21世紀は男女共同参画社会

発行:No.1067 平成17年2月24日発行(12)

21世紀は男女共同参画社会

「女性のエンパワーメント支援セミナー」
参加者レポート
 今回は、16年11月30日から4日間の日程で、埼玉県嵐山町の国立女性教育会館(ヌエック)で開催された「女性のエンパワーメント支援セミナー」に参加した山崎緑さんのレポートを紹介します。
問合せ 男女共同参画係 電話89−2148

ヌエックとは
「ヌエックってご存知ですか」。 どこの国のどんな所って、実はそれまで私も知らなかったのですが、日本国内・埼玉県にある『独立行政法人 国立女性教育会館』のことをこう呼ぶのです。
「そんな堅苦しい所で、何をして来たかなんて、興味はありませんか?」。
 では、ひとりのおばさんがたった一人で、3泊4日も知らない場所で知らない人たちに混ざって奮闘した、ドジな話なら読んでもらえるでしょうか。

参加したきっかけ
 そもそも、なぜわたしがそんな所に行くことになったのか。実はわたし、市の男女共同参画推進懇談会の委員をしているのです。この事もまた、「どうしてあなたが」という疑問を抱かれる方もいらっしゃるでしょうが、本人が一番そう思っているのですから。
 しかし任命されてから、ほぼスパルタで教育を受け、男女共同参画は、知らなくてはならない施策であるという認識だけは持てるようになったのです。
 ところが、長い間(生まれてからずっと)、女の子(?)らしく生きて来たのですから、男女共同参画と言ってもなかなか受け入れられないことが多いのです。考え直さなくてはならないという思いと、そっとしておいてという思いの狭間で、委員としては落ちこぼれの感が強かったのです。
 そんな時、広報で「女性のエンパワーメント支援セミナー」の募集をみつけ、応募しました。エンパワーってなんだってもんですが、きっと、なんだかずっとすっきりできない自分の力になってくれる勉強会だろうと思い、こんな調子で参加してきました。

セミナーに参加して
 さて、そこでわたしが学んだ事、感じた事をお話ししましょう。
 その前に、このセミナーの趣旨を要約すると「女性が力をつけることを支援するために必要な実践的な研修」つまり、自分に力をつけたいというのではなく、他を支援するということです。
 ここで最初から、私の参加目的に大きなズレがあったのです。当然、参加者は行政担当者や、NPO関係者が多く、学習量も知識も雲泥の差。すっかり自信をなくしてしまったのですが、そこで出会ったグループや助言者は実に謙虚で優しく、同じ学習者として対等に取り立ててくれました。そのことを報いるためにも、それまで「自分に力がないから何もできない」と思っていたわたしが、「自分には何ができるだろうか」と実践を模索するようになったのです。これは予期せぬ意識の変化であり、わたし自身のエンパワー(力)になっていたようにも思います。参加しただけではいけない、学習した知識や情報は地域に還元しなくてはならないとも感じています。

男女共同参画は個人ではなく、
みんなの課題
 セミナーに参加するまで、男女共同参画に対する意識も、世間のほとんどの人は、まだまだわたしと同じ程度だろうと居直りもありました。
 しかし、時代の流れ、世界の流れが必要とし、目指している男女共同参画社会について、だれもが責任を持って考えなければならないことを学びました。堅苦しいことでも、生意気なことでもない、みんなの課題なのです。だれでもきっと何かができると思います。

No.1067 平成17年2月24日発行(12)

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