下水道事業の決算状況について

令和4年度 能代市下水道事業会計決算
 (令和4年4月1日から令和5年3月31日まで)



《収益的収支(税抜き)》

汚水と雨水を処理する費用とその財源です。主な収入は下水道使用料と一般会計からの繰入金です。
当年度純利益は、2億3,803万4千円となりました。

 収益的収支のグラフ


●収入の説明

・ 下水道使用料 ………… ご使用いただいた下水道の使用料
・ 他会計負担金・補助金… 雨水処理などの経費に対する一般会計からの繰入金

●支出の説明

・ 経費…………………… 汚水処理、施設維持、使用料徴収などの経費、人件費
・ 減価償却費…………… 下水道施設の価値の減少を費用として計上したもの
・ 支払利息……………… 建設工事のための借入金などに対する利息

◎純利益…………………… 一年間の事業活動により得られた利益。次年度以降の建設改良費の不足額などに使用します

《資本的収支(税込み)》

 
下水道施設を建設・改良するために必要な費用とその財源です。
 主な事業は、汚水に係る管きょ整備事業として長崎分区、東能代第一分区を整備しました。また、公共下水道事業に係る生活排水処理施設整備構想の見直しに着手しました。
 管きょ改修事業としては、米代川横断水管橋の耐震補強工事、港町排水区管きょ改修工事を行いました。また、能代終末処理場の再構築工事の実施設計を行いました。

 資本的収支のグラフ

●収入の説明

・ 企業債…………… 建設工事のための借入金
・ 国庫補助金……… 工事に伴う国からの補助金
・ その他…………… 下水道受益者負担金や市からの出資金など
・ 不足額…………… 収入額が支出額に対して不足する額は、減価償却費などで補てんします

●支出の説明

・ 建設改良費……… 終末処理場や下水道管などの工事等に係る経費
・ 企業債償還金…… 建設工事のための借入金の元金返済


(公営企業経営の今後の見通し)

 民間委託の推進や人事配置の見直しなどによる業務の効率化や経費の削減に継続的に取り組んでいます。当分の間、建設改良工事に伴う減価償却費の増加が見込まれますが、将来的には人口減少による使用料収入の減少が予想されるため、今後は経営環境の厳しさが徐々に増してくるものと見込まれます。
 引き続き経費の削減に努めるほか、管渠整備の促進や未接続家屋への接続勧奨による接続戸数の増加、水洗化の普及促進活動への取り組みにより、有収水量の確保を図ります。