市町村合併

発行:No.1068 平成17年3月10日発行(2)

市町村合併

市町村合併情報 Part48
二ツ井町との合併について
二ツ井町との合併協議が始まりました。
市民のみなさんに合併についての説明や意見交換をするため、住民説明会を開催し、合併の賛否について、市民意向調査を実施します。

■能代市二ツ井町合併協議会設置
 市は、去る2月23日に能代市議会臨時会を開催し、能代市二ツ井町合併協議会の設置が可決されましたので、同日、合併協議会を設置し、秋田県知事に届け出を行いました。

◇なぜ二ツ井町と合併するのか◇

■市民生活と将来のため、合併は必要です
 市税や国、県からの補助金などが年々減る一方で、人口の高齢化などに対応した支出は年々増え、能代市の財政状況はここ数年、非常に厳しくなってきています。市民への行政サービス水準をできるだけ下げることなく保っていくためには、合併をして、市の仕事や仕組みを効率化し、経費を減らす必要があります。また、合併することによって国、県からの財政支援を受け、市民生活を守り、地域の発展に必要な事業を計画的に実施することができます。                   
 さらに、より大切なことは、これからの地域の課題を解決するためには、一定の人口規模を維持し、地域のことは地域で責任をもって決定し、実行できる、国に頼らなくてもいい力を持った自治体をつくることであり、そのためにも合併は必要であるということです。

■能代市と二ツ井町の関わり
 能代市と二ツ井町は、両市町を流れる米代川で結ばれ、古くから、人々の交流や木材・工業・農業などに深い関わりを持ってきました。特に天然秋田杉は二ツ井町で集められ、筏を組んで米代川を下る姿が、かつては当地を代表する風物詩として全国に知られていました。
 現在、木材業や農業、商業などにおいて、能代市と二ツ井町は能代山本地域の中心的な役割を果たしているとともに、米代川流域の天然秋田杉や広大な農地から生産される農産物など特色ある地域資源や能代港、高速道路、大館能代空港などの流通面でも強い結びつきがあり、今後も一体となって発展することが期待できます。また、両市町とも恵まれた自然環境とともに生き、環境を守ることに力を入れてきており、合併して規模が大きな市になることで、循環型社会に対応した環境関連産業などが育ち、働く場が増え、人口減少に歯止めがかかることが期待できます。

■能代市が合併しない場合
 合併しない場合、今後も現在と同じような行政運営(サービスの提供)を行うことは、大変難しい状況になります。
【歳入】
 少子高齢化で生産年齢人口が減ることなどにより、地方税は年々減少し、地方交付税も国の方針により減少すると推計しています。
【歳出】
 職員数や事務的経費を削減することにより、人件費や物件費は減少すると推計していますが、高齢化が進むことにより、医療費や生活保護費などの扶助費は増えると推計しています。

 歳入から歳出を引いた収支差引は、18年度からマイナスとなり、その後、年々赤字額が増えると推計されます。基金から繰り入れし、財源に充てたとしても、19年度には、基金がなくなり、財源が不足します。
 これからも行政改革を推進し、より厳しく経費を削減するとともに、財源を確保するための対策を講じるなどの努力をしても、市民の生活に深く関わりのあるサービスや事業、補助金などの見直し、施設使用料や負担金などの値上げなどが避けられない状況になります。

能代市二ツ井町合併協議会について

協議会の開催は、3月6日@から5回程度開催される予定です。
合併期日、新市の名称、新市建設計画などについて協議を行います。

◎組織の構成メンバー
・両市町の長
・両市町の議会議長
・両市町の議会議員各2名
・両市町の議会議員以外の者で両市町の長が定めた学識経験を有する者各4名
・両市町の長が協議して定めた学識経験を有する者1名の計17名で組織します。 

 能代市の委員は、豊澤能代市長、渡辺芳勝能代市議会議長、議会議員2名は、平野龍市副議長、武田正廣議員、市町の長が定めた学識経験者各4名については、佐藤浩嗣さん(能代市商店会連合理事長)、大高新誠さん(能代市認定農業者協議会会長)、高橋陽子さん(能代市廃棄物減量等推進審議会前会長)、深川典子さん(能代市行政改革推進委員会委員)、また、両市町の長が協議して定めた学識経験者は、秋田県山本地域振興局長にお願いしました。

■合併協定項目
 市と町が行っている事務事業等について、調整(すり合わせ)が必要になります。住民生活に深く関わりのある事務事業について集約し、協議を行います。協定項目は35項目となっています。

■新市建設計画
(新市まちづくり計画)
 新市建設計画は、まちづくり基本方針、新市の施策、財政計画など、地域の将来像を示し、新市の総合的なまちづくりの基本となる重要な計画です。
 新市建設計画は、合併協議会で協議され、決定後、新市建設計画概要版を3月20日ごろ、全世帯に配布する予定です。

合併協定項目
基本的協定項目
1合併の方式
2合併の期日
3市の名称
4事務所の位置
5財産及び債務の取扱い
合併特例法による協定項目
6議員の定数及び任期の取扱い
7農業委員会の委員の定数及び任期の取扱い
8地方税の取扱い
9地域審議会等の取扱い
10一般職の職員の身分の取扱い
すり合わせが必要な協定項目
11特別職の身分の取扱い
12条例・規則等の取扱い
13事務組織及び機構の取扱い
14一部事務組合等の取扱い
15使用料・手数料等の取扱い
16公共的団体等の取扱い
17補助金・交付金等の取扱い
18町名・字名の取扱い
19慣行の取扱い
20国民健康保険事業の取扱い
21介護保険事業の取扱い
22消防団の取扱い
23行政区等の取扱い
各種事務事業の取扱い
24電算システム事業
25納税関係事業
26消防防災関係事業
27保健衛生事業
28福祉関係事業
29環境対策事業
30農林水産関係事業
31商工・観光関係事業
32建設関係事業
33学校教育事業
34社会教育事業
新市建設計画
35新市建設計画

住民説明会を開催します
3月19日(土)
14:00〜16:00
能代ふれあいプラザ「サンピノ」
3月20日(日)
10:00〜12:00
南部公民館
16:00〜18:00
在宅障害者支援施設「とらいあんぐる」
3月21日(月)
10:00〜12:00
常盤地域連携施設「常盤の里交流センター」
14:00〜16:00
東部公民館
3月22日(火)
10:00〜12:00
向能代公民館
18:30〜20:30
文化会館中ホール
 新市建設計画や各種事務事業について説明を行い、意見交換する場として住民説明会を7回開催します。
 どちらの会場でも自由に参加できますので、お気軽にお越しください。

市民意向調査にもとづいて合併の可否を判断します
「二ツ井町との合併に関する市民意向調査」を実施
期間
3月17日(木)頃から3月26日(土)の
午後5時15分まで
対象
平成元年4月1日以前に生まれた市民
実施方法
対象者一人ひとりに郵送する専用の回答ハガキに、能代市と二ツ井町の合併について、賛成または反対の欄に○をしてもらいます。
回答ハガキの回収は郵送によるほか、市役所第1庁舎受付と各出張所窓口に、意向調査ハガキ回収箱を設置します。そちらに投函してください。
3月26日(土)午後5時15分まで到着分が有効となります。郵送の場合は3月24日(木)までに投函してください。
集計
3月27日(日)午後4時から
※同封される資料と3月20日頃全戸配付される「新市建設計画概要版」、住民説明会を参考にして下さい。
 市民のみなさんに対しては、情報提供を行い、合併協議が整った時点で、能代市が二ツ井町と合併することの賛否について、市民意向調査を実施します。

今後の合併に向けたスケジュール
2月23日 合併協議会設置

3月6日〜3月中旬 合併協議会開催
協定項目・新市建設計画を協議し合併協定書・新市建設計画が決定

3月19日〜3月22日 住民説明会開催
合併協議会で決定した事項などを説明します。

3月20日頃 新市建設計画全世帯へ配布
協議会で決定した新市建設計画の内容をお知らせします。

3月17日頃〜3月26日 二ツ井町との合併に関する市民意向調査

3月下旬 合併協定書の締結(調印)合併について議会の議決

秋田県知事へ合併申請

平成18年3月(予定) 新市誕生

※能代市と二ツ井町は、新たなスタートラインに立ち、お互いに助け合い、互譲の精神で、それぞれの役割を分担しながら協議を進め、ぜひとも合併を成就させたいと考えています。国の特例措置を活用するためには、3月31日までに秋田県知事へ合併の申請を行う必要があるため、短期間での協議となりますが、市民の皆さんのご理解とご協力をお願いします。

問合せ 企画政策係 電話89―2142

No.1068 平成17年3月10日発行(2)

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