平成24年度独自目標監査結果

 市では、LAS―E(環境自治体スタンダード)を基準とし、環境配慮の取り組みを継続的に行うために、組織の活動を体系的、効率的、効果的に運用する環境マネジメントシステムに取り組んでおります。

 LAS―Eでは、自治体独自の目標を設定することを必須としており、目標達成状況については、市民および事業者、行政組織の代表、LAS―E事務局から派遣される専門家等で構成される環境監査委員会より監査されます。

 独自目標監査の結果は環境監査委員会が取りまとめ、LAS-E判定委員会に報告します。

●平成24年度独自目標監査について

<実施日>
 平成25年7月9日(火曜日)

<対象>
 市役所

<監査内容>
・エコアクション(環境活動)部門 第1ステージ(旧規格)A110
・エコマネジメント(環境経営)部門 第1ステージ(旧規格)B110
・エコガバナンス(環境自治)部門 第1ステージ(旧規格)C107
・その他

<環境監査委員>
・民間4名
・市職員5名
・専門家2名
 計10名

●平成24年度独自目標達成状況

項   目 目標数値 増 減 達成状況
温室効果ガス排出量 3.0%
以上削減
6.6% 増加 ×
(未達成)
ガソリン使用量 0.5%
以上削減
1.7% 増加 ×
(未達成)
軽油使用量
(除雪車・トラックを除く)
9.0%
以上削減
6.8% 増加 ×
(未達成)
灯油使用量 1.0%
以上削減
10.6% 増加 ×
(未達成)
重油使用量 1.0%
以上削減
23.7% 削減
(達成)
液化石油ガス(LPG)
使用量
1.0%
以上削減
3.2% 削減
(達成)
都市ガス使用量 3.0%
以上削減
26.7% 増加 ×
(未達成)
電気使用量

1.0%
以上削減

0.7% 増加

×
(未達成)
公用車走行距離

現状維持

0.1% 削減


(達成)
水道使用量

2.0%
以上削減

2.8% 増加

×
(未達成)
事務用紙使用量

1.0%
以上削減

4.6% 増加

×
(未達成)
燃えるごみ排出量

1.0%
以上削減

1.5% 増加

×
(未達成)
燃えないごみ排出量

1.0%
以上削減

9.3% 削減


(達成)
  リサイクル率

80.0%
以上

×
(未達成)
自然環境の保全 ※1
安全・安心な
食と地産地消
※1
安全で安心した
飲料水の確保と
生活排水対策
※1
循環型社会の形成 ※1
省エネルギー対策 ※1
ごみのない
きれいなまちづくり
※1
環境に関する
職員研修会の開催(参加率)
60%以上

×
(未達成)

環境に関する
情報公開・提供
年12回以上
(達成)
環境自治体会議への
参加や自然環境保全
に向けた周辺自治体
との連携

(達成)

※1 下記所見   「環境基本計画の重点施策について」を参照
 
●環境監査委員会からの所見

(1)全体評価

平成24年度の独自目標について監査した結果、エコアクション部門とエコマネジメント部門は「改善要望(△)」、エコガバナンス部門等は「良好(○)」と評価しました。

 
(2)エコアクション部門について
エコアクション部門について個々の達成状況をみると、14項目のうち9項目で目標を達成していませんでした。これは未達成数としては昨年と同数の結果となりましたが、未達成の原因を把握していることを考慮して、△の評価としました。
重油・LPGの使用量減少、電気の使用量と温室効果ガス排出量の増加は、昨年度と同様、小学校及び調理場の新設等に伴う、重油から電気・ガスへの転換が要因の1つとのことです。また、夏が暑く冬寒かったことが使用量の増加をもたらしたことから、やむを得ない面もあります。
しかし昨年も指摘したように、従来の目標値をそのまま使用するのではなく、施設の整備・改変状況などを勘案することや、これらを考慮した現実的な目標値を設定する必要があると思われます。

 

(3)エコマネジメント部門について
職員研修への参加率は目標値60%に対して58%と、わずかに届きませんでした。開催時期がきみまちマラソンや種苗交換会など大きな行事と重なったことが主要因と原因が特定できており、また目標達成まであと3人と、ほとんど目標達成していると見なせるものですが、やはり数値的に届かなかったことは事実ですので△としました。今後は、研修の回数・時期だけでなく、参加の方法・形態も工夫されることを望みます。

 

(4)エコガバナンス部門について
環境情報提供、環境自治体会議全国大会への参加等とも目標を達成していましたので、○としました。今後、環境自治体会議全国大会の参加の成果など、外部の情報を市内部で共有するとともに、特に有益な情報は市民にも公開していただければ幸いです。

 

(5)その他

環境基本計画の数値目標については平成22年度から24年度にかけて目標値を達成した項目が1→4→4と推移しています。環境基本計画本体は見直しがなされ第2期がスタートしました。引き続き目標値に近づくよう努力してください。

また、第2ステージ合格に向けての取り組みのスタート年でもあります。地域全体に取り組みが拡がったことが、全職員に浸透するように周知徹底をお願いします。