のしろのしごと

発行:No.405 令和6年1月25日発行(31)

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のしろのしごと
-能代の魅力ある企業を紹介-

有限会社 宝建工業
所在地/能代市浅内字船沢74-12

軽量化しコスト抑えた自社倉庫で客のニーズに応える
 昭和44年の創業以来、鉄工製品を製造しています。鉄骨工事部と基礎工事部があり、建
築部品の製造から農業用倉庫などの設計、施工まで行っています。
 55年頃から大潟村で倉庫建築を行うようになりました。個々の農家の要望に対応する中
で、ライスセンターの設計・施工技術が蓄積。その経験を生かして、米穀備蓄設備やもみ
殻保管庫なども製品化しています。
 建築の分野では重量鉄骨造の倉庫の他、資材を軽減し、低コスト化した軽量構造の倉庫
を考案しました。コンセプトは「軽量で風に強く丈夫であること」。アーチ型、切妻型、
片流れ型倉庫などをそろえ、販売棟数は10年間で30棟以上になります。アーチ型は「ホー
ケンドーム(写真上左)」という名称で2種類に規格化しました。小林俊也代表は「軽量鉄
骨のため施工が早く資材費も抑えられる。リーズナブルな製品として客のニーズに応えら
れている」と自信をのぞかせます。
 長年培った技術は能代ロケット実験場の実験施設建築の仕事にも生かされています。
「今後は、ベテランから若手への技術の継承が課題です。図面作成担当に女性を配置する
など、幅広い採用を目指します」と小林代表は話します。


現場からひと言!
 職人という一言に憧れて飛び込んだこの仕事。「キツイなあ」から始まった10代。今で
は現場を任されるほどになりました。
 この会社に入社してから18年。鉄骨造基礎工事を中心に足場組立の作業も行っています。
完璧主義の性格なので、一つひとつの作業に妥協せず向き合います。建物が完成した時の
達成感は、次の現場のモチベーションへとつながり、とてもやりがいを感じます。
 安全第一で作業に従事して、休憩時間には明るく楽しい仲間と笑いが絶えない現場です。
若い人に興味を持ってもらえたらうれしいです。

手にするのは職人の道具。誰でも簡単に扱えます。ものづくりに興味のある方、レアな仕
事が待っています。一緒に働きませんか。

建設部 建築施工管理技士 橋正人さん


No.405 令和6年1月25日発行(31)
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