HPVワクチンの勧奨について

HPVワクチンの積極的勧奨の再開(令和4年4月から)
 子宮頸がんの予防に効果のあるHPVワクチンは、平成25年6月から、積極的な接種勧奨を一時的
に差し控えていましたが、令和3年11月に、専門家の評価により「HPVワクチンの積極的勧奨を差
し控えている状態を終了させることが妥当」とされ、令和4年4月から、他の定期接種と同様に個別
の勧奨を行うこととなりました。
 
HPVワクチンの定期接種 
1.対象年齢
 小学校6年から高校1年相当の女子
 ※標準的な接種年齢は、中学校1年です。予診票は、中学校1年の4月に個別送付します。
 
2.接種回数・間隔
 HPVワクチンは3種類あります。接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数
が異なります。どのワクチンを接種するかは、接種する医療機関にご相談ください。 
 令和5年4月から、シルガード9(9価ワクチン)が定期接種に加わりました。
ワクチンの種類 標準的な接種間隔及び接種回数
サーバリックス
(2価ワクチン)
1回目の1か月後に2回目、1回目の6か月後に3回目を接種(合計3回)
ガーダシル
(4価ワクチン)
1回目の2か月後に2回目、1回目の6か月後に3回目を接種(合計3回)
シルガード9
(9価ワクチン)

1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合
1回目の6か月後に2回目(合計2回)

1回目の接種を15歳になってから受ける場合
1回目の2か月後に2回目、1回目の6か月後に3回目を接種(合計3回)
 

子宮頸がんとHPVワクチンの効果

 子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。子宮頸がんは、若
い世代の女性のがんの中で多くを占めるがんです。
 日本では毎年、約1.1万人の女性がかかる病気で、さらに毎年、約2,900人の女性が亡くなって
います。患者は20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠で
きなくなってしまう)人も、1年間に約1,000人います。
 サーバリックスおよびガーダシルは、子宮頸がんをおこしやすい種類(型)であるHPV16型と
18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
 シルガード9は、HPV16型と18型に加え、ほかの5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がん
の原因の80~90%を防ぎます。
 
HPVワクチンと子宮頸がん検診
・HPVワクチン HPVの感染を予防します。
・子宮頸がん検診 がんを早期発見し治療します。20歳以上の方は、2年に1回。        
 ~ワクチンで防げないHPV感染もあるため、子宮頸がん検診を定期的に受診することが大切です。

HPVワクチンの副反応
 HPVワクチン接種後には、多くの方に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがありま
す。まれに、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。予防接種
後に痛みやしびれが持続する場合は、接種を受けた医師又はかかりつけの医師に相談してください。

HPVワクチンに関する相談先一覧
◎接種後に、健康に異常があるとき
 接種を受けた医師又はかかりつけの医師に相談してください。
 協力医療機関の受診については、接種を受けた医師又はかかりつけの医師に相談してください。
 
 秋田県内協力医療機関
 ・秋田大学医学部附属病院(窓口:産科婦人科)
   電話番号 018-834-1111(代表)
 
◎不安や疑問があるとき、困ったことがあるとき
 ・秋田県教育庁保健体育課(学生及び保護者の方)
   電話番号018-860-5203
 ・秋田県保健・疾病対策課(上記以外の方)
   電話番号018-860-1427 
 ・相談時間
   平日9時~17時(土曜、日曜、祝日、年末年始を除く)

◎HPVワクチン接種に関する一般的な相談
  厚生労働省「感染症・予防接種相談窓口」
   電話番号: 050-3818-2242
   受付時間:平日9時~17時(土曜、日曜、祝日、年末年始を除く)

◎予防接種による健康被害救済に関する相談
  能代市子育て支援課 電話番号0185-89-2948
  健康被害救済制度については「予防接種健康被害救済制度」(厚生労働省ホームページ)
  をご覧ください。


HPVワクチンのリーフレット(厚生労働省ホームページへ)
 
HPVワクチンの有効性・安全性に関する情報等のリーフレットです。
 接種を検討・判断するためにご活用ください。
 
 ・小学校6年から高校1年相当のお子様及びその保護者の方へ(概要版)
 ・小学校6年から高校1年相当のお子様及びその保護者の方へ(詳細版)
 ・HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ
 ・医療従事者の方へ


【平成9年度生まれ~平成18年度生まれまでの女性の方へ】
 誕生日が平成9年4月2日から平成19年4月1日までの女性の中に、通常のHPVワクチンの定期接種の
対象年齢の間に接種を逃した方がいらっしゃいます。
 まだ接種を受けていない方に、改めて、HPVワクチンの接種の機会(キャッチアップ接種)をご提供
しています。詳しくは、「HPVワクチンの接種機会を逃した方へ」のページをご覧ください。