くらしのガイド

発行:No.1068 平成17年3月10日発行(17)

くらしのガイド

過去の災害を忘れずに! 〜3月20日は昭和31年大火の日〜
大火の状況(当時の新聞などから)

この日は、2件の火災が発生し、2回目が大火になった。
■出火・延焼状況
(1)1回目の火災で、鎮火の見通しがつき、現場から引き揚げ作業中に発生した。このため、午後10時50分頃に畠町から出火した2回目の火災現場への出動が、やや遅れた。また、すぐに使用できるホースが不足していた。
(2)当時のホースは麻製でいったん水を含むと硬化するため、次の場所に移ろうとしても棒のようなホースを運ぶことができず、そのためホースが不足した。
(3)東の烈風によって、火勢を増した。
(4)第1次大火後、ポンプ車が12台に増強され、さらに、道路拡幅(畠町)や消火栓の整備を進めていたものの、結果的に手に負えなかった。
■その後の状況
(1)2度にわたる大火は、戦中戦後の混乱から立ち上がろうとしていた市民に大きな苦難をもたらした。産業・経済も壊滅的な打撃を受け、市の行財政にも深刻な影響を与えた。
(2)しかし大火後、市営アパートの建設や道路整備、柳町新道の拡幅、上下水道事業の開始などの事業を行い、この災厄を「近代都市・能代」建設としてとらえ実現してきた。

No.1068 平成17年3月10日発行(17)

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