日本遺産北前船寄港地

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平成30年5月24日、能代市が日本遺産北前船寄港地に認定されました。
北前船に関係する市内の文化財等のうち、日本遺産に認定されたものは、次のとおりです。

は ち ま ん じ ん じ ゃ ご し ん と う
八幡神社御神燈 

御神燈

 御神燈は、北前船の船主との交易で財をなした大坂の廻船問屋らが建立したもの。台座には建立したと見られる廻船問屋らの名前が刻まれている。

ひよりやま  ひよりやまほうがくいし 
日和山(日和山方角石)

方角石

 日和山は、北前船時代に、船乗りたちがその日の空模様を見た場所。その頂上付近に方角を見るための方角石が置かれている。
 この方角石は、文化年間(1804~17)に川上久三郎が設置したといわれ、石川県輪島の方角石に次いで二番目に古いとされている。
 現在はコンクリートで固められているが、台座には東西方向に溝が掘られている。

こうきゅうじ  ひきうすのはか
光久寺(挽き臼の墓) 

挽き臼の墓

 挽き臼の墓は、紙谷仁蔵(かみやにぞう)の慰霊碑。
 紙谷仁蔵は、瀬戸内海塩飽(しわく)諸島の北前船船員兼船大工で、天保4年に能代に訪れた際、天保の大飢饉に苦しむ人々を見て、積荷の米をおろしておかゆを振舞ったとされている。その後能代に住み、そば屋を営んだことから、この墓は挽き臼の形をしており、船乗りだった仁蔵にちなみ、海上安全に御利益のある五智如来を祭る光久寺に弔ったといわれている。

えびすじんじゃふなえま
恵比須神社船絵馬

恵比寿神社
船絵馬1船絵馬2船絵馬3 

恵比寿神社は、向能代稲荷神社と廊下続きに建てられている。建立時期は不明。米代川の川縁にあり、日本海にも近いことから、北前船の船主らが航海安全を祈念して奉納した船絵馬が掲げられている。
注)画像は飾られている絵馬の一部

のしろふなうた
能代舟唄

能代舟唄

 能代舟唄は、北前船により伝えられた島根方面の「出雲節」が起源とされるもの。船頭の囃し言葉に使われ、能代港町の情景に合った歌詞と曲にたどりついたといわれる。「能代船方節」とも呼ばれる。

のしろたこ
能代凧(べらぼう凧)

能代凧\\\\\\\\

 能代凧は、北前船の灯台代わりに使ったとされ、その起源は、北前船の船乗りたちが腹に顔を描いた踊りともいわれる。


認定を受けることがかないませんでしたが、市内には北前船に関係するものが残されております。
以下はその一部です。

 

きゅうりょうていかねゆう
旧料亭金勇 

旧料亭金勇 

 明治23年(1890年)初代金谷勇助により貸座敷の開運楼として創業。北前船の船主等が利用したと考えられる。当時の建物は火事で消失している。現在の建物は、昭和12年(1937年)に建てられたもの。

北前型弁財船イカリ

イカリ

 この碇は、深浦沖久六島の海底から、有志により引き揚げられたもの。
長さ 2.580メートル
  (推定3メートル)
重さ 推定270キログラム
欠損部推定30キログラム含む
  (約70貫)
 現在、はまなす展望台に展示されている。

しののめようかん
東雲羊羹

 

 天保8年(1837年)創業の老舗でつくられている羊羹。北前船で立ち寄った京都の職人から製法を受け継いだといわれる。

こきんびな
古今雛

古今雛 

北前船の船員から購入した雛人形。江戸後期の古今雛と思われる。

ふなだんす
船箪笥

船箪笥

 江戸時代以降の北前船で貨幣、帳面などの貴重品を入れていた箪笥。
 (W360×D440×H420)
※単位:ミリメートル

げっきん
月琴

月琴

 北前船によって運ばれてきたもの。江戸時代から、幕末にかけて大いに流行した楽器。

ぜにばこ
銭箱

銭箱

 北前船で使われていた金庫。江戸時代後半のもの。
 (W300×D450×H300)
※単位:ミリメートル

民家など

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 北前船時代の民家や蔵などが街中には見られる。