10 舟つなぎのケヤキ

推定樹齢 --
樹高   12.0m
胸高周囲 5.45m
所在地  倫勝寺内(字仁井田白山13番地)
説明
倫勝寺は円仁慈覚大師の創建とも、檜山安東氏ゆかりの国清寺の開祖在天文龍和尚の創建ともいわれる古刹です。境内には多数のケヤキが境内林をなしています。そのうちの一本には7世紀半ばに阿倍比羅夫が蝦夷征伐の際、舟をつないだという伝説があり、江戸時代の紀行家菅江真澄も「かすむつきほし」のなかで「船繋槻」と記録しております。このケヤキの根元には、落雷や台風のため大きな空洞ができており、聖観世音菩薩像が安置されております。このケヤキは、玉目の美しいケヤキであったため、折れた部分から板をとって本堂の玄関の両脇に羽目板として使っています。また、コブのついた木肌の一部は本堂の中にある釈迦像の台座として使われています。