が行う新たなチャレンジに対する支援の強化
や民間との連携も想定した市民プラザや畠町新拠点などの交流機能の再構築といった視点
も踏まえ、中心市街地活性化推進協議会や市議会などからご意見をいただきながら、計画
策定に取り組んでいきます。


No.404 令和5年12月25日発行(6)
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