市営万町住宅建替事業
市営万町住宅は、昭和25、26年に建設された建物で、施設や設備の老朽化が著しいことから、能代市住生活基本計画において建替えを行うことと定め、平成23年度に基本計画の策定及び事業手法検討調査を実施し、現在地で建設する計画としました。しかし、その後に秋田県が発表した津波浸水想定では、三海域連動地震により最大クラスの津波が発生した場合、現在地で4~5mの浸水が想定されることが判明しました。
このことを受けて、市ではあらためて建設場所等の検討を重ねてきましたが、本市の津波避難計画に基づく適切な避難により安全が確保されること、また、万町住宅入居者を対象とした建替えに関する意向調査(平成29年度実施)では、9割を超える入居者が現在地での生活を望んでいることなどから、現在地で整備をする方針とし、今年度、基本設計を行うこととしました。
1 事業の基本事項
(1) 建設場所 現在地(万町5番)
(2) 構 造 鉄筋コンクリート造
(3) 戸 数 36戸(現有戸数と同じ)
2 万町住宅現入居者への意向調査結果(令和2年8月実施)
(1) 調 査 対 象 現入居世帯 18世帯
(2) 調 査 結 果 全18世帯が建替え後も万町住宅への入居を希望
(3) 希望する間取り 1DK:8世帯 2DK:10世帯
※現在の万町住宅は全て2DK
3 住戸タイプ別の計画戸数(間取り型別)
※住戸タイプが3種類あることから、基本設計を策定する際に、合理的かつ経済的なレイアウトを検討できるよう、各タイプ別の計画戸数は想定戸数の±2としている。
4 津波浸水想定への対応
(1) 建設地が津波浸水想定区域内であることから、災害発生時の入居者の安全を確保するため、1階は居住用とせず、駐輪、物置等といった常時利用しない用途とする。
(2) 津波等の災害発生時に、入居者のほか、付近住民も上層階へ一時的に避難できる設計とする。
※階段、廊下、屋上を一時的な避難スペースとして活用できるよう設計を検討する。
5 建替えに関する今後の予定
※関連ファイルの「市営松山町住宅・万町住宅建替基本計画」は、平成24年3月時点のものであり、その後の建設場所等の検討結果が反映されたものではありません。