市議会6月定例会が開会

発行:No.1075 平成17年6月23日発行(2)

市議会6月定例会が開会
市長提案説明要旨から

 市議会6月定例会は、6月8日に招集され、6月21日までの会期で開催されました。定例会初日に行われた市長説明の要旨をお伝えします。

電算システム統合
 能代山本7市町村の枠組みで取得した電算機器類は能代市が取得する形でいったん清算し、能代市と二ツ井町の合併にかかわる電算システム構築に活用していくこととしました。
 システムの構築に当たっては、既存システム・機器類の活用なども図りながら、住民サービスに支障のないよう合併時の確実な安定稼働を最優先することにしています。

安心して生き生きと暮らせるまちづくりのために
 住吉町住宅については、市が現在地に百戸程度を目標に木造で建て替え、それ以外の戸数確保分については、能代商工会議所・TMO能代から、「畠町通り周辺へ公営住宅を配置し、定住人口の増大を図る」という提案がされました。また、海潮園については、改築候補地を含め、改めてその方向性を検討していきます。
 小学校の統合による渟城第二小学校の校舎および敷地の利活用については、統合に関する説明会の場でさまざまな意見が出されていますが、これから、利活用の方向性について検討していきます。
東能代のまちづくりについては、地域住民とともに進めることが望ましいと考えており、まちづくり組織を立ち上げていただき、地域の方々と一緒になって東能代中学校跡地の利用なども含めた協働のまちづくりの方向性を検討していきます。

松くい虫対策
 今年度からこれまでの防除に加え、国営事業による松くい虫被害先端地域特別対策事業が実施されます。
 実施予定区域である黒岡、五雲岱、竹生地区などの山林所有者の皆様には、事業実施に当たっての大臣命令書が交付されており、山林所有者のご協力をいただき、伐倒駆除、薬剤散布に取り組んでまいります。

協働と納得のまちづくり
 市民が主体的に自分たちの地域を考え、行政は市民の力を引き出し、応援し、市民と行政が対等の立場で協力し合ってまちづくりに挑戦していくことが、市民が納得できる地域づくりにつながっていくと考えます。
 常盤地域では、豊かな自然の中で育まれる地域農業の活性化とスポーツを通じたコミュニティの構築を目指し、さまざまな活動を展開しています。
 鶴形地域においては、特産のそばを活用した地域の活性化を中心にまちづくり活動を展開しています。
 檜山地域については、総体的な将来像の方向付けのため、政策課題検討・推進庁内会議の部会として、檜山地域まちづくり課題検討部会を5月に設置し、庁内での検討を始めています。
 このような地域の特色を活かした地域づくりのほか、除排雪をテーマにしたワークショップや通学路の安全確保といった地域課題解決においても協働の取り組みが行われています。
 こうしたまちづくり活動を通じて、新たな人のつながりが生まれ、それが次の活動へとつながっていく展開も見え始めており、引き続き、協働の取り組みがほかの地域にも広がっていくよう働きかけてまいります。

国・県に対する要望書提出
 国の来年度予算の概算要求に向け、国・県に対する要望書を、6月3日、県知事に提出しました。
 提出した要望事項は、「秋田社会保険病院の存続・充実」、「木材産業振興への支援」、「風の松原等松林保全のための松くい虫対策」、「中心市街地の整備促進」など継続して要望したものが9項目。
 新規要望は、「能代警察署の建て替え及び旧第一保育所敷地の取得」、「高等学校の再編」のほか、新市において能代二ツ井の両地域を結ぶためにより重要となる「主要地方道能代二ツ井線の拡幅改良」の3項目、合わせて12項目について県知事に直接お会いして内容を説明し、要望しました。

郊外型大型小売店の出店問題
 能代東インターチェンジ周辺への郊外型大型小売店の出店問題についてですが、4月25日、出店担当者が来庁し、出店を進めたいので市の理解を得たいとの意向が示されました。本市での郊外型大型小売店の出店は、市街地の拡大につながり、新たな社会資本整備や行政需要を生じさせ既存の商店街に大きな影響を与えることになり、さらには、市全体のまちづくりや中心市街地の活性化などの観点から、これ以上の郊外型大型小売店の出店は遠慮いただきたい、との市の考えを伝えています。 
 限りある財源の中で効率的なまちづくりを進めるためには、すでに整備されている都市整備基盤を最大限に有効活用したコンパクトなまちづくりが必要であり、今後も出店には反対してまいります。

企業進出
 企業進出については、光通信部品の主要部材を製造する「株式会社グラノプト」が能代工業団地に進出することとなり、現在、操業開始に向け工事が進められています。また、昨年進出を発表した秋田エコプラッシュ株式会社の安全祈願祭が5月17日に行われたほか、杏林製薬株式会社能代工場の新製剤棟建築工事も来年4月の操業開始に向けて順調に進んでいます。

モデルロケット等交流事業
 日本近代ロケット打ち上げ50周年を機に、日本モデルロケット協会や大学、宇宙関連団体などの方々で構成する能代宇宙イベント協議会が結成され、本年8月10日、浅内鉱さい堆積場跡地を会場にモデルロケット等の打ち上げ大会が開催されます。
 本市は独立行政法人・宇宙航空研究開発機構の能代多目的実験場や銀河連邦事業など、宇宙との関わりも深く、これまで、多目的実験場の見学会、宇宙科学体験教室や銀河連邦共和国間での子ども留学などを行っています。
 この事業を通じ、能代のPRや新たな交流の広がりが期待されるとともに、子どもたちにとっても宇宙への夢を育む、よい機会になるものと考えており、市としても支援してまいります。

国民健康保険事業
 国民健康保険事業については、17年度においても医療費は加入者の増などにより、依然増加が見込まれています。
 一方、国民健康保険税は、農業所得の著しい落ち込みなどにより減収が見込まれ、予備費の必要額を計上できないなど国保会計は厳しい状況にあります。このままでは健全な国保事業の運営が困難な状況となっていることから、本定例会に国民健康保険税率改正のための条例案を提出しています。

小友沼及び周辺環境保全整備構想素案
 小友沼のかんがい機能の維持を基本としながら、優れた自然を次世代に引き継ぐための今後の保全と整備の概略的な方向を示し、将来的にはラムサール条約湿地を目指すという内容になっています。

 5月24日には構想素案に関する住民説明会を開催するなどして広く市民の方々からも意見を募集しています。 
 今後、皆様からいただいた意見を踏まえ、8月をめどに構想を策定することとしています。

相次いで能代港に寄港
 5月6日に「ぱしふぃっくびいなす」、6月7日には「にっぽん丸」が相次いで能代港に寄港しました。
 市では、歓迎セレモニーや観光案内所の設置、物産販売を行いました。6月14日には帆船「あこがれ」が入港し、小学生や市民の体験航海を行い、こうした機会に、多くの方々から港に親しんでいただきたいと考えています。

No.1075 平成17年6月23日発行(2)

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