今日の恋文

「今日の恋文」

このコーナーでは入賞作品の中から毎日1通の恋文を紹介しております。

~恋文コンテストとは?~

 「きみまち恋文全国コンテスト」は、平成6年から平成15年の10年間に渡って開催され、毎年全国から多くの恋文が寄せられました。その恋文コンテストの舞台となったのが、秋田県二ツ井町(現在は能代市二ツ井町)です。その由来は、こんなロマンチックなエピソードからでした。

 明治14年、東北巡幸の折り、二ツ井町を訪れた明治天皇を、皇后のお手紙が待っていました。

「大宮のうちにありてもあつき日をいかなる山か君はこゆらむ」

 夏の長旅を気遣う皇后からの「恋文」を受け取った明治天皇は、その地の美しさに深い印象を抱かれ、「徯后阪(きみまちざか)」と命名されました。それが現在の県立自然公園「きみまち阪」です。
 この優雅な命名の由来を愛する二ツ井町が、恋文復権を全国に発信しようと始めたのが恋文コンテストでした。
 10年間に寄せられた恋文は、34,227通にも及びました。