アスベスト(石綿)について

発行:No.1079 平成17年8月25日発行(6)

アスベスト(石綿)について

問合せ 環境係 電話89―2172

 最近、アスベスト(石綿)による健康被害が社会問題化しています。アスベストとは、天然に産出する鉱物繊維で、耐熱性、耐薬品性、絶縁性などに優れているため、建設資材、電気製品、自動車、家庭用品などさまざまな用途に使用されてきました。アスベストは、太さ約0.02ミクロン(髪の毛の5千分の1)程度で、肉眼で確認することはできません。微細な粉じんとなって飛散し肺に吸入されることで、健康被害(石綿肺、肺がん、胸膜・腹膜などの中皮腫)を引き起こす場合があるといわれています。
◆飛散することが問題です
 アスベストはそこにあること自体が直ちに問題なのではなく、飛び散ること、吸い込むことが問題となります。日本では、昭和50年に吹き付けアスベストが規制されたのをはじめさまざまな法規により飛散防止と健康被害予防が図られてきました。
 建築物に吹き付けアスベストが露出して使用されている場合、劣化などによりその繊維が飛散する恐れがあります。飛散防止対策として、(1)除去(2)封じ込め(アスベスト表面に固化剤を吹き付ける)(3)囲い込み(アスベスト表面を非石綿建材で覆う)などを行う必要があります。
◆建物解体時までに把握が必要です
 一般住宅などで使用されている板状に固めたスレートボードや天井裏・壁の内部にある吹き付けアスベストからは、通常の使用状態では室内に繊維が飛散する可能性は低いと考えられます。しかし、建物の改築や解体時に破砕などによって飛散する可能性があるので、事前に設計図書による調査や施工会社、大工さんに相談しアスベスト混合資材が使われているか把握する必要があります。
◆市の管理する施設の対策
 市は、すべての施設で設計図書・目視による吹き付けアスベストの使用実態調査を行い、アスベストの使用が確認された場合には、安心して使用できるように対策を講じます。

○能代市の相談窓口
 廃棄物の処理に関すること 衛生係 電話89―2176
 飛散防止など環境に関すること 環境係 電話89―2172
○山本地域振興局の相談窓口
 健康相談に関すること 健康・予防課 電話52―4331
 建築物に関すること 建築課 電話52―6103
 廃棄物の処理・飛散防止など環境に関すること 環境指導課 電話52―4331
○能代労働基準監督署の相談窓口
 労働衛生・労災補償に関すること 第二課 電話52―6151

No.1079 平成17年8月25日発行(6)

この記事の掲載された紙面のPDFファイルダウンロードはこちらからダウンロードできます。
紙面の確認や印刷するにはPDFファイルの方が適しています。


広報TOPページへもどる