合併処理浄化槽とは

生活排水を全てきれいに・・・
21世紀の排水対策は合併処理浄化槽で


  トイレを水洗化して快適な文化生活を営めるようにするだけでなく、水質汚濁の原因である台所・風呂・洗濯などの生活雑排水もきれいに・・・これが、21世紀の浄化槽として注目を浴びている合併処理浄化槽です。
  能代市では、美しい自然を守り、かつ市民のみなさんが快適で豊かな生活が送れるよう合併処理浄化槽の設置に取り組んでいます。


時代の申し子浄化槽
  昭和40年代以降、トイレを水洗化するために、し尿のみを処理する単独処理浄化槽が急速に普及しました。
  しかし、単独処理浄化槽は現在製造されておらず、しかもその性能面でも水質汚濁の最大の原因である生活雑排水はそのまま流され、環境保護の観点からは不十分であると指摘されるようになりました。
 こうした時代の要請で開発されたのが、し尿も生活雑排水も併せて処理する合併処理浄化槽です。

  生活雑排水中の汚濁物質量(BOD量)は、1人1日当たり約40グラム。
  合併処理浄化槽の処理性能はBODをわずか4グラム(10分の1)にまで減らしてくれます。単独処理浄化槽の実に8倍もの浄化力を誇っています。


家庭で高度な汚水処理 合併処理浄化槽は個人下水道
  今、合併処理浄化槽は全国から注目を集め、急速に普及しつつあります。
  地球の環境を守るためには1日も早く、高度な汚水処理対策を講じる必要があり、それを唯一可能にするのが合併処理浄化槽です。


コンパクトなのに高性能
  合併処理浄化槽は、構造基準でBOD(水の汚濁濃度)の除去率90パーセント以上、放流水のBOD1リットルあたり20ミリグラム以下に定められています。これは、下水道と同じレベルの性能です。一般家庭の庭先に手軽に設置できる小さな合併処理浄化槽で下水道と同じように生活雑排水を処理することができるのです。


わずかなスペースでいつでも短期間で設置可能
  小型乗用車1台分のスペースさえあれば、いつでも設置が可能です。また、合併処理浄化槽本体の設置工事は着工後2週間程度で完了します。


●浄化槽のしくみ

浄化槽のしくみ


●汚水処理の主役は”微生物”です
  合併処理浄化槽の中では、バクテリアと呼ばれる微生物が活発に活動しています。このバクテリアが有機物(汚物)を食べて分解してくれるので汚水がきれいな水に変わっていくのです。


嫌気ろ床槽に出現する微生物

微生物1微生物2


接触ばっ気槽に出現する微生物
微生物3微生物4