ドイツ・デンマーク洋上風力発電視察リポート

発行:No.308 令和元年8月25日発行(2)

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ドイツ・デンマーク洋上風力発電視察リポート

欧州洋上風力発電の先進地視察の概要をお知らせします
商工港湾課産業政策室 室長 浜野隆司

 昨年3月に県北地域一体の活性化を目指した「能代港ビジョン」がとりまとめられました。
この中で、国内の洋上風力発電事業を先導する複数の計画が周辺にあり、また、今後建設
が見込まれる北陸から北海道にわたる海域の中心に能代港が位置する優位性を生かし、洋
上風力発電の拠点港を目指すこととしています。
 同年8月には「能代港洋上風力発電拠点化期成同盟会」を立ち上げ、能代港整備に向け
て取り組んでいます。
 7月1日〜5日には、齊藤市長、市職員、能代商工会議所 広幡会頭のほか、市内の関連事
業所の計6人が、洋上風力発電の先進地であるドイツとデンマークを視察してきましたので、
その概要をお知らせします。
 デンマークのエスビアウ港やドイツのブレーマーハーフェン港では、洋上風力発電設備
のふ頭での事前組立の状況視察や港湾関係者との意見交換、洋上風力発電の据付工事で使
用される作業台船への乗船体験をしました。
 また、風力発電機メーカーの工場の視察や洋上風力発電所の見学も行ってきました。
 今回の視察で得た知見を生かしながら、引き続き、能代港の洋上風力発電の拠点化に向
けて、港湾整備や地元企業の関連分野への参入、関連産業の集積などに取り組んでいきた
いと考えています。


●ブレーマーハーフェン港(ドイツ)
 ドイツ北部のブレーメン市からヴェーザー川に沿って北に約50キロの北海への河口部に
位置しています。
 延長5キロにおよぶ岸壁にコンテナを取り扱う50基を超えるガントリークレーンが設置
され、輸出を待つ無数のコンテナと自動車が並んでいました。
 ふ頭では、風車ブレードが保管され、港湾区域には、風車製造工場が立地していました。
 風車製造工場には、ドイツやポルトガルで製造された風車部品が集められ、組立作業が
行われており、その部品点数は、1万7000点に及ぶとの説明がありました。


●コペンハーゲン(デンマーク)
 デンマークの首都コペンハーゲン沖約3キロのエーレスンド海峡にある、ミドルグルンデ
ン風力発電所を見学しました。デンマークの大手発電事業者のドン・エナジー社と、市民
との50対50の出資による協同組合形式による運営が行われています。


・問合せ 産業政策室 電話89-2187


No.308 令和元年8月25日発行(2)
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