7月は ❝社会を明るくする運動❞ 強調月間・再発防止啓発月間です

第72回 ❝社会を明るくする運動❞~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~


「社会を明るくする運動」の誕生 

昭和26年7月、犯罪の防止と犯罪をした人の立ち直りには、一般市民の理解と協力が不可欠であるという認識を深めた法務府(現在の法務省)は、この啓発活動を将来とも継続して一層発展させる必要があるとして、❝社会を明るくする運動❞と名付け、国民運動として世に広げることにしました。 その後、第60回(平成22年)の運動において、公募と有識者による選考委員会を経て、新名称「❝社会を明るくする運動❞~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~」となりました。

国民が犯罪や非行の防止と犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない安全で明るい地域社会を築くための全国的な運動です。




生きづらさに寄り添い 立ち直り を支援する方法は様々です
     

・理解を深め見守る
 
自らの過去と向き合い、罪を償って立ち直ろうとしている人たちへのご理解を、よろしくお願いします。
・寄付で応援する
 
立ち直り応援基金は、一口1,000円からインターネットで誰でも気軽に寄付をすることができる仕組みです。寄付金は全国の草の根の立ち直り支援活動に大切に使われます。
・SNSをフォロー拡散
 
法務省保護局のツイッターやインスタグラム等で、立ち直り支援に関する様々な発信を行っています。

立ち直りを支援する担い手になる
①立ち直りを一番近くで見守る 保護司
 
犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支えるボランティアです。地域の事情などをよく理解し、保護観察官と協働して、保護観察を受けている人に面接を通じた助言や指導を行い、受刑者等が社会復帰する環境への働きかけなども行っています。全国に約4万7千人います。

②「就労」と「見守り」の両方を担う 協力雇用主

 犯罪や非行をした人の立ち直りには、働くことが大変重要です。協力雇用主は、犯罪や非行をした人の自立や社会復帰に協力することを目的として、彼らを雇用しようとする事業主です。全国に2万5千の事業者がいます。
 保護観察所では協力雇用主を募集しています。

③社会復帰する人の居場所を作る 更生保護施設

 刑務所などを出た後、帰る場所がない人たちに宿泊場所や食事を提供し、自立に向けた指導や援助を行う民間の施設です。自立準備ホームは、更生保護施設以外に宿泊場所を提供するNPO法人等が営む施設です。現在、全国に103施設あり、民間の非営利団体によって運営されており、うち100施設は法務大臣の認可を受けて更生保護事業を営む更生保護法人によって運営されています。

④若い人の視点で立ち直り支援に参加 BBS会

 様々な問題を抱える少年たちと、兄や姉のように身近な立場で接することで、少年たちの成長を助ける青年ボランティアで、全国に約5千人の会員が参加してます。
 BBS会の趣旨に賛同し、誠意と熱意のある方ならどなたでも参加できます。入会等に関するお問い合わせは、保護観察所まで。

⑤地域のことをほっとけない 更生保護女性会
 
地域の犯罪予防活動や更生支援を行う女性のボランティアです。非行問題を考えるミニ集会のほか、子育て支援活動など、多様な活動をしています。全国に15万人います。会の趣旨に賛同する女性であれば、どなたでも参加できます。入会等に関するお問い合わせは、保護観察所まで。

 ほかにも、農福事業者、自助グループなど、立ち直り支援の担い手は様々です。
 そして、食育、スポーツ、アウトドアだっていい。
 立ち直り支援には、ダイバーシティ(多様性)が大切です。





詳しくは関連リンク(法務省:第72回❝社会を明るくする運動❞について、法務省:立ち直り応援基金、法務省:秋田保護観察所)をご覧ください。