「あそびのチカラ」プロジェクト

     すべてのこどもの「はじめの100か月」の育ちを支え
            生涯にわたるウェルビーイングの向上を図ります
 
 乳幼児期は、生涯にわたるウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に幸せな状態)の基盤となる最も重要な時期です。
 国では、「幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン(はじめの 100 か月の育ちビジョン)」(令和5年12月策定)の中で、こどもの権利を守ることや、こどもの育ちにはアタッチメント(愛着)と豊かな遊びや体験が大切であることなどを提示しており、「こどもまんなか社会」の実現に向けて、社会全体でこどもの育ちへの理解を深め、共に育てる意識の醸成を図っていくとしています。
 能代市では、国のビジョンや社会環境の変化等によるこどもの遊びと学びの現状を踏まえ、乳幼児期のこどもの発達や遊びの重要性等への理解を促進する「あそびのチカラ」プロジェクトに取り組みます。
[主な取組]
 〇『のしろ「あそびのチカラ」7か条』の周知
 〇遊びの機会の拡充・充実(能代市子育て支援センター事業)
  ・能代山本地区の子育て支援センター連携講座「あそびのレシピ!」の実施 
 〇幼保小連携の推進(わか杉っ子!育ちと学び支援事業)
  ・架け橋期(5歳児~小学1年生)のカリキュラム作成

 ※「はじめの100か月」:母親の妊娠期から幼保小接続期(5歳児~小1)の重要な時期(概ね94~106か月)

「あそびのチカラ」について

「こどもの誕生前から幼児期まで」は、人の生涯にわたるウェルビーイングの基盤となる最も重要な時期
 乳幼児期は、脳の発達過程において特に環境の影響を受けやすい時期の一つであることや、非認知能力の基礎が育まれる時期として、幼児教育・保育を重視したこども支援の取組が国際的にも推進されています
アタッチメント(愛着)を基盤とした豊かな「遊びと体験」が非認知能力を育む
 アタッチメント(愛着)は、安心感を与えられる経験の繰り返しにより獲得される安心の土台です。この安心感の下に、こどもは遊びに没頭することができます。豊かな遊びと体験を通して、意欲や忍耐力、思いやりなどの非認知能力が育まれるほか、多様な動きの習得などにより体力向上や健康の維持につながるといわれています
こどもの遊びや生活すべてが「学び」
 0歳から18歳までの学びの連続性の中で、乳幼児期のこどもの学びは遊びを通して行われるという特性があります。遊びを通して育まれた資質・能力を小学校の学びに円滑に接続させることが、生涯にわたる学びや生活の基盤をつくるうえで重要といわれています
※「非認知能力」:創造性や好奇心、自尊心、想像力や思いやり、やり抜く力、相手や現実の状況と折り合いを
         つける力など数値で測定することが難しい能力のことで、「あと伸びする力」ともいわれる


のしろ「あそびのチカラ」7か条
 1  生まれながらに権利の主体 こどもの人権思いを尊重        【人権】
 2  一人ひとりの違いは個性 あせらず急がず育つ力を見守ろう     【多様性】
 3  帰るところがあるから挑戦 親と子のふれあいでつつむこどもの安心 【アタッチメント(愛着)】
 4 早寝早起き朝ごはん絵本 生活リズムはすべての基本         【生活習慣】
 5 生涯の生きる力の土台をつくる 遊び・体験豊かな関わり       【非認知能力】
 6 遊びや生活すべてが「学び」 幼保小の育ちをつなぐ相互参観・研修会 【幼保小連携】
 7 見守りつながり育ち合う みんなで応援こどもの今と未来       【こどもまんなか社会】