第1回能代港ポートセールス検討会を開催しました
1.ポートセールス検討会の設置
秋田県北部地域の産業振興を図る上で、能代港の利活用は大きな鍵を握ると考えられます。
能代港の特徴であるリサイクルポートやエネルギー拠点という特色を最大限に発揮する産業振興
のあり方、 高速道路開通に伴う海運利用による物流の活性化を検討し、地域産業のさらなる発展
を 図っていくため、能代港のポートセールスに関する検討会を設置し、第1回目の検討会を開催い
たし ました。
2.日時、場所
日時:平成29年4月13日 13:30~
場所:北秋田市民ふれあいプラザ コムコム 2階大研修室
3.構成メンバー
県、港湾整備等を実施する国土交通省東北地方整備局秋田港湾事務所にオブザーバーとして構成
○秋田県、国土交通省東北地方整備局秋田港湾事務所……オブザーバー
○能代市、大館市、鹿角市、北秋田市、小坂町、藤里町、三種町、八峰町
○能代商工会議所、大館商工会議所、二ツ井町商工会、大館北秋商工会、かづの商工会、北秋田市商工会
4.検討事項
○能代港利用可能企業の情報収集について
○有望企業へのポートセールスについて
○荷主等への助成・支援制度の検討
○推進組織の必要性も含めた次年度以降の取り組みについて
○その他ポートセールスに必要な事項(クルーズ客船誘致等)について
5.案件
(1)能代港の昨今と展望……秋田県建設部港湾空港課(資料に基づき説明)
(2)参考事例紹介……………国土交通省東北地方整備局秋田港湾事務所
(質疑)企業へのポートセールスはどのように実施するのか。
→各市町、商工団体から有望な企業を推薦してもらい、事務局である能代市と所在市町、商工団体が一緒に企業訪問する。その際、能代港の活用の可能性を探るとともに、活用してもらうにはどのような支援や港湾機能が必要かを聞き取りし、今後に生かしていく。
・能代港は常設のコンテナ設備がないため、コンテナ以外の貨物の検討が中心になると考える。
・港を活用する貨物の特徴は、長距離、大量、日数がかかっても良いもの。
・高速道路のミッシングリンクが解消すれば、県北の企業が輸出入、移出入で能代港を活用する
ことで時間的にも、経済的にも有利になる。
・近い将来、高速が開通すると思うが、それからポートセールスをしたのでは時間的に遅い。
・家電リサイクル等のコンテナ貨物も検討に値するのではないか。
・能代港活用の一つの動きとして、昨年12月から米代川流域からの小径木の輸出がはじまって
いる。
・ポートセールス協議会のようなものが必要。ポートセールスは荷役業者ができるものではない。
行政がメインとなって進めていかなければならない。
・港湾機能の整備という目的のために、能代港で荷を集めるためのポートセールスが必要。荷が
ないところでヤードの整備の要望をしても実現できない。
・大館市はニ工業生産が比較的高い地域。八戸港を使っている企業が多いが、なぜ八戸港を使う
か理由を聞く必要がある。
・今回の検討会は物流をメインに検討していくが、圏域で魅力的な観光メニューづくりを進めるなど
でクルーズ客船の誘致にも結び付けたいと考えている。そのための連携も模索していきたい。
活用等について機運を高めて、その動きを外部にPRしながら有効活用や整備に向けて取り組ん
でいく必要がある。
・洋上風力の拠点港としての役割を能代港が担うことができるのではないかと考えている。青写真
を描きながらこの構想を進めていきたい。