中学校部活動地域展開について

 中学校の部活動は、子どもたちのスポーツ・文化芸術に親しむ機会を確保し、体力の向上や感性・表現力の育成のほか、自主性・連帯感等を育てるなど、様々な教育的意義を有した活動であります。
 しかし、急激な少子化が進む中、各学校での部活動種目数に格差が生じているほか、合同部活動の取組など、決して好ましい環境とは言えず、これまでと同様に各学校が運営する部活動には多くの課題が生じています。
 また、部活動の運営は、これまで教職員の献身的な勤務によって支えられてきましたが、長時間勤務の一因であることは否めません。本市の部活動顧問の約6割は、その種目の未経験者による指導となっており、部活動の質の低下が懸念されるほか、教職員の精神的負担も大きく、本来の教育面の充実のためにも改善は必要とされています。
 このように学校部活動は、大きな岐路に立たされており、本市においても令和2年度から市内中学校へ部活動指導員を配置し、部活動の運営・改善方策に取り組んできたほか、令和5年度には「能代市部活動地域移行推進計画」を策定し、平日を含めた部活動の地域移行を進めてきましたが、目標に掲げた令和8年度までに全種目を移行するには辿り着かない状況であることから、改めて方向性を示す計画を策定しました。(令和8年4月)

【本市の中学校部活動を取り巻く現状】
(1)少子化の影響 
 本市の中学校生徒数は、平成27年度の1,337人から10年後の令和7年度には895人となり(H27比較33%の減少)、急激な少子化が進んでいます。さらに5年後の令和12年度には729人(H27比較45%、R7比較19%の減少)と推測され、平成27年度からの15年間で約半数になると推測されます。

能代市における中学校生徒数の推移(各年5月1日時点、令和8(2026)年以降見込)
中学校生徒数の推移

各中学校生徒数推移(各年5月1日時点、令和8(2026)年以降見込)
各中学校生徒数

 少子化は部活動加入生徒数の減に直結するほか、近年では必ずしも部活動に加入しなくても良い風潮の中で加入率は低下の傾向となっています。(R5加入率:96.2%、R7加入率:87.3%)
 団体種目においては学校単位でチームが組めず、合同チームで大会に参加せざる得ない種目、学校が増加しています。
文化部活動では吹奏楽の部員も減少が顕著であり、小編成の活動が主となることや、指導体制等が課題となっています。
 学校部活動の加入率の低下が進む中で、学校外での地域クラブ活動等の環境を整え、スポーツ・文化芸術活動を行う生徒の割合を維持する環境づくりが求められます。

(2)学校の現状
 少子高齢化や情報化の急速な進展など、子どもたちを取り巻く環境が大きく変化する中、ICT教育への対応、いじめ・不登校への対応のほか、複雑化する進路指導や保護者等からの意見や相談対応など、部活動対応のほかにも教職員が取り組まなければならないことが多様化・複雑化しており、厳しい勤務実態が社会問題化しています。
 また、生徒の減少に伴い教職員も減少しており、一教職員の負担が増えていることも課題となっています。