くらしのガイド

発行:No.1091 平成18年3月9日発行(17)

くらしのガイド

『昭和31年大火の日』防火行事
 3月20日(月)は『昭和31年大火の日』です。今年で50年目を迎え「大火の日」も風化しようとしている昨今、火災に対する認識を新たにし、警火心の高揚と火災予防の徹底を図るとともに有事即応の防火体制を整えます。
サイレン吹鳴 3月20日(月) 午後9時
 消防署・消防出張所・消防団で一斉に10秒間吹鳴します。
広報・警戒巡回
 消防団…午後9時のサイレン吹鳴と同時に警戒巡回
 指令広報車…午前7時、午後2時・5時・10時(4回)
 消防出張所車…午前9時、午後2時・7時(3回)
のぼり・吹き流しの掲出
 火災予防組合および婦人防火クラブでは、3月20日(月)にのぼり・吹き流しを掲出して市民の警火心を喚起します。
実設訓練 3月20日(月) 午前10時〜
 住宅密集地(場所未定)で火災を想定した消防署独自の実設訓練を実施します。
≪火の用心 7つのチェックポイント≫
○家のまわりに燃えやすいものを置かない
○寝たばこやたばこの投げ捨てをしない
○天ぷらを揚げるときは、その場を離れない
○風の強いときは、たき火をしない
○子どもには、マッチやライターで遊ばせない
○電気器具は正しく使い、たこ足配線はしない
○ストーブには、燃えやすいものを近づけない

− 昭和31年大火の概要 −
出火時間 午後10時50分頃(20日)
罹災世帯 1,263世帯
鎮火時間 翌午前7時30分頃(21日)
罹災人員6,087人
出火場所 畠町
死傷者23人(死者0人)
焼失区域
東西 約1,200メートル
南北 約0,420メートル
面積 約347,500平方メートル
東町から末広町にかけての市内中心部から南側約20パーセント
気象
風向:東
風速:14.5メートル
突風:21.7メートル
湿度:63パーセント
気温:3℃
焼失建物 1,475棟
損害額 当時で約20億円

 発達した低気圧が三陸沖を通過中で、東の烈風によって、火勢を増した。この日は2件の火災が発生し、2回目が大火になった。
 1回目の火災の引き揚げ作業中の発生で、出動がやや遅れた。また、当時のホースは麻製でいったん水を含むと硬化するため、棒のようなホースを運ぶことができず、ホースが不足した。
 第1次大火後、ポンプ車の増強、道路拡幅や消火栓の整備を進めていたが、結果的に手に負えなかった。
 2度の大火は、戦後の混乱から立ち上がろうとしていた市民に大きな苦難をもたらした。産業・経済は壊滅的な打撃を受け、市の行財政にも深刻な影響を与えた。しかし大火後、市営アパートの建設や道路整備・拡幅、上下水道事業の開始など、この災厄を契機に「近代都市・能代」建設を実現した。
問合せ 能代消防署 電話52−3311

No.1091 平成18年3月9日発行(17)

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