世界自然遺産 白神山地

白神山地のマップ
  白神山地は、秋田、青森両県にまたがる標高1,000メートル級の山々の連なる急峻で広大な山岳地帯です。ここには、世界最大級の原生的なブナの自然林が残されており、多種多様な植物群落が見られ、ブナ林を基盤とする豊かな動植物群が生息する等多様な生態系が形成されています。



白神山地の位置
●登録の経緯
平成2年3月 白神山地森林生態系保護地域に指定
平成4年7月 白神山地自然環境保全地域に指定
平成5年12月 世界遺産に登録
 

白神山地世界遺産地域 全体面積
(ヘクタール)
秋田県 青森県
核心地域 10,139 2,466 7,673
緩衝地域 6,832 1,878 4,954
16,971 4,344 12,627


 ●世界遺産とは

 「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」は、世界的に重要な文化、自然遺産を保護するため1972年にユネスコ総会で採択されました。締約国は、それぞれ自国の遺産を守るほか、締約国の拠出による「世界遺産基金」で途上国の貴重な遺産を保護しています。締約国は186カ国で、グランドキャニオン国立公園(米国)、ガラパゴス諸島(エクアドル)、ギザのピラミッド(エジプト)、タージマハル(インド)などが「世界遺産リスト」に登録されています。

●日本の世界遺産

世界においては、自然遺産176、文化遺産689、自然遺産と文化遺産の複合遺産25の合計890か所が世界遺産として登録されていますが、そのうち日本には14か所の世界遺産があります。(2009年7月現在)


二ツ森■二ツ森
 JR五能線八森駅から青秋林道を通り、車で40分、徒歩40分で二ツ森山頂へ。山頂からは白神山地のブナ林や、岩木山、鳥海山が一望できます。

田苗代湿原■田苗代湿原
 
車道終点から徒歩15分のところにある湿原で、面積が19ヘクタールあり、春から夏にかけて、ニッコウキスゲを初めとした種々の高山植物が咲き乱れ、ハイカーの目を楽しませてくれます。

駒ケ岳■駒ケ岳
 
標高1,157.9メートルの駒ケ岳は、古くから里人の信仰の山として親しまれています。白神山地の主峰のひとつでブナ林が続きます。

岳岱自然観察教育林■岳岱自然観察教育林
 
駒ケ岳の東側にある12ヘクタールのブナ原生林で、林野庁から風景林の指定を受けています。苔むした巨岩とブナ原生林との調和は、さながら自然庭園そのものの趣があります。



●白神山地へのアプローチ

白神山地の動物八峰町(旧八森町)からのぼる
 能代市→(35分)→八森ぶなっこランド→(40分)→
 二ツ森登山口→(40分)→二ツ森山頂

藤里町からのぼる その1
 能代市→(110分)→駒ケ岳登山道(黒石口)→(15分)→
 田苗代湿原→(70分)→駒ケ岳山頂

藤里町からのぼる その2
 能代市→(135分)→小岳登山口→(110分)→小岳山頂  

●白神山地世界遺産センター「藤里館」

 平成10年10月にオープンした、白神山地の普及啓発の為の施設です。展示やスライドにより、遺産及び周辺地域の自然情報、白神山地のフィールド情報などを提供し、白神山地についての理解を深めることが出来ます。また、自然観察会や、清掃登山などのイベントの企画や実施も行います。

開館時間
 午前9時~午後5時
世界遺産センター
休館日
 火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始

交通案内
 車でJR奥羽本線「二ツ井駅」より約13キロメートル、約20分。

所在地
 〒018-3201
 秋田県山本郡藤里町藤琴字里栗63番地
 お問い合わせ先
 電話 0185-79-3001