市議会12月定例会が開会

発行:No.1087 平成17年12月22日発行(2)

市議会12月定例会が開会
市長提案説明要旨

 市議会12月定例会は、12月7日に招集され、12月20日までの会期で開催されました。定例会初日に行われた市長提案説明の要旨をお伝えします。

下水道使用料賦課漏れの件
 今月5日から対象となる世帯および事業所を職員が戸別訪問し、徴収が遅れたことを謝罪するとともに、使用料請求に至った経緯などを説明し、納付に対するご理解をいただきながら協力をお願いしています。
 また、再発防止策として、課内において事務を相互に分担し、進ちょく状況の点検や確認ができる体制を強化しています。市民の皆様にはご迷惑、ご心配をお掛けしましたことを重ねておわび申し上げます。今後、職員一丸となって信頼回復に努めてまいります。

新市誕生に向けての取り組み
 11回の合併協議を重ね、ほとんどの項目について具体的な調整を終え、その内容が報告されています。合併はそれ自体が目標なのではなく、能代市と二ツ井町の夢のあるまちづくりへの入口です。新市建設計画に掲げられている「輝くみらいへ水とみどりの環境のまち」を目指して、地域の力、民間の力をどう醸成し、成長させていくかが大切です。合併後の新市のまちづくりをどのように進めていくのかということに気持ちを集中し、合併までの残された期間、鋭意取り組んでまいります。

能代産業廃棄物処理センター
 11月23日に開催された第6回能代産業廃棄物処理センター環境対策協議会で、県より地元住民団体および市に対して調査結果と今後の対応について説明がありました。
 市としては、速やかに掘削調査を実施すること、掘削調査により新たな環境汚染を引き起こすことの無いよう万全の対策をとること、埋め立て処分ができない廃棄物が確認された場合は早急に撤去することを要請してまいります。

(仮称)イオン新能代ショッピングセンター
 農業振興地域整備計画の変更の申出書が、10月11日にイオン株式会社から提出されました。しかし、これ以上の郊外への大型小売店の出店は市街地の拡大につながり、新たな社会資本の整備や行政需要を生じさせること、それぞれの地域で高齢者が暮らしていけるまちづくりや商業施設が集積された中心市街地の活性化を目指すまちづくりを阻害すること、地元商店や地元商業に大きな打撃を与えることなどから、農業振興地域整備計画の変更は行わない旨を、11月16日に書面で回答しています。

市政運営の基本姿勢
 わたしの市政運営の基本姿勢は、「だれでも・どこでも・安全で安心して暮らせるまちづくり」であります。  
 中心市街地の施策においても、市民が豊かで快適な暮らしができるまちづくりを市民と行政が協働で一体となって進めていくという方向をより重視していきたいと考えています。
 市としては、より積極的に民間能力の活用を図るとともに、民間の自発的、主体的な事業について、その動きを大切にし、積極的に意見を交わしてまいりたいと考えています。
 その中で、公共性、公益性の観点から、市民の豊かで快適な暮らしにつながると判断されるものについては、できる限りの支援をしていくという方針で臨んでまいりたいと考えています。

能代まちづくり市民会議
 8月に設立され、個人・団体によるワークショップを精力的に行っています。その中では、畠町通りの商店街全体を再生するのは現実的に難しいとして、散在する商店を集約する「ちぢみ」により、回遊性の高い商店街に再編する案などが出ています。
 市としては、今後も、引き続き積極的に意見を交わしていきたいと考えています。

住吉町住宅
 現在地に木造2階建てで建て替えることを基本にしています。それ以外の戸数確保分については、中心市街地エリアへの建設を想定し、建て替え分、不足分ともに民間事業者の能力の活用を前提に考えています。
 18年度は入居者の意向等基本調査により、配置や規模などを検討し、具体化してまいりたいと考えています。

檜山地域のまちづくり
「檜山城跡を中心とした歴史資源を活用する歴史学習機会の充実」、「美しく落ち着きのある景観や豊かな農村資源を活用するやすらぎの提供」、「住民同士および住民と来訪者との交流の活性化」の三つを大きな柱としてまちづくりを進めていくことが望ましいと考えています。
 市として一定の整理ができた段階で、檜山地域の皆さんと協働による作業に入り、檜山地域のまちづくりの方向付けを行ってまいります。

旧能代サティ跡地
 株式会社テラタから市に対して、国、県の補助制度を活用する事業の意向が示されています。同社では土地交渉、テナントの検討などを進めており、市に対しても支援が要請されておりますので、同社と意見を交わしながら、検討しています。

交通政策
 利用者の減少が著しい路線バスはこのままではさらなる縮小や廃止が懸念されること、市街地巡回バスの路線充実などの市民要望、それぞれの地域や年齢によって生活交通の利便性に違いがあること、地域間を有機的に結ぶ交通体系が確立されていないことなどさまざまな課題が出されました。
 これを受け、既存事業の拡充を図り、新たな手法を講じて公共交通の便が悪い地域の利便性を高めることや、移動手段が制約されるお年寄りが生活を楽しむことに結び付くような交通施策は、今後のまちづくり戦略の一つとして、その方向性についてさらに検討を進め、新市に引き継ぎたいと考えています。

子育て支援対策
 子どもを保育施設へ預けた場合の保護者負担は、子育てをする若い世代にとって最も身近で切実な問題です。
 16年度に保育料の減額改定を実施しているほか、今回の二ツ井町との合併協議においても、負担をできるだけ軽減する方向で調整しました。
 また、私立幼稚園の保護者負担についても、18年度から軽減する方向で、現在、検討を進めています。

老人保健福祉計画・介護保険事業計画
 18年度からの第三期計画については、二ツ井町と共同で策定することとし、委員16人で構成する「新能代市老人保健福祉計画・介護保険事業計画策定委員会」を設置しました。これまで2回の委員会を開催したところですが、来年1月中には計画を取りまとめたいと考えています。

修学旅行誘致
 10月24日に千葉県立千城台高校が能代山本地域を訪れ、環境学習などを体験しました。生徒たちの反応も大変良く、受け入れ側としても手応えがあったと考えています。自然環境や生活文化、産業などを学習と結び付けた修学旅行コースを地元関係団体と連携して企画・商品化し、首都圏などの中学校や高等学校を対象にPR、誘致に取り組みたいと考えています。

今年の稲作
 東北農政局が発表した10月15日現在の作況指数は、県北地帯で「102」となっており、4年ぶりに平年作を上回る作況となりました。また、11月29日に発表された能代山本地域の一等米比率は、87・7パーセントで昨年を4・1ポイント上回る結果となりました。

渟城3校統合2校新設準備会
 11月7日に第4回目、12月5日に第5回目の会議が開催されています。
 新小学校2校の校名については、PTA・同窓会・自治会・教職員・教職員OB・児童などの関係団体からの意見を参考に協議しました。その結果、「渟城を残した方がよい」「渟城に東西南北の方角を付ける」といった意見が大勢を占めました。
 今後、準備会の意見を踏まえ、市議会の意見を伺いながら、来年1月中に教育委員会で校名を決定し、3月定例会でご報告したいと考えています。

高等学校の再編
 9月15日に県と市関係職員による、「秋田県立能代北高等学校・能代市立能代商業高等学校統合に係る協議会」を立ち上げ、これまで2回の協議を行いました。
 協議では、施設設備、財政、人事、関係団体、統合の時期と方法などについての現状の確認と、検討課題の整理をしています。年度内に第3回協議会を予定しており、第五次秋田県高等学校総合整備計画後期計画を踏まえて、なるべく早い時期に統合を実現できるように協議を進めてまいりたいと考えています。

アスベスト問題
 これまで市民の不安を解消するため、相談窓口の設置、市が管理する建物および設備などへのアスベスト使用状況の調査および情報提供を行ってまいりました。
 これまで市民からの相談件数は、11月30日現在で27件となっています。また、建物への使用状況の調査結果により、分析調査を依頼していた中央公民館など7施設については、アスベストは含まれていないとの報告を受けています。
 飛散の恐れのある設備などについては、部品の交換を終えています。引き続き、相談や情報提供については対応してまいります。

No.1087 平成17年12月22日発行(2)

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