港は貴重な財産です!

発行:No.1092 平成18年3月20日発行(8)

港は貴重な財産です!
能代港利活用促進のための取り組みについて

問合せ 工業港湾係 電話89―2187

能代港湾振興会
 水深13メートルの大型岸壁(4万トン級)の供用開始など、着々と整備が進められてきた能代港は、その利活用が大きな課題となっています。
 これまで市内の行政、産業団体、企業などの関係者により、「能代港整備促進期成同盟会」を組織し、能代港の整備促進のための要望活動などを行ってきましたが、これからは、利活用促進のための活動に力を入れる必要があります。また、社会資本である港は、特定の市町村が単独で利用するものではなく、道路、空港と並んで、より広い地域で活用し、経済活動などに活(い)かしていかなければなりません。
 こうしたことから、17年8月、「能代港整備促進期成同盟会」を発展的に解散、県北地域の各市町村、商工会議所などの産業団体、農業協同組合、企業により、「能代港湾振興会」を設立し、県北地域全体の社会資本である能代港を、地域の海の玄関口として地域全体で活用することにより、地域の人的・物的交流を促進し、地域経済の振興につなげていくための活動を行うことになりました。
 11月には、県北地域の能代港へのアクセス向上のため、日本海沿岸東北自動車道の早期完成についての要望を、日本海沿岸東北自動車道建設促進秋田県北部期成同盟会と合同で行っています。
 今後は、港湾の利用者となる企業の意見を積極的に拾い上げ、より利用しやすい能代港とするための整備促進、利用促進につなげるための活動を行っていきたいと考えています。

リサイクル港(総合静脈物流拠点港湾)
 13年に国がまとめた「リサイクルポート構想」では、成熟化を迎えた我が国経済社会は、これまでの大量生産・大量消費・大量廃棄の時代からリサイクルによる循環型経済社会への転換が急務であるため、港湾を核とした静脈物流ネットワークの構築を進めるとしています。
 能代港の後背地である県北地域は、豊かな自然と共生する環境調和型社会の形成を目指すエコタウン計画を推進しています。小坂町ではリサイクル製錬事業が、大館市では家電リサイクル事業や廃プラスチック利用新建材製造事業が行われているほか、能代市でも石炭灰・廃プラスチックを利用したリサイクル製品製造事業が開始されるなど、積極的にリサイクル事業が展開されています。こうしたことから、リサイクル港としての利活用が、能代港の利活用促進の有効な手段の一つであると考えています。
 16年に国土交通省と県により共同策定された「秋田のみなとビジョン」でも、能代港の将来像の一つとして「北部エコタウンと連携した総合静脈物流拠点港湾」と示さています。今後、能代港のリサイクル港としての利活用促進に向け、可能性を探っていきたいと思っています。リサイクル港や秋田県北部エコタウン計画については、この後の機会に、改めて説明します。

No.1092 平成18年3月20日発行(8)

この記事の掲載された紙面のPDFファイルダウンロードはこちらからダウンロードできます。
紙面の確認や印刷するにはPDFファイルの方が適しています。


広報TOPページへもどる