なぜ後期高齢者医療制度が必要となったの?

 75歳以上の方の医療は老人保健制度により運営されておりましたが、老人保健の医療費は約11兆円(平成18年度推計)で、国民すべての医療費のうち、約3分の1を占めておりました。

 老人保健の医療費は公費(国・県・市)で五割を負担し、残りを国保や社会保険等の各医療保険の保険料からの拠出金で負担しておりましたが、高齢者と現役世代、それぞれの負担がはっきりしない仕組みになっておりました。

 そこで、高齢者の医療費を公平でわかりやすい形で負担していくために、高齢者の皆様が安心して医療を受けられるよう、国民全体で支えあう新しい制度が創設されました。