平成25年度独自目標監査結果
市では、LAS―E(環境自治体スタンダード)を基準とし、環境配慮の取り組みを継続的に行うために、組織の活動を体系的、効率的、効果的に運用する環境マネジメントシステムに取り組んでおります。
LAS―Eでは、自治体独自の目標を設定することを必須としており、目標達成状況については、市民および事業者、行政組織の代表、LAS―E事務局から派遣される専門家等で構成される環境監査委員会より監査されます。
独自目標監査の結果は環境監査委員会が取りまとめ、LAS-E判定委員会に報告します。
●平成25年度独自目標監査について
<実施日>
平成26年7月28日(月曜日)
<対象>
市役所
<監査内容>
・エコアクション(環境活動)部門 第1ステージ(旧規格)A110
・エコマネジメント(環境経営)部門 第1ステージ(旧規格)B110
・エコガバナンス(環境自治)部門 第1ステージ(旧規格)C107
・その他
<環境監査委員>
・民間3名
・市職員6名
・専門家2名
計11名
●平成25年度独自目標達成状況
項 目 | 目標数値 |
基準年 |
増 減 | 達成状況 |
温室効果ガス排出量 |
3.0% 以上削減 |
平成23年度 |
1.6% 増加 |
× (未達成) |
ガソリン使用量 |
1.0% 以上削減 |
平成20年度 |
12.3% 増加 |
× (未達成) |
軽油使用量 (除雪車・トラックを除く) |
11.0% 以上削減 |
平成20年度 |
9.1% 削減 |
× (未達成) |
灯油使用量 |
1.0% 以上削減 |
平成23年度 |
10.4% 増加 |
× (未達成) |
重油使用量 |
1.0% 以上削減 |
平成24年度 |
25.4% 削減 |
○ (達成) |
液化石油ガス(LPG) 使用量 |
1.0% 以上削減 |
平成23年度 |
0.7% 増加 |
× (未達成) |
都市ガス使用量 |
1.0% 以上削減 |
平成24年度 |
22.4% 増加 |
× (未達成) |
電気使用量 |
1.0% 以上削減 |
平成23年度 |
0.2% 削減 |
× (未達成) |
公用車走行距離 | 現状維持 |
平成20年度 |
3.0% 増加 |
× (未達成) |
水道使用量 |
3.0% 以上削減 |
平成20年度 |
3.5% 削減 |
○ (達成) |
事務用紙使用量 |
1.0% 以上削減 |
平成23年度 |
0.8% 削減 |
× (未達成) |
燃えるごみ排出量 |
1.0% 以上削減 |
平成23年度 |
4.7% 削減 |
○ (達成) |
燃えないごみ排出量 |
1.0% 以上削減 |
平成23年度 |
9.8% 削減 |
○ (達成) |
リサイクル率 | 80.0% 以上 |
|
71.7% |
× (未達成) |
自然環境の保全 | - |
|
- | ※1 |
安全・安心な 食と地産地消 |
- |
|
- | ※1 |
安全で安心した 飲料水の確保と 生活排水対策 |
- |
|
- | ※1 |
循環型社会の形成 | - |
|
- | ※1 |
省エネルギー対策 | - |
|
- | ※1 |
ごみのない きれいなまちづくり |
- |
|
- | ※1 |
環境に関する 職員研修会の開催(参加率) |
60.0% 以上 |
|
38.7% |
× |
環境に関する 情報公開・提供 |
年12回以上 |
|
- |
○ (達成) |
環境自治体会議への 参加や自然環境保全 に向けた周辺自治体 との連携 |
- |
|
- |
○ (達成) |
※1 下記所見 「環境基本計画の重点施策について」を参照
●環境監査委員会からの所見
(1)全体評価
平成25年度の独自目標について監査した結果、エコアクション部門とエコマネジメント部門は「改善要望(△)」、エコガバナンス部門等は「良好(○)」と評価しました。
(2)エコアクション部門について
エコアクション部門について個々の達成状況をみると、14項目のうち9項目で目標を達成していませんでした。特に、温室効果ガスの排出が増加してしまっていることが残念です。これは未達成数としては昨年と同数の結果となりましたが、施設や設備に変更があったことや、厳冬による燃料の使用など、やむを得ないものもあることを考慮して、△の評価としました。
公用車の走行距離などが若干増加していますが、市民からも意見があったように、人口や世帯の動向、市役所の職員数の推移なども勘案して判断・評価をしていく必要があると思われます。また、紙の使用量など目標は僅かに未達でしたが消費量は削減され、努力の成果が見えるものもあり、これを「×」と評価するのは厳しいところがあるかもしれません。今後の検討材料でしょう。
なお活動状況について、市の監査員からは、基本的な取組は浸透しているとの意見もあり、LAS-E第1ステージの取組は成果が出ていると感じられる反面、これまでの取組を繰り返すだけでは成果を出すことが難しくなってきていると見られます。今後、普段の仕事の中で効率化等の工夫をしつつ、取組を進めていくことが有効と思われ、第2ステージへの移行をご検討ください。
(3)エコマネジメント部門について
職員研修については、以前「年1回以上の実施」としていたものを「参加率」に変更しましたが、職員数が減少していることもあり、参加者数は前年よりも下がってしまいました。事務局では参加した人から伝達研修等で課内に周知するよう依頼をしているとのことで、△と評価しました。
(4)エコガバナンス部門について
エコガバナンスの2つの取組は目標を達成しており○と評価しました。
環境に関する情報の公開は広報やホームページで概ね適切に行われています。市民からは、ゴミの分別やリサイクルについて、一層詳しい説明を行ったらいかがかという意見もあり、環境衛生課でとしても前向きに対応していくとのことです。
また、環境自治体会議への参加や周辺自治体との連携については、目標を達成していました。今後有益な情報は庁内や市民へも伝達していただくことを期待いたします。
(5)環境基本計画の重点施策
環境基本計画の数値目標については、年度ごとの目標値が示されていないため、成果の判断がはっきりとはできないものもありますが、13項目の中で平成24年度の基準値に対して向上しているものが5件、低下しているものが6件、同水準のものが2件となっています。
地球温暖化の防止や循環型社会の形成などは、CO2や廃棄物の排出量の推移などを市民によく周知しつつ、一層の努力をお願いいたします。