白神郷地区田園空間博物館
地域の特徴
白神山地の森と水に育まれた共生の文化の保存と伝承
当地域には、世界自然遺産に登録されたブナの原生林の広がる白神山地があり、この世界自然遺産地域の面積は約17,000ヘクタールでその内、秋田県側の面積は約4,300ヘクタールあります。
この地域の人々は世界最大級のブナ原生林や日本一の天然杉の森といった自然と共に生きてきました。この共生文化のひとつにブナ帯文化があげられますが、それはブナの森の恵と自然に依存した生活様式、マタギや農耕文化などで、今日まで受け継がれてきました。またこの地域には五穀豊穣を祈願する祭り等も数多くあり、伝統文化として保存・伝承されてきました。
そして、白神の豊富な水を利用するための江戸時代の隧道や昭和初期の揚水ポンプなど、歴史的農業施設のほかに茅葺き農家も残っており、現在も稲作を中心とした美しい田園空間を形づくっています。
田園空間整備事業により、
白神郷地区の能代市二ツ井町ではブナの森ふれあい伝承館・伝承公園、種梅ふるさとの家、集落道(小掛鬼神線・田園のみち)などを整備しています。
農業農村整備事業については、秋田県農山村振興課、秋田県土地改良事業団体連合会をご覧ください。