平成29年度 環境のまちづくりに関する市民アンケートの結果について
環境のまちづくりに関する市民アンケート結果をお知らせします
市では、平成30年度から39年度までの10年間を計画対象期間とする 新たな
「環境基本計画」 の策定準備作業を進めています。
この策定にあたり、皆さんが環境について、どのような考えをもっているのか把
握し、計画 に反映させるため、「環境のまちづくりに関する市民アンケート」を行
いました。
調査対象:市内に居住する満18歳以上の男女2,000人
調査期間:平成29年6月7日(金)~27日(火)
回収率:40.8%(816人)
概要を以下に掲載します。設問ごとの結果は関連ファイルをご覧ください。
※19年度 にも同様の調査を行っており、その結果との比較、分析をしています。
環境のまちづくりに関する市民アンケート集計結果(概要版)
今回の調査の回答者について、前回調査に比べ大きく変わったところは、70代以上の
回答者が、前回9%に対し、19%と大きく増えたことである。その分10代から50代までの
回答者が減り、職業においても「無職」が5%増えた。また居住地区について、「南地区」
が前回の9%から5%増えて14%になり、本庁地区、向能代地区、南地区の3地区で全
体の75%を占めている。
◎問7 能代市全体の環境について
過半数が「不満足」「どちらかといえば不満足」の否定的意見だった項目は「電車・バス
など公共交通機関の利用しやすさ」「タバコやごみのポイ捨てにみられる人のマナー」
「環境に関する情報量」「環境学習の場や機会」の4項目だが、前回調査と比べて9~
20%と大幅に改善されており、引き続き改善に向けた取り組みを進めていく必要がある。
その他の項目はいずれも「満足」「どちらかといえば満足」の肯定的意見が過半数を占
め、特に、「空気のきれいさ」「安心して食べられる食材の豊富さ」は90%を超えている。
「里山や農村周辺の景色」は前回調査に比べ1%減少したが、その他の項目は2~15%
増えている。
◎問8 自宅周辺の環境について
1~8までの各質問はいずれも「満足」「どちらかといえば満足」の肯定的意見が過半数
を占め、特に「飲料水の質や量」「におい」「静けさ」「緑の豊かさ」「周辺地域の清潔さ「ご
みの収集、資源回収のやり方」はいずれも肯定的意見が80%以上となっている。また各
質問とも肯定的意見は前回調査に比べ、1~12%増加しており、自宅周辺の環境の満足
度は高い。
なお、「歩道、自転車道の整備状況」は肯定的意見が56%で、前回調査より3%改善し
ているものの、満足度は他の項目より低くなっている。
◎問9 家庭におけるごみの減量・リサイクルについて
「買い物袋(マイバック)の持参」は、レジ袋の有料化等の取り組みもあって、肯定的意
見が73%で、前回調査より29%と大幅に増えた。「牛乳パックやトレーのスーパーなどの
リサイクル」については、肯定的意見が54%で前回調査より1%減っている。「古紙や空
き缶、空き瓶などの市の分別への協力」については、前回調査より3%減少したものの
94%が肯定的意見となっている。
一方、「再生可能な瓶詰商品の購入」は、67%が否定的意見、「廃食用油の回収」は
77%が否定的意見となっており、前回調査よりそれぞれ7%、8%と改善されてはいるも
のの、引き続き改善に向けた取り組みを進めていく必要がある。
◎問10 食事・台所・風呂などの使用時の配慮について
「素材を使い切る調理法や食事を作りすぎない」「生ごみの水切り」はいずれも「いつも
している」「どちらかといえばしている」の肯定的意見が70%以上で、前回調査と比べそれ
ぞれ5%、1%と微増、「油を流さない」「こまめに水道を止める」も肯定的意見が70%以上
だが、前回調査と比べそれぞれ1%、2%減少しており、これら4項目については、前回調
査からあまり変化は見られない。「生ごみの堆肥化」は87%が否定的意見で、前回調査よ
りさらに4%ダウン、また「風呂の残り湯の洗濯等利用」は否定的意見が59%で前回調査
より10%と大幅にダウンしている。
風呂の残り湯の再使用は、衛生面や使用する機器の機能等による影響も考えられるが、
家庭での日常生活での配慮については、取り組みの強化を検討する必要がある。
◎問11 家庭における省エネ推進の取り組みについて
「公共交通機関を利用している」は、「全くしていない」「どちらかといえばしていない」の否
定的意見が88%で、前回調査より2%ダウン、問7.6の「公共交通機関の利用しやすさ」の
質問で70%の回答者が否定的意見だったことを考え合わせると、公共交通機関の整備は
地域の課題であることがうかがえる。
その他の質問は、問11.7の「自然エネルギー機器の設置」を除き、肯定的意見が60~80
%台で、「省エネ製品の選択」は前回調査より4%増えたが、そのほかの質問は、同率また
は2%減となっており、問10同様、取り組みの強化を検討する必要がある。
なお、「自然エネルギー機器の設置」については、「設置している」が3%で、前回同率と
なっている。
◎問12 地域の清掃・環境保護活動などについて
「自宅周辺や地域の清掃活動」は、「いつもしている」「どちらかといえばしている」の肯定
的意見と「どちらかといえばしていない」「全くしていない」の否定的意見がほぼ同率で、前
回調査より11%ダウン、また今回新たに設けた質問の「地域の清掃活動への参加」は、
肯定的意見が36%にとどまり、参加意欲の向上が課題である。
「環境調査や自然観察会への参加」は肯定的意見が5%で、前回調査より1%ダウン、
「環境保護団体の活動への参加」は肯定的意見が3%、「環境保護のための寄付」は肯定
的意見が7%、前回調査より4%ダウン、といずれも極めて低い割合となっている。今後地
域の清掃活動や環境保護活動への参加を促すための方策を検討する必要がある。
◎問13 他に誇れる場所、重点的に整備保全すべき場所について(複数回答)
前回調査に比べて回答数の変動が最も大きかったのは、「旧料亭金勇」で、8%増えて
11%となった。観光施設として整備したことやマスコミの影響が大きいと思われる。その
他の場所については、前回調査に比べて1~3%の変動となっている。
◎問14 マナー向上のために必要と考える項目について(複数回答)
前回調査に比べて1~2%の変動はあるものの、前回とほぼ同じ結果となっている。回
答数が一番多い項目は「不法投棄に対する監視体制と罰則の強化」が26%、次が「たば
このポイ捨てに対する罰金を含む規制措置」で21%となっており、罰則等の規制措置を
求める声が多くなっている。
◎問15 環境ボランティア活動について
環境ボランティア活動に「参加したい」と答えた方は35%で、前回調査より16%と大幅
に減少した。「参加したくない」と答えた方の理由は、「時間がない」が34%で一番多く、
次いで「どのような活動が市内で行われているかわからない」が19%となっている。「環
境ボランティア活動推進のために必要な項目」については、「行政による環境ボランティ
ア活動に対する情報提供」が21%で一番多く、次いで「相談窓口や支援体制の充実」が
16%、「市内の環境問題に関する継続的な情報提供」が14%となっており、環境ボラン
ティアに関する情報提供や支援体制の構築を図りながら、ボランティア活動への参加意
欲を高める取り組みが必要である。
◎問16 再生可能エネルギーについて
再生可能エネルギーの導入について、「積極的に導入すべき」と答えた方は49%で、
「わからない」と答えた方を除くと、約60%の方が「積極的に導入すべき」と考えている。
その理由は、「地球温暖化対策として有効」が27%で一番多く、次いで「災害時の非常
用電源の確保」が21%、「雇用の拡大」が17%と続き、「観光客など来訪者の増加」は
5%と一番少なくなっている。また再生可能エネルギーの導入で気を付けるべき点につ
いては、「騒音・振動」が27%で一番多く、本市における大型風力発電施設の建設が影
響しているものと考えられる。次いで、「周辺住民の合意」が23%、「周辺環境との調和」
が19%と続いている。
家庭における再生可能エネルギーの導入については、「導入を検討している」「できれ
ば導入したい」が合わせて34%で、その方々の関心が高い再生可能エネルギーは、
「太陽光発電」が34%で一番多く、次いで「地中熱」21%、「太陽熱利用」19%と続いている。