平成19年度LAS-E判定結果
●LAS-E第1ステージに合格しました
市では、平成19年度から全庁的に環境マネジメントシステムを運用しておりますが、昨年12月26日に市のシステムの基準であるLAS-Eの判定委員会が開催され、昨年11月に実施された環境監査の報告書類に基づき、市の環境に関する取り組みがLAS-Eに準拠しているかどうか、また、環境監査委員会によって適正な監査が行われたかどうかを審議されました。
その結果、申請していた第1ステージのエコアクション部門、エコマネジメント部門、エコガバナンス部門の3部門すべてにおいて、LAS-E規格に準拠しているとして合格の判定をいただきました。
●合否判定結果
エコアクション(環境活動)部門 第1ステージ「合格」
エコマネジメント(環境経営)部門 第1ステージ「合格」
エコガバナンス(環境自治)部門 第1ステージ「合格」
●判定委員会からの所見
<全体評価>
独自目標の設定および共通実施項目の監査は適切に行なわれており、能代市の取組みもLAS-Eに準拠していると判断されますので、第1ステージのエコアクション部門、エコマネジメント部門、エコガバナンス部門の3部門で合格と判定します。
二ツ井地区から能代市全体へと円滑な拡大がされているようであり、その移行経過は他の自治体にも参考になるものと思います。
また、文化財でもある能代本庁舎は、設備的には古いかもしれませんが、そのことが職員の創意工夫を生む源になっているようでもあり、同様な建物を有する自治体や事業者にも参考になるものと思います。
さらに、目標設定委員および環境監査委員に、監査経験者、公募市民、ISO14001認証取得事業者、職員がおられることは、互いに良い刺激になったのではないでしょうか。このような取組みが広く広報されることで、市民・事業者へ波及していくことを期待します。
<独自目標について>
旧二ツ井町および旧能代市それぞれに、省エネ・省資源の努力を続けてきた結果だと思いますが、独自目標の削減幅が「1パーセント以上」と小さく、受け身的になっていることが気になります。策定中の「バイオマスタウン構想」なども併せ、より高いチャレンジングな目標を目指すことを望みます。
<今後について>
二ツ井地区で運用されていた際に、「自転車のまちづくり」「合併浄化槽の設置」など全国的に見ても光る個性的な取組みがされていましたが、合併したことでその個性が埋もれていくのではないかと危惧します。
今後、第2ステージに挑戦される時には、規格を満たすように取組みを実施し監査を受けるといった受け身のスタイルだけではなく、能代市らしい特色のある独自の取組みを推進していくことが必要です。行政的制約の中でどう努力するかにとどまらず、与えられた権限を打ち破るための独自の知恵と工夫が不可欠です。直面している壁を先頭になって打ち破り、新しい時代を切り開いていくようなチャレンジングな政策を打ち出していかれることを期待します。