「いのち ありがとう」-自殺対策へ能代仏教会の取り組み-

「いのち ありがとう」
-自殺対策への能代仏教会の取り組み-
いのち、ありがとう。
たとえ病気になっても
たとえ経済的に苦しくても
心豊かに安心して生活できる社会
私たちの地域が、そんな社会になれば・・・
尊い「いのち」を大切に
いのち、ありがとう。


0次予防:社会基盤強化
病気をしても、経済的に苦しくても、
心安らかに生活できる社会を作る
1次予防:啓発・教育
自殺の現状、予防の方法、うつ病の知識、
命の尊さについての理解を広め深める
2次予防:危機介入
自殺の危険性のある人を早期に発見し、
未然に防ぐ
3次予防:事後対策
遺族や親しかった人へのアプローチ、
報道のあり方
能代仏教会 柴田 寛彦
 自殺の問題は、仏教者としても座視できない問題です。秋田県医師会によるアンケート結果では、「自殺予防のための多角的な方策を策定し推進するにあたり、総合的なチームの一員として宗教者の役割が重要である」と指摘されています。
 そこで能代仏教会では、広く能代市山本郡内の仏教寺院に呼びかけ、自殺対策についての認識を深め、地域における自殺予防や、ご遺族への対応の一助とすることを目的として、講演会やシンポジウムを行ってきました。
 私たちの願いは、次のことです。
  1. たとえ病気になっても、たとえ経済的に困難であっても、地域の人たちがお互いにやさしく支えあい、心豊かに生活できる社会を作ること。(0次予防)
  2. 心の悩みや、ストレスによるうつ状態についての理解を深め、早期に発見して大事に至らないように支え合うこと。(1次予防)
  3. 危険な状況に出会ったら、緊急に対応できるシステムを作り、みんなで協力して対応すること。(2次予防)
  4. 未然に防ぐことが出来なかった場合には、ご遺族や身近で遭遇した方々の心のケアに努めること。(3次予防)