17年度 市民意識調査の結果概要 その1

発行:No.1082 平成17年10月13日発行(6)

17年度 市民意識調査の結果概要 その1

 この調査は、市民の皆さんから市政に対する意見や要望について伺い、今後の市政の推進や改善に役立てるために行っています。
 今年度は、「循環型社会形成」、「地産地消」、「男女共同参画社会」など、8項目について調査しました。その結果を2回に分けてお知らせします。

調査項目
1.生活環境
2.市政
3.市職員
4.公共交通
5.循環型社会形成
6.地産地消
7.風の松原の利用
8.男女共同参画社会
調査対象:満18歳以上の男女1,000人
抽出方法:住民基本台帳から年代別無作為抽出
調査方法:郵送による回答方式
調査期間:7月8日〜7月22日
回収率:44.8%(448人)

回答者の概要
性別
男 199人 44.1%
女 249人 55.2%
合計 448人 99.3%

年齢
10代 3.8%
20代 14.6%
30代 16.6%
40代 15.1%
50代 20.2%
60代 19.7%
70代以上 8.9%
不明 1.1%

職業
農林漁業 3.3%
商工業(自営) 8.2%
会社・団体職員 24.4%
公務員 8.9%
パート・アルバイト 14.8%
学生 3.8%
無職・その他 35.9%
不明 0.7%

市政について
○市政について特に知りたいこと(複数回答3つまで)
1位 (3) 市が取り組んでいる事業内容、進行状況 40.6%
2位 (2) 市が計画している事業やその内容 40.1%
3位 (4) 市が抱えている大きな問題や困っていること 37.0%
4位 (5) 市の予算の使い方 33.5%
5位 (6) 新しくできた制度や事務手続き 29.7%
6位 (8) 市長の考え方 26.6%
7位 (7) 市の施設やその利用方法 26.2%
8位 (8) 市議会で審議されている内容 24.0%
9位 (−) 市の行事や催し物 18.6%
( )内の数字は前年の順位
 いずれの項目についても、高い数値で市政の情報提供が求められています。特に「市が取り組んでいる仕事の内容や進み具合」、「市が計画している仕事とその内容」、などが高い数値になっています。広報や市ホームページの各課情報ページなどによって、できる限りわかりやすい情報の充実に努めます。
○市政に対する意見や要望の伝え方
1位 (3) 伝えない 22.2%
2位 (1) 自治会長や行政相談員を通じて 19.8%
3位 (4) 分からない 17.7%
4位 (2) 自分で直接市役所へ 15.5%
5位 (5) 「市長の手紙」やEメール、ファクスで 8.9%
6位 (−) 知り合いの市の職員を通じて 6.0%
7位 (7) 市議会議員を通じて 2.9%
8位 (8) 新聞などへの投稿を行う 2.4%
( )内の数字は前年の順位
「伝えない」、「分からない」が多くなってきています。身近な市政として信頼されるため、意見や要望を伝えやすいよう、努力を必要とする結果と受け止めています。「協働と納得のまちづくり」を基本とした市政の中で、市民との対話を一層深め、信頼度を高めていく必要があります。

生活環境について
○生活環境について、どのように感じていますか(  )内の数字は対前年比
1.車以外の騒音・振動・悪臭 少ない49.0%(2.5) 普通36.8%(△1.4) 不明2.2% 多い12.0%(△2.7)
2.道路の状況 良い18.6%(7.1) 普通55.9%(11.2) 不明2.0% 悪い23.5%(△19.7)
3.除雪の状況 良い9.3%(△2.2) 普通41.2%(△3.5) 不明2.0% 悪い47.5%(4.3)
4.台所・風呂などの排水処理状況 良い34.6%(5.2) 普通46.8%(△6.7) 不明2.2% 悪い16.4%(△0.3)
5.病院・診療所への交通の便 便利26.6%(△0.4) 普通51.9%(△5.2) 不明2.9% 不便18.6%(3.1)
6.日常の買い物の便 便利31.9%(0.5) 普通49.2%(△4.9) 不明2.5% 不便16.4%(2.3)
7.通勤・通学の便 便利25.7%(4.6) 普通51.7%(△7.5) 不明5.5% 不便17.1%(1.6)
8.老人の憩いの場や住民の集会の場 ある58.5%(△5.5) 不明4.9% ない36.6%(2.8)
9.散歩道や子どもの遊び場 ある52.1%(△4.8) 不明3.6% ない44.3%(1.8)
10.消防・防災体制 安心18.2%(0.1) 普通62.3%(△2.1) 不明2.4% 不安17.1%(0.0)
11.街路灯の設置状況(夜道の安全性など) 良い18.2%(2.1) 普通52.6%(△1.3) 不明2.4% 悪い26.8%(△2.8)
12.防犯体制(上記以外の) 良い7.5%(2.5) 普通71.9%(△2.0) 不明3.3% 悪い17.3%(△2.4)
13.自然や緑 恵まれている44.8%(2.1) 普通49.4%(△2.5) 不明2.4% 恵まれていない3.4%(△1.8)
14.近所づきあい 良い19.1%(△2.2) 普通68.7%(1.1) 不明2.0% 悪い10.2%(△0.7)
15.不法駐車 ない77.8%(6.0) 不明2.5% 困っている19.7%(△6.7)
◆良いと感じている項目
 昨年と同様「不法駐車がない」「老人の憩いの場や住民の集会の場がある」「散歩道や子どもの遊び場がある」「車以外の騒音・震動・悪臭が少ない」の順となっています。
◆普通と感じている項目
「防犯体制」「近所づきあい」「消防・防災体制」「道路の状況」の順になっています。注目は、「道路の状況」で「良い」が7.1ポイント、「普通」が11.2ポイント増え、「悪い」が19.7ポイント減少している点です。
◆悪いと感じている項目
「除雪の状況が悪い」が昨年に引き続きトップで、昨年より4.3ポイント増えています。
 除雪のあり方について、市民、行政双方が、より一層議論を深める必要があります。
「散歩道や子どもの遊び場がない」「老人の憩いの場や住民の集会の場がない」も上位となっています。

市職員について
○市職員の日ごろの仕事ぶりをどう感じていますか。( )の数字は前年比
普通 39.7%(1.9)
良くない 20.4%(1.7)
まずまずだ 19.5%(3.4)
良くやっている  11.1%(△1.4)
分からない 9.1%(△5.4)
不明 0.2%(△0.2)

 市職員の仕事に対して、「良くやっている」「まずまずだ」の肯定的評価が2.0ポイント増えています。「良くない」も1.7ポイント増えています。職員はこの評価をしっかりと受け止め、公務に対する一層の努力が求められています。
○市職員が市民に親しまれ、信頼されるにはどのような点に心掛けるべきですか。(複数回答2つまで)
電話や来庁者への親切な応対 17年61.4% 16年62.6%
迅速で効率的な事務処理 17年48.6% 16年48.9%
市民ニーズの的確な把握 17年33.7% 16年33.0%
広い視野に基づく判断 17年27.3% 16年31.2%
専門知識の習得 17年19.0% 16年19.7%

 順位は前年と同じです。「電話や来庁者への親切な対応」が最も多く、引き続き職員の接遇の向上が求められています。
 上位5項目の中では「市民ニーズの的確な把握」が前年に引き続き増加しています。

男女共同参画社会について
○「男女共同参画」または「男女共同参画社会」と言う言葉を、見たり聞いたりしたことがありますか?
見たり、 聞いたりしたことがある 71.8%
見たことも、 聞いたこともない 24.0%
不明 4.2%
○「男は仕事、女は家庭」という考え方についてどう思いますか?
賛成 5.5%
どちらかといえば賛成 27.1%
どちらかといえば反対 30.4%
反対 22.8%
分からない 10.2%
不明 4.0%
○男女共同参画社会の実現は必要だと思いますか?
不明 6.0%
必要だと思う 67.8%
必要だと思わない 7.8%
分からない 18.4%
不明 6.0%
 男女共同参画社会基本法が施行されて7年目となり、7割以上の人に『男女共同参画(社会)』という言葉が浸透しています。
「男は仕事、女は家庭」という考え方については、賛成派が32.6%、反対派が53.2%と反対派が過半数を超えています。14年度の調査結果(賛成派45.6%、反対派43.2%)と逆転しており、「男は仕事、女は家庭」にこだわらない考えの人が増えてきています。
「男女共同参画社会の実現が必要だと思う」と答えた人が、「必要だと思わない」と答えた人の割合を大きく引き離している現状からも、男女が一人ひとりの生き方を認め合い、共に歩む男女共同参画社会の実現が求められています。

地産地消について
○農産物(米や野菜、加工品)をどこで購入していますか?(複数回答)
スーパーマーケット(量販店) 95.6%
直売所や朝市 70.5%
小売店(商店) 51.5%
農家から直接 32.8%
○農産物の産地については、どの程度までこだわりますか?
国内産であればよい 52.1%
地元産がよい (能代市のもの) 16.8%
産地にはこだわらない 16.2%
秋田県産がよい 12.4%
不明 1.8%
その他 0.7%
○農産物を購入するとき、重視するのはどんなことですか?(複数回答)
鮮度 91.6%
価格 76.5%
産地(地元産、県内産、県外産、輸入) 66.7%
安心・安全に関すること(添加物、減農薬、減化学肥料など) 45.4%
生産者などの情報 5.8%
○地産地消を進めるにあたり、希望することはどんなことですか?(複数回答)
地元農産物の品目や生産量の増加 59.4%
子どもの食農教育の推進 37.5%
伝統料理、食文化の紹介 37.5%
栽培方法や生産者などが分かるような情報の提供 36.8%
地元農産物を使用した独自の製品開発 36.8%
農産物の旬や時期などが分かるような情報の提供 22.8%
消費者と生産者の交流 22.8%
直売所、農家の庭先、コンビニ、インターネットなど売り場や購入機会の増加 22.0%

 「農産物の購入」についての設問では、量販店が最も多いという結果でした。直売所や朝市の利用者も多く、地産地消への関心が高まっていることが分かります。
 このことは次の「農産物の産地 」の設問で、国内産や地元産を求める人が8割以上を占めていることでも裏付けられています。また、「農産物を購入するときに重視すること」では、鮮度、価格、産地に次いで安全や安心について関心が高まっているようです。
 一方、「地産地消を進めるにあたり希望すること」では、品目や生産量の増加を挙げる方が多く、今後は、野菜の品目を増やしたり、生産量を増やし安定的な供給を図ることが求められています。
 次回10月27日号では、今回掲載できなかった「公共交通」「循環型社会形成」「風の松原の利用」についてお知らせします。
問合せ 広報広聴係 電話89−2199

No.1082 平成17年10月13日発行(6)

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