子育てに関するQ&Aについて

 

子育て支援センターにはたくさんの相談がよせられています。
ここでは毎年相談件数の多いものをピックアップしました。

 1 身体の発達
 
2 健康
 
3 食事
 
4 排泄
 
5 言語
 
6 社会生活
 
7 睡眠
 
8 習慣・習癖
 
9 授乳
10   その他

身体の発達】

首のすわりについて(4か月)
寝返りについて(7か月)

首のすわりの判断は、赤ちゃんを仰向けに寝かせて、両手を持って静かに体を引き起こ
したときに、首が後にだらんとならずについてくるか、うつ伏せに寝かせたとき、頭を
上に持ち上げるかどうかです。4か月頃になるとほとんどの赤ちゃんができるようにな
ります。6か月近くになっても首がぐらぐらするようなら、医師に相談してみましょう。

5か月~6か月頃で寝返りができるようになりますが、個人差があります。両足を持ち
上げ自分の足を口に持ってきたり、あおむけで手足を左右に動かしてねじる動作がはじ
まったら、もうすぐ寝返りです。しかし、必ずできなければならないものでもありませ
ん。寝返りをしないで、ハイハイする赤ちゃんもいます。発達の目安で、絶対とばして
はいけないのは、首のすわり・おすわり・あんよです。

低体重で歩かないことについて
(1歳3か月)

体重が少ないことと、歩かないことは分けて考えたほうがいいでしょう。身体の準備は
できていても慎重な子どもさんは、はじめの1
歩がなかなか踏み出せないことがありま
す。もう少し様子を見てもいいでしょう。1歳6か
月を過ぎても歩かないようでしたら
専門医に相談しましょう。

成長曲線について(4か月)

手足を元気に動かし、おっぱいを飲んでいるのであれば心配ないです。成長曲線の少し
下であっても、曲線に沿って体重が増えていれば問題ないでしょう。

健康】

BCGについて(6か月)

接種後1か月~2か月頃に最も強くなり、場合によっては黄色いかさぶたや膿をもつこ
ともありますが、3か月ほどで小さな針痕が残る程度に治っていくはずです。

水ぼうそうの予防接種について

予防接種はどうして必要なのでしょう。それは、お子さんを病気からまもるためと同時
に、受けることで「社会」として感染症を防ぐことを目的としています。予防接種を普
及させるための努力によって、ジフテリア・百日咳・はしか・インフルエンザ菌b型な
どの感染症が減ってきて、発症による死亡や後遺症を予防してきました。
水ぼうそうは水痘ウイルスの感染で起こります。潜伏期間が
2週間あり、発熱したり、
かゆみを伴う赤い水ぶくれが全身にあらわれます。水ぶくれがかさぶたになり、1週間
~2週間でかさぶたがとれ完治します。あとが残ることもあります。保育園や幼稚園に
通っている場合、お休みをしなければなりません。このようなことを考慮すると、受け
ておいたほうが心配ないでしょう。
なお、副反応は接種後すぐに出ない場合もあります。接種後数週間たって出る場合もあ
るので、様子がおかしいと思ったら、かかりつけの医師にご相談ください。

赤ちゃんの散歩について

赤ちゃんの散歩はいいことづくめです。はじめての音、におい、風などが赤ちゃんの五
感をたっぷり刺激してくれます。何よりもママの気分転換に。1か月健診で問題がなけ
れば、徐々に赤ちゃんと散歩を始めましょう。 外に出る前の練習として何日間か窓か
らの風を感じてみてからでもいいでしょう。最初から長時間の散歩は、赤ちゃんにとっ
て負担になります。短時間(5分くらい)からはじめてみましょう。 赤ちゃんの機嫌
がよいようなら、少しづつ時間を延ばしてください。
夏の散歩は、紫外線、熱中症などの心配があります。直射日光は、赤ちゃんの体力を奪
ってしまう可能性があるので、帽子などでしっかり日よけしましょう。3か月以降には、
日焼け止めクリームを使っても大丈夫です。その際、ノンケミカル(化学成分無配合=
天然成分のみというわけではない)をお薦めします。お散歩程度なら、SPF10~20/PA
+~++位でいいでしょう。
また、夕方の散歩は虫刺されが心配です。赤ちゃん用の虫除けスプレー(6か月以降)
などで予防してから出かけましょう。使用するにあたり、1日何回までいいのかよく確認
する必要があります。また、いろんな化学物質が入っているものもあるので注意しまし
ょう。お散歩後は、水分補給も忘れずに。赤ちゃんばかりではなく、ママも水分補給を
しましょう。日焼け止めクリームも虫除けスプレーも必ず使用しなければならないもの
ではありません。帽子をかぶせたり、長袖を着せたりして楽しくお散歩してください。

赤ちゃんの歯磨きについて

大切な歯が虫歯になってしまったらと思うと心配になりますね。いつから?1日何回?
赤ちゃんの歯磨きは、最初の歯(下の前歯)が生え始めたらスタートですが、赤ちゃん
の口の中は唾液の自浄作用できれいになるので、焦ってはじめることはありません。
磨き始めの時期は、しっかり磨くというより、歯磨きの習慣に慣れさせるようにしまし
ょう。無理をして赤ちゃんが歯磨きを嫌いになってしまっては、長い目で見ると逆効果
かもしれません。まだ、歯が生えていない月齢では、ガーゼを使ってやさしく歯茎を磨
いてやりましょう。1日1回~2回で大丈夫です。赤ちゃんの機嫌の良いときや、ママ
に余裕があるときにしてあげたらいいと思います。
慣れてきたら、食後の歯磨きや夜寝る前など時間を決めてみましょう。

食事】

離乳食のアレルギーについて

アレルギーの素人判断は禁物です。お子さんの年齢や体調、食品によって対応が違って
きますので、専門医に相談しましょう。
 

歯が生えていない子の離乳食の与え方について

歯が生える時期には個人差があります。舌でつぶしたり、歯茎でつぶして食べるように
なるので、歯が生えていなくても、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ硬さを増してい
きましょう。

離乳食の食事量について

食べてくれないと心配ですね。赤ちゃんは、その日の活動量や体調によって食欲が変わ
ります。1週間のトータルでみてください。食べない日があっても、よく食べる日もあ
って、体重も順調に増加しているのであれば心配はありません。

手づかみ食べ、遊び食べについて

具を使って食事をとるのは、大人にとっては簡単でも、子どもにとっては大変なこと。
1歳半頃までは手づかみ食べでもかまいません。食事も遊びのひとつですから、無理に進
めなくてもいいでしょう。 遊び食べが始まったら、遊ばせておいてママがお口に入れて
あげてもいいでしょう。少々多めに作る必要はありますが・・・。子どもさんの成長に
は個人差がありますから大目に見てあげましょう。
汚れるのが気になるようなら、手づかみで食べられるように、野菜やお肉、お魚を混ぜ
たおにぎりや柔らかく煮た野菜ステックや野菜サイコロなどはいかがでしょう。
食べ物をぐちゃぐちゃにしたり、遊び食べが始まったら、タイミングを見て、食事を切
り上げましょう。スプーンが上手に使えるようになるまで、ママ達の試練ですね。必ず
通る道のようです。

離乳食の「だし」について(5か)

だしは9か月~10か月頃からでも遅くはないでしょう。化学調味料はおすすめできま
せん。最初は昆布だしから始め、鰹節だし、煮干だしとすすめていきましょう。
子どもが口にする食材「そのもののおいしさ」を引き出すのが「だし」です。だしで煮
ると、まろやかで甘くなります。また、昆布や煮干など天然の食材でとっただしは、
化学調味料よりも多くの成分が含まれているので、複雑で深い味と香りが出ます。だし
は、食材との出会いを豊かにしてくれる重要なカギといえるでしょう。
子どもがミルクや母乳以外ではじめて出会うのが離乳食の味です。

  排泄】

便の色について(4か)

ウンチの色は胆汁に含まれているビリルビンという黄色がかった色素によってつけられ
ます。その色素は腸内細菌により黄色になったり、緑色になったりしますが、いずれも
健康なウンチです。
ただ、灰白色や血便がある場合は受診が必要です。

おねしょについて(6)

おねしょをするのは、眠っている間に作られるおしっこの量が多すぎて膀胱からあふれて
しまうからで、成長とともに自然になくなります。

*3つのポイント

1、起こさない
朝までぐっすり眠ること。おねしょをふせごうとして夜中に無理やり起こし、夢うつつ
の状態でトイレに連れて行っても、トイレでおねしょしているのと同じです。朝までぐ
っすり眠ることがおねしょ卒業への近道です。冬は寒さの影響で膀胱の容量が小さくな
るので、お風呂で十分体を温めたり、布団を暖かくしたりするのも効果があります。

2、叱らない
 おねしょは眠っている間の出来事で、子どもは無意識です。叱られても子ども自身に
はどうしようもないことなのです。気にしていないように見えても、子どもだってお
ねしょをしたいわけではありません。叱られるとストレスがたまり、発達にブレーキが
かかることもあります。叱らず、おねしょをしなかったときには褒めてあげましょう。

3、あせらない
夜のおむつは自然にはずれていくもの。あせっても進歩は期待できません。子どもの
生理的な成長を待ちましょう。それでも、パジャマやシーツ、お布団がぬれたりすると
イライラしてきますね。吸収力のある紙おむつやおねしょパンツを使って、親子でぐっ
すり眠りましょう。おむつを使ったからといって、卒業が遅くなることはありません。

言語】

葉の発達について(3歳)

どもは、自分の気持ちを、はじめは「おぎゃー、おぎゃー」と泣き声であらわします。
次第に声を出して笑い、3か月~4か月頃から喃語「あー、うー」が出始めます。
8か月~9か月頃になると「んま、んま」など意味は分からないままに、言葉のまねっ
こをしたり、気まぐれにしゃべったりします。
1歳くらいで「ブーブー、ママ、パパ」などと、1語だけ意味のある言葉を言えるよう
になります。
2歳くらいで、意味のある言葉も増加し、言葉を2つつなげて言えるようになります。
3歳くらいまでで「パパ、カイシャ、イッタ」と言うようになり、複数の言葉をつなげ
てお話できるようになり、同年齢の子どもと簡単な会話ができるようになります。
4歳くらいまでで「かして」「ありがとう」と自分の気持ちを伝えたり、見たこと聞い
たことを話せるようになってきます。

以上が大体の目安ですが、パパやママや周りの人が声をかけていないと十分に言葉が蓄
えられず、伝える言葉が見つからないので話すのが遅くなってしまうことがあります。
何かを伝えようとしているサインを見逃さないようにしましょう。言葉の発達は個人差
が大きいです。話が通じている様子なので、聞こえの心配はなさそうですが、健診の際、
保健師に相談してみるか、専門医に相談してみましょう。
5歳くらいでは、流行語や悪い言葉を使いたがったり、その日の出来事や経験したこと
を話せるようになってきます。たくさんのおしゃべりを通して就学前までには言葉の
基礎が、ほとんど出来上がります。

社会生活】

遊び中のかんしゃくについて(15か月)

自分の思い通りにならない、一人でやろうとするのにうまくいかなくてじれったい、自
分がしたいのに人が手を出した、そういうときにかんしゃくをおこします。自分でやり
たいという自発性が育ってきているのですから、このかんしゃくは心配なく、むしろ
発達のよい表れと思いましょう。
もう少し月齢が進んでくるともっともっとかんしゃくが出てくると思いますが、今の
月齢ではママが手伝ってあげたらいいと思います。

お友だちをかじったり、たたいたりすることについて(1歳8か月)

まだ相手の気持ちを理解したり、自分のものとそうでないものの区別がつかないので、
たたいたり、かじったりする行動をしてしまいます。決して意地悪なのではありませ
ん。現時点ではママが早めに止めに入ることしか策はありません。月齢が進んで言葉
で意思表示ができるようになってくるとおさまってきます

睡眠】

夜の寝相について(4か月)

ねんねのときの赤ちゃんの身体の動きは、眠りの浅いレム睡眠の時に起こります。
赤ちゃんは大人に比べて浅い眠りの割合が大きいのでたくさん動くのです。
また、寝ているときの環境が寝相に関係している場合があります。大人の感覚で、寒い
だろうと思い、たくさん布団や毛布を掛けると暑がって抜け出します。寝ている時に出
る成長ホルモンは身体の表面の温度を上げるという性質があります。成長真っ最中の赤
ちゃんは睡眠中に大人の倍以上の成長ホルモンが出ているため大人が思っている以上に
暑いのです。寝相が悪いのは自然なことなので、元気な証拠と思っていいでしょう。
寝冷えが気になるようでしたら、スリーパーを着せてあげましょう。胴体の部分が温ま
っていれば心配は解消されます。必要以上の冷房・暖房のかけすぎには注意しましょう。

夜泣きについて(1歳半) 

可愛い我が子であっても、夜中に何回も泣いて起こされるのはママにとってはしんどい
こと。 夜中に世話をしながら「自分は一人ぼっちなんじゃないか?」と感じたり、
何度も起こされることで日中も疲れがとれなかったり、夜泣きの相手は大変です。
個人差はありますが、生後3か月~4か月頃までのものと、生後5か月~6か月以降
に始まり、その後も1歳半前後まで続く場合もあります。

空腹感、のどの渇き、おむつの不快感、暑さ寒さ、物音、大勢の人に会うなど、昼間の
興奮状態の影響・昼間の活動(散歩やスキンシップ)が不足して疲れていないか、また、
ママがイライラしたり気持ちが沈むことで、ママと赤ちゃんの緊張関係が原因となる
場合があるようです。入浴時間を少し長くしたり、夕方の散歩もおすすめです。
あまり長い時間泣き続けるのであれば、起こしてみてください。落ち着いてから「ねん
ねしようね」と声をかけお布団へ。「なぜ、泣き止まないの?」「いつまでつづくの
?」と思うことは、特別なことではなく自然なことですので、自分を責めないことで
す。ママがひとりでかかえこむことがかえって緊張状態をつくってしまうことがあり
ます。周りの家族や友だち、サポート機関に思いきって頼ることもとても大切です。

習慣・習癖】

おしゃぶりと指しゃぶりについて

おしゃぶりってどんなときにさせるのでしょう。ぐずったとき、外出先で、眠い時など
おしゃぶりの利点は、使用することで簡単に泣き止んだりするので精神的に安定させる
ことができます。眠い時に使用すると眠りに入りやすくなる点。お母さんの子育ての
ストレスを軽減できる点などが上げられます。

しゃぶりってどんなときにするのでしょう。退屈な時、眠い時、おなかがすいたとき
など。指しゃぶりの利点は、不安や緊張を解く効果があり、眠りに入りやすいなどがあ
げられます。どちらも精神的な安定はあるようです。
おしゃぶりも指しゃぶりも悪いものではありません。おしゃぶりをやめさせることはそ
んなに難しいことではなさそうです。指しゃぶりは、発達過程における生理的な行為で
はあるものの、永久歯の歯並び・かみ合わせに影響が出る可能性が高いとされています。

授乳】

母乳不足について(1か)

母乳の場合の授乳間隔の目安は、1時間~2時間です。1日中おっぱいをあげているよ
うに思いますが、3か月~4か月になってくると授乳回数も落ち着いてきます。
一回の授乳に30分以上かかる場合は足りていない可能性があります。また、おっぱい
を上手に飲めていない場合も考えられますので、授乳姿勢を変えてみるのも一案です。
おっぱいが足りていると、体重が増加していくので、気になるようなら体重を量ってみ
てください。毎日体重を気にしているとママのストレスになるので、1週間~2週間
おきに量ってみたらいかがでしょう。紙おむつがぬれているのも目安のひとつです。
少なくともおしっこで紙おむつが5枚以上ぬれていて、便を3回~8回位していること
が母乳が飲めている目安になります

母乳育児とミルク育児について

ミルクは誰のためにあるのでしょう。誰のために授乳するのでしょう。
ミルクやおっぱいは、赤ちゃんを健康に育て大きく成長させるための手段です。赤ちゃ
んが元気に育つなら、母乳でもミルクでもいいと思います。母乳にこだわりすぎてイラ
イラしているママを見ているのは赤ちゃんもつらいと思いますよ。母乳が出るのなら母
乳育児を進めますが、ミルク育児でも大丈夫ですよ。ママの笑顔が一番の栄養です。


その他】

子どもの要求に対する関わり方について(1歳半)

自分の要求と大人の要求が食い違うと、子どもはとっさに、「大人の要求どおりに自
分を変えなくてはいけないのか」と葛藤します。そして、長泣きや怒りといった、感
情を吐露する行動を起こします。それは、決してわがままではありません。大切なこ
とは、子どもの主張を受け止めながら、より社会的な方向へ導くことです。まずは、
自己主張をわがままととらずに理解し、その主張が通せるものかどうか吟味しましょ
う。でも、お母さんも機嫌のいいときばかりではありませんよね。急がなければなら
ない時もあるでしょうし、かまってあげられない時もあるでしょう。そんなときは、
「あとでね」「まっててね」の声も必要です。子どもの自己主張は認めつつ、ある
程度のルールは必要だと思います。
こどもが「あっち」「そっち」と言うのは自分ではできないのかもしれないし、ただ
甘えたいのかもしれません。許す限り答えてあげましょう。乳幼児期は信頼関係を築
くことが必要です。
子どもの言うとおりにしていたら、わがままになってしまうのではないかと思います
よね。

保育園の入園手続きについて

12月から申し込みが始まります。申し込みの書類は子育て支援課、各保育園にあり
ます。必要な添付書類がありますので詳しいことは申し込みの際に確認してください。
能代市子育て支援センターでは、幼稚園や保育園の見学を兼ねた園開放に行っていま
す。雰囲気を見たり具体的にお話を聞いたりできる機会がありますので、参加してみ
てはいかがでしょう

赤ちゃんの剃髪について

坊主にするといい毛が生えてくるというのは迷信です。剃るのは衛生上よくありま
せん。頭皮を傷つけることになり、汗やバイキンが傷口から入ってしまったら大変
です。陽射しや紫外線からも髪が頭部を保護します。おすすめできません。