はじめよう

発行:No.1072 平成17年5月12日発行(20)

はじめよう
協働のまちづくり No.2

いったん、廃止が決まった菖蒲園を市民の力で存続へ
おちあい花菖蒲園植育の会

 市の力だけではできなかったことが、市民が手を挙げ、お互いが協力しあった結果、新たな展開が生まれた。今回、紹介するのはそんな一例です。
 毎年6月にたくさんの菖蒲の花が咲き乱れ、市民の憩いの場となっている落合の花菖蒲園。平成15年、それまで菖蒲園を管理していた能代市開発公社が、財政難からやむなく、菖蒲園の廃止を決めました。しかし、廃止が決定された直後から、「残念だ、なんとかならないか」という意見があがり、ついには存続に向けた市民ボランティア『おちあい花菖蒲園植育の会』が結成。市としても、存続に向けた市民の活動をできるだけ支援していくことにしました。
 しかし、会員にとって、菖蒲の栽培方法、年間の作業スケジュールの設定など、何もかもが初めてのこと。資金面では、市から100万円の補助金があるものの、これまで菖蒲園の維持にかかっていた経費は年間250万円。約130人の会員から、年間1,000円の会費をもらっても、維持費用が十分ではありません。さらに会員には、高齢者や、日中仕事をしている人が多く、草取りや株分けなどの作業に参加できる人は決して多くありません。
 そんな苦労がありながらも、16年6月、市民の手による新生『菖蒲園まつり』は開催されました。市民の行動が菖蒲園の廃園を救ったのです。これまでより規模は小さくなりましたが、たくさんの人の思いが詰まった菖蒲園に、多くの市民が足を運びました。今年も、菖蒲園に花を咲かせるために、菖蒲園では市民ボランティアが汗を流しています。
『おちあい花菖蒲園植育の会』では、会員を募集しています。菖蒲園の存続に力を貸してください。
事務局 安部 電話54−9549

No.1072 平成17年5月12日発行(20)

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