第2次能代市一般廃棄物処理基本計画(令和5年3月見直し)
1.目 的
 平成30年3月に策定した「第2次能代市一般廃棄物処理基本計画」は、計画期間を平成30年度から令和9年度の10年間としております。
 現代社会において、ごみは人間が生活するうえでほぼ確実に発生します。次の世代に限りある資源を残すためにも循環型の社会システム構築が必須と考えます。
 これを果たすためにも私たちはごみに対する意識を高め、廃棄物の発生抑制、再利用、再資源化を推進していき、循環型社会形成に寄与していかなければなりません。
 このような背景を踏まえ、本市においても循環型社会実現に向け、廃棄物行政の様々な問題について、総合的な見地から検討を行い、市民・事業者・行政が一体となった、ごみの減量化・資源化及び適正処理を推進するとともに、し尿を含む生活排水の適切な処理と水質汚濁の防止を図るべく、本計画を策定するものです。
 この度は、計画期間の中間年を迎えたことから、指標目標を中心に計画の見直しを行いました。
2.計画範囲
 (1) 対象範囲   能代市全域
 (2) 対象廃棄物  能代市全域から発生する一般廃棄物 
 
3.計画期間
 平成30年度から令和9年度までの10年間   令和4年度中間見直し策定
 (1)前期計画  平成30年度~令和4年度(5年間)
 (2)後期計画  令和5年度~令和9年度(5年間) 
 
4.基本方針
 (1) 発生抑制(リデュース) 廃棄物の発生・排出をできる限り抑える。
 (2) 再使用(リユース)    できる限り繰り返し使用する。
 (3) 再生利用(リサイクル) 再生利用、熱回収により資源としてできる限り利用する。
 (4) 適正処理の推進      資源として利用できないものについては、適正な処分を行う。
 
5.基本目標
1.ごみの減量目標
■一人一日当たりの家庭系ごみ排出量(資源化物を除く)
| 基準値(平成28年度) | 中間目標(令和4年度) | 直近実績(令和3年度) | 最終目標(令和9年度) | 
| 527g | 512g | 541g | 500g | 
【目標数値設定の考え方】
国の目標値では、第四次循環型社会形成推進基本計画の中で440g(令和7年度)を目標値として設定しているが、県では、1人1日当たりの排出量は横ばいとなっているため、第4次秋田県循環型社会形成推進基本計画においても第3次計画と同様の500gを目標値として設定している。
 この傾向を踏まえ、引き続きごみの発生抑制、再使用、再生利用に関する施策を以後推進することで、最終年度目標である令和9年度の目標値を、5.1%以上削減(500g)と設定します。
  
■事業系ごみ(資源化物を除く)
| 基準値(平成28年度) | 中間目標(令和4年度) | 直近実績(令和3年度) | 最終目標(令和9年度) | 
| 8,010t | 7,619t | 7,344t | 7,293t | 
【目標数値設定の考え方】
 国の一般廃棄物の目標削減率は12%以上削減となっている。中間目標値の4.9%以上削減については達成することが出来たが、事業系ごみについては景気により増減があり、今後コロナ過が終息することによる増加なども見込まれるため、最終年度目標値は引き続き9.0%以上削減(7,293t)と設定します。  
2.リサイクル率の目標
■市回収分のリサイクル率
| 基準値(平成28年度) | 中間目標(令和4年度) | 直近実績(令和3年度) | 最終目標(令和9年度) | 
| 8.11% | 8.70% | 7.93% | ― | 
■民間回収分を含む市全体のリサイクル率
| 基準値(平成28年度) | 中間目標(令和4年度) | 直近実績(令和3年度) | 最終目標(令和9年度) | 
| 21.91% | 24.69% | 27.80% | 30.00% | 
【目標数値設定の考え方】
 国の再生利用率目標値は、28%(令和7年度)を目指していますが、市内業者への持込が多数見られることから、市回収分の実績値は約8%となっています。現在は、市回収分と民間回収分を含むリサイクル値の2つの目標値を定めていますが、今後も民間業者回収分が増加することが見込まれることから、市回収分は減少していくと考えられます。そのため、市回収分の目標値を削除し民間回収分を含む市全体のリサイクル率のみを目標値に設定するものとします。
 民間事業者回収分の数量については、市外から持ち込まれた分も含まれることから、市外分を把握している場合は市内分のみを算入、混在している、又はわからないものについては按分するなどして、実態に少しでも近づけるようにして、資源ごみ回収量を算出します。なお、最終年度目標は30%に設定します。
  
3.最終処分量の減量
| 基準値(平成28年度) | 中間目標(令和4年度) | 直近実績(令和3年度) | 最終目標(令和9年度) | 
| 2,782t | 2,627t | 2,756t | 2,625t | 
【目標数値設定の考え方】
 基準年度より、横ばいの状況であり、中間目標を達成することができなかった。今後もごみの減量化を図るとともに、資源化の一層の促進を図り、直近実績から4,6%の削減を目指し、基準年度より5.5%以上削減を目標値と設定します。 
 
6.目標達成に向けたごみ処理の施策について
    この計画見直しに示された目標に向け、市民・事業者・市がそれぞれの役割を分担しなが
   ら一体となった行動を推進していきます。
     
 
○ し尿及び生活排水処理編
   し尿及び生活排水については、能代市生活排水処理整備構想に基づき、”効率的且つ効果的な整備”
  を推進していきます。
生活排水処理人口の普及率(整備区域人口)
| 基準値(平成28年度) | 中間目標(令和4年度) | 直近実績(令和3年度) | 最終目標(令和9年度) | 
| 72.56% | 79.91% | 77.84% | 85.00% | 
  
 
					 
					
