園芸メガ団地(轟地区)

発行:No.403 令和5年11月25日発行(4)

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園芸メガ団地(轟地区)
4法人で構成され、約25haで白神ねぎが栽培されています。


白神ねぎ10億円産地誕生ヒストリー
 JAあきた白神は、米に代わる戦略作物としてキャベツ、みょうが、山ウド、ねぎ、アス
パラガスを主要5品目に設定。「白神」の名を冠し収益を伸ばしてきました。
 中でもねぎは、平成22年に9億6000万円の販売額を記録。JAあきた白神ねぎ部会の悲願で
あった10億円販売達成に向け、25年にはJAあきた白神内に「白神ねぎ10億円販売達成プロ
ジェクト」が発足しました。プロジェクトのポイントを、同JA営農企画課の小沼直久係長
に聞きました。

ポイントその(1) 越冬早どりねぎ
 着目したのが、値段が高いけれど生産数が少なかった早どりの夏ねぎです。さまざまな
栽培試験を経て、10月下旬に播種し、4月に定植する「越冬早どりねぎ」を推進することに
なりました。冬期の育苗にはハウスが必要となることから、JAが育苗ハウスを増設。これ
により、高単価で取引される夏ねぎの出荷量が増え、さらに規格が統一された白神ねぎを
通年で一定量出荷が見込めるようになり、10億円産地に一歩近づきました。

ポイントその(2) 生産者支援
 作付面積を拡大した生産者に、増反分10a当たり2万円をJAが独自で助成しています。収
益が上がらない人には、営農指導を徹底。技術の底上げを図っています。さらに必要な情
報をすぐに農家に伝えられるようメールマガジンで市況などを配信。今年9月からはLINEに
変更しました。また「ねぎ通信簿」でA品率などを伝えて、農家の皆さんの意欲アップを図
っています。

ポイントその(3) PR
 ポスターやのぼり、はんてんを作成しトップセールスの際などに活用しています。また
「動く広告塔」としてラッピングトラックを用意。関東方面へ出荷する場合に活躍してい
ます。

 「10億円突破はみんなが本気を出した結果」と小沼さんは振り返ります。令和2年度には
販売額が過去最高の17億7500万円となりました。現在の目標額は21億円。大雨対策を講じ
ながら、挑戦が続きます。


No.403 令和5年11月25日発行(4)
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