種梅ふるさとの家

種梅ふるさとの家 


 農村の地域資源を、歴史的・文化的視点から再評価し、その保全・復元に配慮して整備する田園空間整備事業により、種梅ふるさとの家が完成しました。
 近年までこの樋ノ口地区で住居として使われていた茅葺き民家を解体保存し、その古材を再生し、古い伝統的な家屋を現代によみがえらせたものです。
 子供たちの歴史や文化の学習や、白神郷土の森への中継休憩所、地域のコミュニティの場として利用されています。

古材が貴重な「遺産」として現代に

 この家は、当地の旧家の住まいとして江戸時代末期(推定)に建てられた家を、平成11年6月に解体し、再生したものです。
 黒く輝く大黒柱を核とした豪壮で、骨太な梁組み、しなやかな生命感あふれる構造が、この家を150年以上の風雪から守り抜いてきました。
 この家は、新しいものを「創る」と同時に、古いものを「残し」活用することにより、過去と現在を融和し、地域の文化を継承し発展させていくための貴重な遺産であります。
 歴史を経た家のたたずまいは、何ものも代えがたい木の魅力と、自然の理にかなった生活スタイルを教えてくれます。大黒柱や交差する木の梁、桁は、この種梅の里の歴史をこれからも何世代にもわたって見守っていくことでしょう。

施設の概要

・土 間    薪ストーブを配置した落ち着きのある空間となっています。
  



・板の間    囲炉裏を配し、むくの床板の感触が気持ちよく、照明を抑え昔ながらの雰囲気を出して
        います。

 


・和 室    地域のコミュニティの場として、また各種会合の場として利用できます。

 
   所   在   地 〒018‐3132
 秋田県能代市二ツ井町種字下樋ノ口167
   構造・規模 木造2階建
  床   面   積 136平方メートル
  延べ床面積 160平方メートル