古里の味 山菜

発行:No.407 令和6年3月25日発行(2)

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古里の味 山菜
〜山の恵みで魅力発信〜

 タラの芽の天ぷらにワラビのお浸し。春になると、こうした山菜料理が食卓に並び、春
の訪れを感じる人も多いのではないでしょうか。
 古くから里山の暮らしに欠かせない食材として食されてきた山菜。首都圏では「郷愁を
感じる古里の味」として親しまれ、人気が高いといいます。
 塩蔵したり乾燥させたりして、通年で味わえるのも特徴です。秋田の長い冬を乗り切る
ための大切な保存食であり、先人の知恵が息づいています。
 二ツ井産の山菜の販売や山菜採り体験などを行う梅内山菜倶楽部の皆さんに、山菜の魅
力を聞きました。

地元で販売 首都圏スーパーにも出荷
 二ツ井地域梅内聚落の女性を中心に構成される梅内山菜倶楽部。平成28年に誕生し、現
在20人ほどが活動しています。
 山菜シーズンには、地区の山中でワラビやゼンマイ、フキなどを収穫。道の駅ふたつい
で販売するほか、秋田県庁の「あきた元気ムラ」を通じて首都圏のスーパーなどに出荷し
ています。
 梅内聚落でも、山菜はなじみ深い身近な食材だったといいます。「子どもの時からワラ
ビやゼンマイなどを収穫して、煮しめにして食べたり、食べ切れない分を塩漬けにして保
存したりしていました。集まり事の時に、おもてなし料理として作るのが今でも一般的で
す」と声をそろえます。
 採れたての山菜や水煮などの加工品の通信販売も実施。毎年、首都圏を中心にリピータ
ーの人から注文があるそうです。ばっけみそ作りが得意な藤田ひな子代表は「首都圏の人
にはフキノトウが人気。出荷するようになってから天ぷらにしたり、ばっけみそにしたり
して食べるようになりました。『春は梅内の山菜』と楽しみにしている人も多く喜んでも
らえてうれしい」と笑顔を見せます。
 近年は、山菜採り体験も実施。里山の生活や食文化を観光資源の一つととらえ、発信し
ています。


梅内山菜倶楽部の活動内容や通信販売の詳細はホームページでご確認ください。


能代で採れる主な山菜
ワラビ ゼンマイ タラの芽 フキノトウ コシアブラ フキ アイコ コゴミ 
根曲がり竹 ミズ 山ウド イタドリ など


No.407 令和6年3月25日発行(2)
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